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ボクの婚約者
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カーテンの隙間から朝日が差し込んでいるが、布団の中に頭ごと突っ込んでいるボクはそのことに気付いていなかった。ボクに朝の訪れを伝えるのは階段を上ってくるいつもの足音だ。
「小太郎!朝だぞ、起きろ!」
布団を乱暴に剥ぎ取ったのは幼馴染の拓司だ。
「まだ眠いよ~あと5分⋯」
ベッドの上で丸まって二度寝スタイルに入ろうとするボクにため息をつきながら
「お前、今日は藤堂家で健康診断の日だろ?」
「オレ起きたー!」
ベッドから文字通り飛び起きて一気にパジャマを脱ぎ捨てる。
「まてまて、俺が出ていってから着替えろ。先に下りとくぞ。」
制服に着替えて下に降りると拓司がリビングテーブルでコーヒーを飲んでいた。
「小太郎おはよう。拓司くんを待たせてるんだから早く朝ごはん食べちゃいなさい。」
「彩華さん、まだ余裕のある時間だから大丈夫っスよー。」
ボクは拓司の隣に座り、特に急ぐことなく朝ごはんを食べてから身支度をして学校に行く準備をする。
「おまたせー行こっか。」
「小太郎、ちょっと待ちなさい。」
玄関で靴を履いていると2階の部屋から姉が下りてきた。
「一華ちゃんおはよう。」
「あれ、一華さん大学は?」
「今日は一限ないの。ほら小太郎こっちおいで。」
一華ちゃんはパジャマのまま僕をぎゅうぎゅう抱きしめた。
「これでヨシ。変なアルファに絡まれたら逃げなよ。」
「一華さん、怖いこと言わないで下さい。俺の責任になっちゃう!」
そう言って嘆く拓司はベータで、ボクは去年の健康診断でオメガだとわかった。
家族にアルファとオメガがいた場合、家族間でマーキングをして他人のアルファに牽制をかける。ボクのうちは父と姉がアルファで、母とボクがオメガだ。父より姉の方がアルファとしての力が強いのでマーキングはもっぱら姉の役目である。
自転車で20分のところにボク達が通う中学校がある。門の前の心臓破りの坂が有名な公立中学校だ。その坂を自転車で降りずに登り切ると謎の達成感を味わえる。
下足室で靴を履き替えて校内に入ると職員室前の廊下が大勢の生徒たちで賑わっていた。今日はテスト結果発表日で上位50位の名前が張り出されているからだ。ボクと拓司も人混みをかき分けて1年生の結果を見に行く。
「わっ!やった9位だ!一桁取ったー!!」
今までの最高順位は10位だったので嬉しくてピョンピョン跳ねる。
「今回いつも以上に頑張ってたもんなー。おめでとう。」
頭をぐしゃぐしゃと撫でてくる拓司は不動の1位だ。入学してから毎学期行われる中間、期末、実力テストで一度も1位を逃していない。
一桁の喜びの余韻に浸っていると人混みの中から聞こえるか聞こえないかの声で
「チッ、オメガが勉強して何の役に立つんだよ。大人しく発情だけしてろっての。」
突然の暴言!
どこからだろうとキョロキョロしていると
「気にすんな。お前の順位が上がったから順位が下ることになったアルファの負け惜しみだ。」
「なるほどー。でもボクが勉強頑張ったこととオメガなことに何の関係があるの?」
「ないだろ。負け惜しみって言ったろ?ほっとけほっとけ。」
そう言いながら拓司はボクの背中を押して人混みを抜けていく。結局誰が言ったのかわかんなかったなー。まぁアルファだったら別クラスなんだろうけど。
背中を押されたままEクラスまで歩いていき、いつものように教室の出入口で拓司は「今日も頑張れよー」とポンポンとボクの肩を叩いて隣のクラスに入っていく。
「小太郎おはよう。ねぇ、本当に五十嵐と付き合ってないの?」
出入口すぐの1番前が僕の席で、すぐ後ろの席の友人が声をかけてきた。
「雅おはよー。付き合ってないってば。拓司は赤ちゃんのときからの幼馴染!ねぇねぇそれより順位表見た?」
「自分が載ってないのに見るわけないじゃん。」
「ボク9位だった!一桁!」
元気よくそう言った途端に教室から拍手が沸き起こる。
「おめでとう!」
「頑張ってたもんね。」
「小太郎君は私たちオメガの希望の星だよー。」
そう言ったのは同じクラスのオメガの女の子だ。オメガは1クラスに纏められ、アルファと同じクラスにならないようにされている。ボクたちのEクラスには5人のオメガがいて僕と雅が男で、他の3人は女の子だった。3年間同じクラスになるので仲良くしていかなければ。
