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52)シユエト <部屋3>
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デボシュはルフェーブが死んでから、戦いに一切参加することもなく、ずっと心ここにあらずといった表情で絶望に打ち沈んでいた。
戦闘が終わり、シユエトたちがエクリパンと言い争いに近い形で話し合っていたときですら、彼だけはそれに加わることがなかった。
ルフェーブの死はデボシュにとって、それほど衝撃的な出来事であったようだ。
「おい、ちょっと待てよ、お前たち!」
しかしシユエトとブランジュが、エクリパンの要求通り、塔の主の権利書探しを手伝おうとしたときだ。突然、そんな声が聞こえてきた。
声の主を確かめるまでもない。それはデボシュの声だった。
「お、俺は、納得出来ない」
デボシュは叫んだ。「ど、どうして、お前が塔の主になるために、俺たちが戦わなくてはいけなかったんだ! しかもルフェーブは・・・」
そこで一段と感情が高まったのか、デボシュが声を詰まらせる。
「ゆ、許せない。俺たちは騙されたも同然だ。卑怯者に利用されたんだ。こんな目的のために、この戦いに参加したわけじゃないぞ!」
デボシュの目は血走っていた。これまでの絶望が、一気に怒りに転じてしまったようだ。
そんなデボシュを見て、シユエトは溜息をついた。もうエクリパンとの話し合いはついたのだ。今更、口出しされても、シユエトとしても不愉快なだけ。
(落ち着くんだ、デボシュ。エクリパンに怒りをぶつけたところで、ルフェーブが生き返りはしないぞ)
しかし彼に怒りにまるで同情出来ないわけでもない。シユエトはルフェーブの死体に目をやる。
これがデボシュの絶望の源。苦しんで死んだのか、一思いに殺されたのかわからない。うつ伏せの姿勢なので、その断末魔の表情は見えない。
しかし彼は確実に死んでいる。
(デボシュとルフェーブは、ただの傭兵仲間という関係ではないのかもしれない。何かそれ以上の絆が二人の間に存在する。長年の相棒が死んだとしても、普通の男はこれほど取り乱したりしないもの)
「久しぶりにあんたの声を聞いたな。元気で良かったよ。しかし、デボシュ。もうこの話しは終わったんだよ」
しかしエクリパンはデボシュの死者への想いを蹴散らすように、苛々した声を上げる。「シユエトもブランジュも納得してくれた。あんたもわかってくれよ。それが無理なら、引っ込んでてくれないかな」
エクリパンはデボシュのほうにほとんど見向きもしないで、ひたすら権利書探しを続けている。
(エクリパン。適当にあしらわないほうがいい。今のデボシュは手負いの獣のような状態。理性的とは言えない)
「俺はお前が許せない!」
一方、デボシュはエクリパンに視線を据えたまま、少しも動かさない。
(ほらな)
「ルフェーブのことは残念だった。しかし殺したのは俺じゃない。敵の魔法使いだ。むしろ俺は、敵を討ってやったんだぜ」
感謝されてもおかしくないのに、許せないだって?
