52 / 61
第五十一話 魔性の者ども
しおりを挟む
「ほお――」
そして、約束の会合の日になった。
「おあつらえ向きにえらくいい天気じゃねえか。ええ、『金の字』?」
「……あのな、爺」
結局付き合わされることになったグレイフォーク一世は、引き攣り気味の笑みを浮かべる。
「俺はこうみえても、一国の主なんだぞ? その『金の字』はやめてくれ」
「けっ。こちとらカタカナは苦手なんだよ」
城塞都市・グレイルフォークの高い外壁に設けられた大きな門から外へと出ると、どこまでも続く草原が広がっていた。その、はるか遠くにいくつかの人影のようなものが見える。おそらくそれは『魔性の者ども』の尖兵なのだろう。
そこに向けて、銀次郎は声を張り上げた。
「おうおう! 大勢でご苦労なこったな!」
歳は老いても、銀次郎の腹から出す声は良く通った。
人影がわずかに動く。そこに続けて言う。
「だがよ? こちとらこの哀れな爺様とご立派な王様のふたりぽっちだ。数を合わせてくんな」
「……はぁ。まったく、無茶を言う爺様だ……そんなもので素直に言うことを聞くと思うか?」
「いいや、思っちゃいねえよ」
そして、グレイフォーク一世がそれにこたえる前に、もう一度銀次郎はこう声を張り上げる。
「まさか、尻ごみする訳じゃあるめぇな? たったふたりぽっちだぞ? それが怖ぇのかい?」
「お、おいおい……無闇に挑発するなって」
「だがよ? こうまで言われて、大勢でかかって来る訳にもいくめえ? 赤っ恥だぜ」
それが通じたのかどうなのかは分からないが、先程まで視界にいた人影がひとり、またひとりと消えていき、そのほぼ中央に新たなふたつの影が現われた。
「ほう――」
そこを目指して、銀次郎とグレイルフォーク一世はまっすぐに進んで行く。
「……うまくいったのか?」
「そりゃこれからだ。こっからがいっとう肝心なところさ」
なるべく顔の向きは変えず、グレイルフォーク一世は銀次郎に尋ねたが、さらりと返されてしまった。
「ま、俺ぁ死んでも生い先短いが……。『金公』、おめえはそういう訳にゃいかねえ。これからも城の連中のまとめ役になってもらわにゃならねえんだからな。気ぃ抜くんじゃねえぞ?」
「……承知した」
そうして、永劫にも感じられる歩みの果てに。
ふたりとふたりが出会い、相対した。
「また会ったな、魔性の王」
「逢うたとも、人の王よ」
そして――。
銀次郎の目の前には、あの時とは違う装束を身に纏った、おおよそ役人には見えない痩身の見慣れた男が立った。その細く吊り上がって嘲笑っているような目が、きゅ、と細くなる。
「……やはり、あなたでしたか、狸爺殿。因果なモンだ」
「おう、来たぜぇ。その恰好もいけ好かねえな、三下狐」
魔性の王――。
その姿をはじめて目にする銀次郎にとっては意外だったが、女だ。
「……」
裾の広がった目のやり場に困るロングドレスの奥から覗く肌は抜けるように白く、もはやその薄い皮膚一枚下に流れる静脈が色濃く浮き出るほど白く透き通っていた。だが、その中で唇だけがぞっとするほど赤い。赤々とぬめり、てらてらと妖しく艶を帯びている。髪は足元近くまで伸び、何かを探るようにうねうねと揺らめいていた。ときおり浮かんで消えるのは、黒炎のごとき燐光か。そして、その切れ長の伏し目がちな視線が、値踏みするように二人を見ている。
ぶるり――ただそれだけで震えが止まらなくなるほどの圧倒的な存在感であった。
「……ぬしが『異界びと』かえ?」
「おう。俺の名前は、八十海銀次郎ってえんだ。……てめえ様は?」
「名などとうに忘れちもうた。じゃが、妾のことを呼ぶならば、テウメサと呼ぶがよござんす」