騒いでいたら担任の先生が教室に入ってきた。今日もいつも通りの1日が始まる。
テスト結果が発表されたということは、テストが返却されるということである。今日の授業のほとんどが返却されたテストの解説だった。
数学の引っかけ問題には引っかからなかったのに別の問題で計算間違いをしていた。
ぐぬぅ。全ての授業が終わり、隣のクラスの拓司が「小太郎帰るぞー」と迎えに来る。
「ねぇ?本当に付き合ってないの?」という雅の視線を無視して素早く教室を出る。今日のボクには少しの時間も無駄にはできないのだ。
自転車を押して校門を出ると即座に1台の車が目の前に停まる。
「小太郎様、お迎えに上がりました。」
「諫早さん、こんにちは。今日もよろしくお願いします。」
「諫早さん、小太郎の自転車積んじゃいますねー。」
黒いワゴン車を運転して来たのは今から行く藤堂家のお抱え運転手だ。
拓司が車の荷台に僕の自転車を積んでいる間に車へ乗り込んでシートベルトを締める。
「じゃあ小太郎、また明日なー。」
「ばいばーい。」
車が進み出すと鞄に入れていたスマホの通知音が連続でピコンピコンと鳴った。画面を見ると雅からのメッセージで『帰りたくないよ~』『親にテスト見せたら絶対怒られるよ~』『補習も嫌だ~』などといった愚痴が沢山のスタンプと共に送られてきた。雅が僕に送ってくるスタンプはいつも僕に似ているといって黒コーギーを使っている。
僕は雅に似ている猫の「どんまい☆」というスタンプを1つ送って通知を切った。これからの時間を邪魔されるわけにはいかないのだ。
一見洋風のお城にも見える藤堂家の本館の裏門から車が入り、裏口で待ち構えている執事の前で降ろされる。
「いらっしゃいませ、小太郎様。」
「こんにちはセバスチャン。今日はよろしくお願いします。」
僕がペコリと頭を下げた老執事の名前はセバスチャンではない。その昔、まだボクが小さかったころ初めて「執事」という役職の人に会った。そのとき一緒にいた拓司と、もう1人の幼馴染のボクたち3人はその完璧な執事としての出で立ち、ロマンスグレーの髪、お洒落なヒゲ、彫りの深い顔立ちを見て「セバスチャンだ」「絶対セバスチャンだわ」「セバスチャンに違いない」と勝手なイメージを押し付けてしまった。
そんなボクたちを彼は面白がって「はい、私はセバスチャンです」と言ってから彼の名前はセバスチャンになった。困ったことに周りの人たちも彼を「セバスチャン」と呼ぶようになったから今でも彼の本名は知らない。
そのセバスチャンの案内で通されたのは医務室で、月に1回ここで健康診断を受けている。内科検診から歯科、耳鼻科、眼科検診までそれぞれ専門の先生が一通りの検査をしていく。何か問題があれば後日専門の医院で治療を受ける。全ての検診が終わったら別室でご褒美のお茶タイムだ。ここで用意されるお菓子と飲み物はどれも絶品だ。しかし、ボクがここに来た真の目的は健康診断でもご褒美ティータイムでもない。
クッキーを頬張っているとドアをノックする音がして、そばに控えていたセバスチャンが開きに行く。
「コタ、お待たせ。」
「静哉くん!」
ボクはソファから立ち上がり部屋に入ってきた彼の元に小走りで向かい、勢い良く抱きついた。そんなボクを軽々と抱き上げほっぺにキスをする。ボクもお返しに彼のほっぺにキスを贈る。
高い背、細身だけどガッシリとした体、栗色の髪、王子様のように綺麗な顔、とても良い香りの彼は正にアルファの風貌だ。
「健康診断は終わったんだね。疲れてない?」
「全然疲れてないよ。」
静哉くんは僕を抱っこしたままソファに座る。いつものスタイルなので誰も気にしない。
「静哉くん!ボク学年テストで9位になったよ!」
「おめでとう。頑張ってたもんね。どんな問題だった?」
僕は返却されたテスト用紙を全部出すと彼はさっと目を通して
「うん、わかった。次は苦手なところを中心にカリキュラムを組むよ。今日は一桁おめでとうパーティをしようか。」
「やったー!ボク料理長のケーキが食べたい!」
「手配しておくよ。夕食のあとで食べようか。」
「横から失礼します。静哉様。本日は当主と奥様と輝哉様も夕食をご一緒されるとのことです。」
「ええ?もうあの人たちは⋯僕らの時間を邪魔しないで欲しいな。」
「ボクみんな一緒で嬉しいよ?」
「みんなでお祝いしようね。」
静哉くんはもう一度ボクの頬にキスをした。
藤堂静哉くんは日本で有名な藤堂財閥の次男で、アルファで、大学1年生で、ボクの婚約者だ。