エクリパンは苦笑いを浮かべながら、そう言って返そうとする。
しかしデボシュはエクリパンの言葉を最後まで聞かず、割り込むようにして怒鳴り始めた。
「お前もだ、ダンテスク!」
デボシュは中空を見上げ、そこに向かって声を張り上げた。「こんなやり方で、俺たちを操れると思うなよ。やり方が汚い。お前もいつか、報いを受けるはず!」
なあ、君たち! デボシュは激しい表情で怒鳴ったかと思うと、今度はシユエトやブランジュにも語り掛けてきた。
「ど、どうして、こんな奴の協力をするんだ? むしろ俺たちで力を合わせて、こいつを倒すべきではないのか」
シユエトはその言葉を聞いて、顔をしかめた。
(協力してエクリパンを殺すだって? なんという誘惑を仕掛けて来るんだ・・・)
もしかしたら不可能ではないかもしれない。三人で協力して戦えば、エクリパンを殺すことは容易なことかもしれない。
実際、シユエトはさっきから心の奥で、その算段を練っていた。
確かにエクリパンは強敵だ。しかしあの敵の魔法使いに比べると、ずっと組みし易い相手。
あのサソリには気をつけなければいけないが、その作戦は既に見た。他にも奥の手があるかもしれないが、そんなもの、ない可能性のほうがはるかに高い。
この戦いに勝てば、塔の主の権利書が手に入るんだ。
シユエトが狂おしいほどに望んだその栄光。当然、返り討ちに遭う可能性もあるが、しかし一か八かの賭けに出るのは悪くない確率。
「塔の権利書なんて、俺には必要ない。シユエト、ブランジュ、どっちか欲しい者に譲ってやる」
デボシュが続ける。
(そう、それが問題だ。ブランジュが望むならば、俺は彼女を殺さなければいけなくなる)
シユエトは横目で、ブランジュに視線をやった。
(しかし俺は、殺すぞ・・・)
――殺意ありだ、エクリパン。
そのとき、そのような声がシユエトの頭の中に響いてきた。
その声はまるで、突然、天から響いてきた神の声のようで、彼は自分の心臓が止まりそうなくらいに驚いた。
しかし当然、神ではない。
(ダ、ダンテスクか・・・)
さっきまで、シユエトやブランジュの呼び掛けにまるで応じなかったダンテスクが、突然、声を発してきたのだ。
殺意あり。その言葉はシユエトの胸中を読んだかのようであった。いや、実際、読んだのかもしれない。 奴は他人の感情を読むことが出来るらしいのだ。
シユエトはエクリパンからの攻撃を予感して、咄嗟に身構える。
「や、やっぱり、ずっと、私たちの話しを聞いてたのね?」
当然、その声は他の者にも聞こえていたようだ。ブランジュが言った。心なしか、その声は喜びに弾んでいるようにも聞こえる。「ねえ、あんたがガリレイなの?」
一方、デボシュは怒りに満ちた声で怒鳴っている。
「な、何が殺意ありだ、クソ野郎が! ダンテスク、いつか、お前を見つけ出して殺してやる。必ず、必ずな!」
「いや、死ぬのはお前のほうだよ、デボシュ」
デボシュの発言にエクリパンが言い返した。
混乱が始まっていた。さっきまではお互いの様子を見ながら、その出方を注意深く伺っていた。
微妙なところで静寂は保たれていたのだ。
しかしデボシュの激しい感情が、そのバランスを壊し始めたようだ。
柱か、外壁の一角が崩れ落ち始め、重い屋根がぐらりと揺らめき出し、建物全体が不気味な軋り音を立て始めたかのよう。
その軋む音が、幻聴以上の確かさでシユエトの耳に響き始める中、エクリパンがデボシュに向かって何かを放り投げたのを、彼は見た。
エクリパンは先程、敵の魔法使いをこうやって殺したのだ。サソリの入った瓶を放り投げ、そして時間を止めて。
しかしさっきとは様子が違うようだ。時間は止まらない。エクリパンはただ机の上に置いていたグラスを投げて寄こしたよう。
デボシュは得意の魔法を放った。空気を圧縮して大砲のように放つ魔法だ。
グラスは弾けて、鮮やかに散った。
「な、何のつもりだ、エクリパン」
時が止まるものだと覚悟していたのか、デボシュが拍子抜けしたというように声を上げる。