どういう理屈か、テウメサと名乗る『魔性』は、花魁言葉のような奇妙な節回しで話した。花街育ちの銀次郎にとってはいくぶん馴染み深く、親しみあるものだったが、テウメサがときおり浮かべる微笑のようなもの――なぜか銀次郎にはそれが笑顔だとは思えなかった――が、そのたび身を震わせる底知れぬ恐怖を思い出させてくれた。
「テウメサ、かい。悪くないねえ」
銀次郎は思い出したように、にやり、と微笑みを浮かべてみせた。
だが、無様に引き攣ってしまっている。
「なんでえ。そんな婆様でもあるまいに、大事なてめぇの名前を度忘れするたぁいけねえなぁ」
「三〇〇〇年――」
テウメサは、ぽつり、と呟き、たっぷりと間を空けてからこう続ける。
「なんのまぁ。その年月を永劫と嘆くか、刹那と笑うかは、その者の気心ひとつでござりんす」
「あ、あんたぁ! さ、三〇〇〇年ってぇ言ったのか!? つまり――!」
「あら、好かねえことを!」
けらけら、とテウメサは笑うが、その細く妖艶な瞳の奥は笑ってなぞいなかった。
「娘に歳尋ねるなんざぁ、野暮なこと言いなんすな。それより――さぁさ、話を進めなんし」
「ほら、そこまでだ、狸爺様。あんたらのお相手はわたしの仕事でね」
選手交代とばかりに、あの日、あの時、銀次郎に『狐塚来人』と名乗った若い男がいささか乱暴に割り込んできた。代わりにテウメサは薄笑いだけを残して一歩下がる。
『狐塚来人』は、グレイルフォーク一世と銀次郎のふたりを前に、改めてこう名乗りを告げた。
「わたしの名前は、ホルペライト。ここにおわす姫様の代理人ですよ。そして、『魔性の者ども』すべての代理人でもあるのです。これからの発言には、少しご用心なさってくださいね」
「……てめぇ、そりゃどういう意味だ?」
「どういう意味も」
ホルペライトは糸のように目を細めて、はン、と短く笑う。
「こちらも貴方がたを『人間ども』すべての代理人としてみている、ということですよ。いっときの戯れや冗談が、冗談で済まされないこともある、と申しております。お分かりですね?」
「どうしてあっちのお偉い様と差しで話しさせねぇんだ?」
いかにも不満げな銀次郎のひと言に、グレイフォーク一世はぎくりと表情を強張らせ、ホルペライトはかすかな苛立ちを目の端に浮かべた。
ひと呼吸ついて、ホルペライトはこう告げる。
「さきほどやりとりして分かったでしょう? なにぶん高貴なお方でね。貴方がたとスムーズに会話するのは、少々難しいのですよ。だから、わたしが代わりにお相手させていただきます」
「ったく……仕方ねぇ」
以前のやりとりから、銀次郎が彼を軽んじ、過小評価しているのはホルペライト自身も承知していた。だが、今しばらくは辛抱しなければ、と苦虫を噛み潰したような顔で見つめている。
「だが、肝心な時には出張ってもらうぜ。……構わねえよな?」
「……まあ、そんな事態にはならないと思いますがね、狸爺様」
誰がどう見ても雲行き怪しげなふたりの剣呑極まりないやりとりに、次第にグレイフォーク一世の胃の腑はきりきりと痛み出すのであった。
そして、約束の会合の日になった。
「おあつらえ向きにえらくいい天気じゃねえか。ええ、『金の字』?」
「……あのな、爺」
結局付き合わされることになったグレイフォーク一世は、引き攣り気味の笑みを浮かべる。
「俺はこうみえても、一国の主なんだぞ? その『金の字』はやめてくれ」
「けっ。こちとらカタカナは苦手なんだよ」
城塞都市・グレイルフォークの高い外壁に設けられた大きな門から外へと出ると、どこまでも続く草原が広がっていた。その、はるか遠くにいくつかの人影のようなものが見える。おそらくそれは『魔性の者ども』の尖兵なのだろう。
そこに向けて、銀次郎は声を張り上げた。
「おうおう! 大勢でご苦労なこったな!」
歳は老いても、銀次郎の腹から出す声は良く通った。
人影がわずかに動く。そこに続けて言う。