*****************************
ストレスフリーなオメガバースを書いていく予定です。
「小太郎!朝だぞ、起きろ!」
布団を乱暴に剥ぎ取ったのは幼馴染の拓司だ。
「まだ眠いよ~あと5分⋯」
ベッドの上で丸まって二度寝スタイルに入ろうとするボクにため息をつきながら
「お前、今日は藤堂家で健康診断の日だろ?」
「オレ起きたー!」
ベッドから文字通り飛び起きて一気にパジャマを脱ぎ捨てる。
「まてまて、俺が出ていってから着替えろ。先に下りとくぞ。」
制服に着替えて下に降りると拓司がリビングテーブルでコーヒーを飲んでいた。
「小太郎おはよう。拓司くんを待たせてるんだから早く朝ごはん食べちゃいなさい。」
「彩華さん、まだ余裕のある時間だから大丈夫っスよー。」
ボクは拓司の隣に座り、特に急ぐことなく朝ごはんを食べてから身支度をして学校に行く準備をする。
「おまたせー行こっか。」
「小太郎、ちょっと待ちなさい。」
玄関で靴を履いていると2階の部屋から姉が下りてきた。
「一華ちゃんおはよう。」
「あれ、一華さん大学は?」
「今日は一限ないの。ほら小太郎こっちおいで。」
一華ちゃんはパジャマのまま僕をぎゅうぎゅう抱きしめた。
「これでヨシ。変なアルファに絡まれたら逃げなよ。」
「一華さん、怖いこと言わないで下さい。俺の責任になっちゃう!」
そう言って嘆く拓司はベータで、ボクは去年の健康診断でオメガだとわかった。
家族にアルファとオメガがいた場合、家族間でマーキングをして他人のアルファに牽制をかける。ボクのうちは父と姉がアルファで、母とボクがオメガだ。父より姉の方がアルファとしての力が強いのでマーキングはもっぱら姉の役目である。
自転車で20分のところにボク達が通う中学校がある。門の前の心臓破りの坂が有名な公立中学校だ。その坂を自転車で降りずに登り切ると謎の達成感を味わえる。
下足室で靴を履き替えて校内に入ると職員室前の廊下が大勢の生徒たちで賑わっていた。今日はテスト結果発表日で上位50位の名前が張り出されているからだ。ボクと拓司も人混みをかき分けて1年生の結果を見に行く。
「わっ!やった9位だ!一桁取ったー!!」
今までの最高順位は10位だったので嬉しくてピョンピョン跳ねる。
「今回いつも以上に頑張ってたもんなー。おめでとう。」
頭をぐしゃぐしゃと撫でてくる拓司は不動の1位だ。入学してから毎学期行われる中間、期末、実力テストで一度も1位を逃していない。
一桁の喜びの余韻に浸っていると人混みの中から聞こえるか聞こえないかの声で
「チッ、オメガが勉強して何の役に立つんだよ。大人しく発情だけしてろっての。」
突然の暴言!
どこからだろうとキョロキョロしていると
「気にすんな。お前の順位が上がったから順位が下ることになったアルファの負け惜しみだ。」
「なるほどー。でもボクが勉強頑張ったこととオメガなことに何の関係があるの?」
「ないだろ。負け惜しみって言ったろ?ほっとけほっとけ。」
そう言いながら拓司はボクの背中を押して人混みを抜けていく。結局誰が言ったのかわかんなかったなー。まぁアルファだったら別クラスなんだろうけど。
背中を押されたままEクラスまで歩いていき、いつものように教室の出入口で拓司は「今日も頑張れよー」とポンポンとボクの肩を叩いて隣のクラスに入っていく。
「小太郎おはよう。ねぇ、本当に五十嵐と付き合ってないの?」
出入口すぐの1番前が僕の席で、すぐ後ろの席の友人が声をかけてきた。
「雅おはよー。付き合ってないってば。拓司は赤ちゃんのときからの幼馴染!ねぇねぇそれより順位表見た?」
「自分が載ってないのに見るわけないじゃん。」
「ボク9位だった!一桁!」
元気よくそう言った途端に教室から拍手が沸き起こる。
「おめでとう!」
「頑張ってたもんね。」
「小太郎君は私たちオメガの希望の星だよー。」
そう言ったのは同じクラスのオメガの女の子だ。オメガは1クラスに纏められ、アルファと同じクラスにならないようにされている。ボクたちのEクラスには5人のオメガがいて僕と雅が男で、他の3人は女の子だった。3年間同じクラスになるので仲良くしていかなければ。
騒いでいたら担任の先生が教室に入ってきた。今日もいつも通りの1日が始まる。
テスト結果が発表されたということは、テストが返却されるということである。今日の授業のほとんどが返却されたテストの解説だった。
数学の引っかけ問題には引っかからなかったのに別の問題で計算間違いをしていた。