「もう一つ投げたぞ、受け取れよ」
「何だと?」
デボシュの放った魔法の余波が、香水の残り香のように漂っている。僅かながら部屋が歪んでいるような感覚。
そのグニャリとした空間の中を切り裂くようにして、二個目のグラスが既に宙を飛んでいた。
そのグラスは弧を描くことなく、ほとんど水平に飛んでいく。デボシュは驚くこともなく落ち着いた様子で、それを手で払いのけようとした。
エクリパンはいったいどういうつもりなのか、ただデボシュに警告を与えているだけなのか。
シユエトはそんなことを思ったが、その考えがとてつもなく生ぬるいということに、ハッと気づいた。
そういえば、エクリパンは先程、アンボメと契約を交わしていた。今までシャカルが管理していたアンボメの魔法の能力を、彼が引き継いだはず。
だとするとそれは爆発物。
あの敵の魔法使いのシールドすら、一撃で爆破した魔法。
それが爆発すれば最後、デボシュのシールドは破壊されるだろう。いや、下手したら、デボシュの肉体も、同時に消えているかもしれない。
「駄目だ、デボシュ!」
シユエトはそう叫ぼうとしたが、咄嗟のことで、声にならなかった。
デボシュもその事実に気づいたようだった。しかしこの時点で遅過ぎた。彼は既に、死の規定路線に乗ってしまっていたようだ。
戦闘が終わり、シユエトたちがエクリパンと言い争いに近い形で話し合っていたときですら、彼だけはそれに加わることがなかった。
ルフェーブの死はデボシュにとって、それほど衝撃的な出来事であったようだ。
「おい、ちょっと待てよ、お前たち!」
しかしシユエトとブランジュが、エクリパンの要求通り、塔の主の権利書探しを手伝おうとしたときだ。突然、そんな声が聞こえてきた。
声の主を確かめるまでもない。それはデボシュの声だった。
「お、俺は、納得出来ない」
デボシュは叫んだ。「ど、どうして、お前が塔の主になるために、俺たちが戦わなくてはいけなかったんだ! しかもルフェーブは・・・」
そこで一段と感情が高まったのか、デボシュが声を詰まらせる。
「ゆ、許せない。俺たちは騙されたも同然だ。卑怯者に利用されたんだ。こんな目的のために、この戦いに参加したわけじゃないぞ!」
デボシュの目は血走っていた。これまでの絶望が、一気に怒りに転じてしまったようだ。
そんなデボシュを見て、シユエトは溜息をついた。もうエクリパンとの話し合いはついたのだ。今更、口出しされても、シユエトとしても不愉快なだけ。
(落ち着くんだ、デボシュ。エクリパンに怒りをぶつけたところで、ルフェーブが生き返りはしないぞ)
しかし彼に怒りにまるで同情出来ないわけでもない。シユエトはルフェーブの死体に目をやる。
これがデボシュの絶望の源。苦しんで死んだのか、一思いに殺されたのかわからない。うつ伏せの姿勢なので、その断末魔の表情は見えない。
しかし彼は確実に死んでいる。
(デボシュとルフェーブは、ただの傭兵仲間という関係ではないのかもしれない。何かそれ以上の絆が二人の間に存在する。長年の相棒が死んだとしても、普通の男はこれほど取り乱したりしないもの)
「久しぶりにあんたの声を聞いたな。元気で良かったよ。しかし、デボシュ。もうこの話しは終わったんだよ」
しかしエクリパンはデボシュの死者への想いを蹴散らすように、苛々した声を上げる。「シユエトもブランジュも納得してくれた。あんたもわかってくれよ。それが無理なら、引っ込んでてくれないかな」
エクリパンはデボシュのほうにほとんど見向きもしないで、ひたすら権利書探しを続けている。
(エクリパン。適当にあしらわないほうがいい。今のデボシュは手負いの獣のような状態。理性的とは言えない)
「俺はお前が許せない!」
一方、デボシュはエクリパンに視線を据えたまま、少しも動かさない。
(ほらな)
「ルフェーブのことは残念だった。しかし殺したのは俺じゃない。敵の魔法使いだ。むしろ俺は、敵を討ってやったんだぜ」
感謝されてもおかしくないのに、許せないだって?