「だがよ? こちとらこの哀れな爺様とご立派な王様のふたりぽっちだ。数を合わせてくんな」
「……はぁ。まったく、無茶を言う爺様だ……そんなもので素直に言うことを聞くと思うか?」
「いいや、思っちゃいねえよ」
そして、グレイフォーク一世がそれにこたえる前に、もう一度銀次郎はこう声を張り上げる。
「まさか、尻ごみする訳じゃあるめぇな? たったふたりぽっちだぞ? それが怖ぇのかい?」
「お、おいおい……無闇に挑発するなって」
「だがよ? こうまで言われて、大勢でかかって来る訳にもいくめえ? 赤っ恥だぜ」
それが通じたのかどうなのかは分からないが、先程まで視界にいた人影がひとり、またひとりと消えていき、そのほぼ中央に新たなふたつの影が現われた。
「ほう――」
そこを目指して、銀次郎とグレイルフォーク一世はまっすぐに進んで行く。
「……うまくいったのか?」
「そりゃこれからだ。こっからがいっとう肝心なところさ」
なるべく顔の向きは変えず、グレイルフォーク一世は銀次郎に尋ねたが、さらりと返されてしまった。
「ま、俺ぁ死んでも生い先短いが……。『金公』、おめえはそういう訳にゃいかねえ。これからも城の連中のまとめ役になってもらわにゃならねえんだからな。気ぃ抜くんじゃねえぞ?」
「……承知した」
そうして、永劫にも感じられる歩みの果てに。
ふたりとふたりが出会い、相対した。
「また会ったな、魔性の王」
「逢うたとも、人の王よ」
そして――。
銀次郎の目の前には、あの時とは違う装束を身に纏った、おおよそ役人には見えない痩身の見慣れた男が立った。その細く吊り上がって嘲笑っているような目が、きゅ、と細くなる。
「……やはり、あなたでしたか、狸爺殿。因果なモンだ」
「おう、来たぜぇ。その恰好もいけ好かねえな、三下狐」
魔性の王――。
その姿をはじめて目にする銀次郎にとっては意外だったが、女だ。
「……」
裾の広がった目のやり場に困るロングドレスの奥から覗く肌は抜けるように白く、もはやその薄い皮膚一枚下に流れる静脈が色濃く浮き出るほど白く透き通っていた。だが、その中で唇だけがぞっとするほど赤い。赤々とぬめり、てらてらと妖しく艶を帯びている。髪は足元近くまで伸び、何かを探るようにうねうねと揺らめいていた。ときおり浮かんで消えるのは、黒炎のごとき燐光か。そして、その切れ長の伏し目がちな視線が、値踏みするように二人を見ている。
ぶるり――ただそれだけで震えが止まらなくなるほどの圧倒的な存在感であった。
「……ぬしが『異界びと』かえ?」
「おう。俺の名前は、八十海銀次郎ってえんだ。……てめえ様は?」
「名などとうに忘れちもうた。じゃが、妾のことを呼ぶならば、テウメサと呼ぶがよござんす」
どういう理屈か、テウメサと名乗る『魔性』は、花魁言葉のような奇妙な節回しで話した。花街育ちの銀次郎にとってはいくぶん馴染み深く、親しみあるものだったが、テウメサがときおり浮かべる微笑のようなもの――なぜか銀次郎にはそれが笑顔だとは思えなかった――が、そのたび身を震わせる底知れぬ恐怖を思い出させてくれた。
「テウメサ、かい。悪くないねえ」
銀次郎は思い出したように、にやり、と微笑みを浮かべてみせた。
だが、無様に引き攣ってしまっている。
「なんでえ。そんな婆様でもあるまいに、大事なてめぇの名前を度忘れするたぁいけねえなぁ」
「三〇〇〇年――」
テウメサは、ぽつり、と呟き、たっぷりと間を空けてからこう続ける。
「なんのまぁ。その年月を永劫と嘆くか、刹那と笑うかは、その者の気心ひとつでござりんす」
「あ、あんたぁ! さ、三〇〇〇年ってぇ言ったのか!? つまり――!」
「あら、好かねえことを!」
けらけら、とテウメサは笑うが、その細く妖艶な瞳の奥は笑ってなぞいなかった。
「娘に歳尋ねるなんざぁ、野暮なこと言いなんすな。それより――さぁさ、話を進めなんし」