ぐぬぅ。全ての授業が終わり、隣のクラスの拓司が「小太郎帰るぞー」と迎えに来る。
「ねぇ?本当に付き合ってないの?」という雅の視線を無視して素早く教室を出る。今日のボクには少しの時間も無駄にはできないのだ。
自転車を押して校門を出ると即座に1台の車が目の前に停まる。
「小太郎様、お迎えに上がりました。」
「諫早さん、こんにちは。今日もよろしくお願いします。」
「諫早さん、小太郎の自転車積んじゃいますねー。」
黒いワゴン車を運転して来たのは今から行く藤堂家のお抱え運転手だ。
拓司が車の荷台に僕の自転車を積んでいる間に車へ乗り込んでシートベルトを締める。
「じゃあ小太郎、また明日なー。」
「ばいばーい。」
車が進み出すと鞄に入れていたスマホの通知音が連続でピコンピコンと鳴った。画面を見ると雅からのメッセージで『帰りたくないよ~』『親にテスト見せたら絶対怒られるよ~』『補習も嫌だ~』などといった愚痴が沢山のスタンプと共に送られてきた。雅が僕に送ってくるスタンプはいつも僕に似ているといって黒コーギーを使っている。
僕は雅に似ている猫の「どんまい☆」というスタンプを1つ送って通知を切った。これからの時間を邪魔されるわけにはいかないのだ。
一見洋風のお城にも見える藤堂家の本館の裏門から車が入り、裏口で待ち構えている執事の前で降ろされる。
「いらっしゃいませ、小太郎様。」
「こんにちはセバスチャン。今日はよろしくお願いします。」
僕がペコリと頭を下げた老執事の名前はセバスチャンではない。その昔、まだボクが小さかったころ初めて「執事」という役職の人に会った。そのとき一緒にいた拓司と、もう1人の幼馴染のボクたち3人はその完璧な執事としての出で立ち、ロマンスグレーの髪、お洒落なヒゲ、彫りの深い顔立ちを見て「セバスチャンだ」「絶対セバスチャンだわ」「セバスチャンに違いない」と勝手なイメージを押し付けてしまった。
そんなボクたちを彼は面白がって「はい、私はセバスチャンです」と言ってから彼の名前はセバスチャンになった。困ったことに周りの人たちも彼を「セバスチャン」と呼ぶようになったから今でも彼の本名は知らない。
そのセバスチャンの案内で通されたのは医務室で、月に1回ここで健康診断を受けている。内科検診から歯科、耳鼻科、眼科検診までそれぞれ専門の先生が一通りの検査をしていく。何か問題があれば後日専門の医院で治療を受ける。全ての検診が終わったら別室でご褒美のお茶タイムだ。ここで用意されるお菓子と飲み物はどれも絶品だ。しかし、ボクがここに来た真の目的は健康診断でもご褒美ティータイムでもない。
クッキーを頬張っているとドアをノックする音がして、そばに控えていたセバスチャンが開きに行く。
「コタ、お待たせ。」
「静哉くん!」
ボクはソファから立ち上がり部屋に入ってきた彼の元に小走りで向かい、勢い良く抱きついた。そんなボクを軽々と抱き上げほっぺにキスをする。ボクもお返しに彼のほっぺにキスを贈る。
高い背、細身だけどガッシリとした体、栗色の髪、王子様のように綺麗な顔、とても良い香りの彼は正にアルファの風貌だ。
「健康診断は終わったんだね。疲れてない?」
「全然疲れてないよ。」
静哉くんは僕を抱っこしたままソファに座る。いつものスタイルなので誰も気にしない。
「静哉くん!ボク学年テストで9位になったよ!」
「おめでとう。頑張ってたもんね。どんな問題だった?」
僕は返却されたテスト用紙を全部出すと彼はさっと目を通して
「うん、わかった。次は苦手なところを中心にカリキュラムを組むよ。今日は一桁おめでとうパーティをしようか。」
「やったー!ボク料理長のケーキが食べたい!」
「手配しておくよ。夕食のあとで食べようか。」
「横から失礼します。静哉様。本日は当主と奥様と輝哉様も夕食をご一緒されるとのことです。」
「ええ?もうあの人たちは⋯僕らの時間を邪魔しないで欲しいな。」
「ボクみんな一緒で嬉しいよ?」
「みんなでお祝いしようね。」
静哉くんはもう一度ボクの頬にキスをした。
藤堂静哉くんは日本で有名な藤堂財閥の次男で、アルファで、大学1年生で、ボクの婚約者だ。
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ストレスフリーなオメガバースを書いていく予定です。
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