エクリパンは苦笑いを浮かべながら、そう言って返そうとする。
しかしデボシュはエクリパンの言葉を最後まで聞かず、割り込むようにして怒鳴り始めた。
「お前もだ、ダンテスク!」
デボシュは中空を見上げ、そこに向かって声を張り上げた。「こんなやり方で、俺たちを操れると思うなよ。やり方が汚い。お前もいつか、報いを受けるはず!」
なあ、君たち! デボシュは激しい表情で怒鳴ったかと思うと、今度はシユエトやブランジュにも語り掛けてきた。
「ど、どうして、こんな奴の協力をするんだ? むしろ俺たちで力を合わせて、こいつを倒すべきではないのか」
シユエトはその言葉を聞いて、顔をしかめた。
(協力してエクリパンを殺すだって? なんという誘惑を仕掛けて来るんだ・・・)
もしかしたら不可能ではないかもしれない。三人で協力して戦えば、エクリパンを殺すことは容易なことかもしれない。
実際、シユエトはさっきから心の奥で、その算段を練っていた。
確かにエクリパンは強敵だ。しかしあの敵の魔法使いに比べると、ずっと組みし易い相手。
あのサソリには気をつけなければいけないが、その作戦は既に見た。他にも奥の手があるかもしれないが、そんなもの、ない可能性のほうがはるかに高い。
この戦いに勝てば、塔の主の権利書が手に入るんだ。
シユエトが狂おしいほどに望んだその栄光。当然、返り討ちに遭う可能性もあるが、しかし一か八かの賭けに出るのは悪くない確率。
「塔の権利書なんて、俺には必要ない。シユエト、ブランジュ、どっちか欲しい者に譲ってやる」
デボシュが続ける。
(そう、それが問題だ。ブランジュが望むならば、俺は彼女を殺さなければいけなくなる)
シユエトは横目で、ブランジュに視線をやった。
(しかし俺は、殺すぞ・・・)
――殺意ありだ、エクリパン。
そのとき、そのような声がシユエトの頭の中に響いてきた。
その声はまるで、突然、天から響いてきた神の声のようで、彼は自分の心臓が止まりそうなくらいに驚いた。
しかし当然、神ではない。
(ダ、ダンテスクか・・・)
さっきまで、シユエトやブランジュの呼び掛けにまるで応じなかったダンテスクが、突然、声を発してきたのだ。
殺意あり。その言葉はシユエトの胸中を読んだかのようであった。いや、実際、読んだのかもしれない。 奴は他人の感情を読むことが出来るらしいのだ。
シユエトはエクリパンからの攻撃を予感して、咄嗟に身構える。
「や、やっぱり、ずっと、私たちの話しを聞いてたのね?」
当然、その声は他の者にも聞こえていたようだ。ブランジュが言った。心なしか、その声は喜びに弾んでいるようにも聞こえる。「ねえ、あんたがガリレイなの?」
一方、デボシュは怒りに満ちた声で怒鳴っている。
「な、何が殺意ありだ、クソ野郎が! ダンテスク、いつか、お前を見つけ出して殺してやる。必ず、必ずな!」
「いや、死ぬのはお前のほうだよ、デボシュ」
デボシュの発言にエクリパンが言い返した。
混乱が始まっていた。さっきまではお互いの様子を見ながら、その出方を注意深く伺っていた。
微妙なところで静寂は保たれていたのだ。
しかしデボシュの激しい感情が、そのバランスを壊し始めたようだ。
柱か、外壁の一角が崩れ落ち始め、重い屋根がぐらりと揺らめき出し、建物全体が不気味な軋り音を立て始めたかのよう。
その軋む音が、幻聴以上の確かさでシユエトの耳に響き始める中、エクリパンがデボシュに向かって何かを放り投げたのを、彼は見た。
エクリパンは先程、敵の魔法使いをこうやって殺したのだ。サソリの入った瓶を放り投げ、そして時間を止めて。
しかしさっきとは様子が違うようだ。時間は止まらない。エクリパンはただ机の上に置いていたグラスを投げて寄こしたよう。
デボシュは得意の魔法を放った。空気を圧縮して大砲のように放つ魔法だ。
グラスは弾けて、鮮やかに散った。
「な、何のつもりだ、エクリパン」
時が止まるものだと覚悟していたのか、デボシュが拍子抜けしたというように声を上げる。
「もう一つ投げたぞ、受け取れよ」
「何だと?」
デボシュの放った魔法の余波が、香水の残り香のように漂っている。僅かながら部屋が歪んでいるような感覚。
そのグニャリとした空間の中を切り裂くようにして、二個目のグラスが既に宙を飛んでいた。
そのグラスは弧を描くことなく、ほとんど水平に飛んでいく。デボシュは驚くこともなく落ち着いた様子で、それを手で払いのけようとした。
エクリパンはいったいどういうつもりなのか、ただデボシュに警告を与えているだけなのか。
シユエトはそんなことを思ったが、その考えがとてつもなく生ぬるいということに、ハッと気づいた。
そういえば、エクリパンは先程、アンボメと契約を交わしていた。今までシャカルが管理していたアンボメの魔法の能力を、彼が引き継いだはず。
だとするとそれは爆発物。
あの敵の魔法使いのシールドすら、一撃で爆破した魔法。
それが爆発すれば最後、デボシュのシールドは破壊されるだろう。いや、下手したら、デボシュの肉体も、同時に消えているかもしれない。
「駄目だ、デボシュ!」
シユエトはそう叫ぼうとしたが、咄嗟のことで、声にならなかった。
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