「ほら、そこまでだ、狸爺様。あんたらのお相手はわたしの仕事でね」
選手交代とばかりに、あの日、あの時、銀次郎に『狐塚来人』と名乗った若い男がいささか乱暴に割り込んできた。代わりにテウメサは薄笑いだけを残して一歩下がる。
『狐塚来人』は、グレイルフォーク一世と銀次郎のふたりを前に、改めてこう名乗りを告げた。
「わたしの名前は、ホルペライト。ここにおわす姫様の代理人ですよ。そして、『魔性の者ども』すべての代理人でもあるのです。これからの発言には、少しご用心なさってくださいね」
「……てめぇ、そりゃどういう意味だ?」
「どういう意味も」
ホルペライトは糸のように目を細めて、はン、と短く笑う。
「こちらも貴方がたを『人間ども』すべての代理人としてみている、ということですよ。いっときの戯れや冗談が、冗談で済まされないこともある、と申しております。お分かりですね?」
「どうしてあっちのお偉い様と差しで話しさせねぇんだ?」
いかにも不満げな銀次郎のひと言に、グレイフォーク一世はぎくりと表情を強張らせ、ホルペライトはかすかな苛立ちを目の端に浮かべた。
ひと呼吸ついて、ホルペライトはこう告げる。
「さきほどやりとりして分かったでしょう? なにぶん高貴なお方でね。貴方がたとスムーズに会話するのは、少々難しいのですよ。だから、わたしが代わりにお相手させていただきます」
「ったく……仕方ねぇ」
以前のやりとりから、銀次郎が彼を軽んじ、過小評価しているのはホルペライト自身も承知していた。だが、今しばらくは辛抱しなければ、と苦虫を噛み潰したような顔で見つめている。
「だが、肝心な時には出張ってもらうぜ。……構わねえよな?」
「……まあ、そんな事態にはならないと思いますがね、狸爺様」
誰がどう見ても雲行き怪しげなふたりの剣呑極まりないやりとりに、次第にグレイフォーク一世の胃の腑はきりきりと痛み出すのであった。
0
あなたにおすすめの小説
平凡なサラリーマンが異世界に行ったら魔術師になりました~科学者に投資したら異世界への扉が開発されたので、スローライフを満喫しようと思います~
金色のクレヨン@釣りするWeb作家
ファンタジー
夏井カナタはどこにでもいるような平凡なサラリーマン。
そんな彼が資金援助した研究者が異世界に通じる装置=扉の開発に成功して、援助の見返りとして異世界に行けることになった。
カナタは準備のために会社を辞めて、異世界の言語を学んだりして準備を進める。
やがて、扉を通過して異世界に着いたカナタは魔術学校に興味をもって入学する。
魔術の適性があったカナタはエルフに弟子入りして、魔術師として成長を遂げる。
これは文化も風習も違う異世界で戦ったり、旅をしたりする男の物語。
エルフやドワーフが出てきたり、国同士の争いやモンスターとの戦いがあったりします。
第二章からシリアスな展開、やや残酷な描写が増えていきます。
旅と冒険、バトル、成長などの要素がメインです。
ノベルピア、カクヨム、小説家になろうにも掲載
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
俺の伯爵家大掃除
satomi
ファンタジー
伯爵夫人が亡くなり、後妻が連れ子を連れて伯爵家に来た。俺、コーは連れ子も可愛い弟として受け入れていた。しかし、伯爵が亡くなると後妻が大きい顔をするようになった。さらに俺も虐げられるようになったし、可愛がっていた連れ子すら大きな顔をするようになった。
弟は本当に俺と血がつながっているのだろうか?など、学園で同学年にいらっしゃる殿下に相談してみると…
というお話です。
チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる