「特定外来生物」と言われ島流しにされた俺はスキル【想像付与】で、この世界に自分の国を建国します!

ke-go

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えらいこっちゃ

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岸から海を見つめている海人。

朝礼に姿を見せなかったピーナッツTypesRと
航空部隊の隊長ピーナッツ・バーニア。

この2体のゴーレムは、死の島防衛部隊の主力だ。
海人は真面目な2体が現れ無かった事に焦りを覚えた。

バックラッシュしたんじゃないか?
せっかく新しいライン巻いたばかりなのに…。

不安が募る。

その為、海岸に来たのだが…

おや?

あのカラカラ音は…間違いない。合体した…

ピーナッツTypesRフルバーニアだ!

現状で死の島防衛部隊の最大戦力のゴーレムだ。
あの2体が合体したと言う事は、何かと戦ったのか?
分からない…だってゴーレム達と会話できないし。

朝靄の中…水面スレスレを水しぶきを上げながら海岸に近づいてくるピーナッツTypesR・フルバーニア!

両手で何かを掴んでいる。

どうやら、ピーナッツTypesR・フレバーニアも俺に気がついた様だ。背中のバーニアを逆噴射させて近づいてくる。

カッコいいぞ!ピーナッツよ。
これで会話が出来れば…最高なんだがな。

海人の前に、ゆっくり着地するピーナッツ。
両手を上げて、掴んでいる物を海人に見せる。

……えらいこっちゃ!

ピーナッツが海人に見せた物は…人だ!

全身びしょ濡れの女性だ。
何故…ピーナッツが女性を連れて来たんだ?

考える海人。

コイツら…。俺の指示を守ったんだな!

「困っている人が居たら助けろ!」この指示に従ったんだな!

びしょ濡れの女性は見事なまでに、白目を剥いている。
海人は助けた経緯より人命を優先する。
ピーナッツに指示を出し、急ぎ海岸を後にする。

「イザベル!えらいこっちゃ。人だ!人が島に来たぞ!協力してくれ!」

せっせと畑仕事をするイザベルは海人の叫び声に振り向く。

今日は風が強い。海人に貰った大事な麦わら帽子が飛ばされないように必死に押えている。

白目の女性をアパートに運び、イザベルが介抱する。
白目の彼女は服を脱がされ、びしょ濡れの身体を拭いて貰い身体を温める。

頼りになるぞ、イザベル大臣!

数時間後…。

「ありがとう…ありがとうございます!」

意識が戻った女性は、ソファーに座りながら2人に御礼をするのだが…酷く震えている。

余程、怖い目にあったのだろう。

イザベルは大丈夫だからと、女性の肩に手を触れる。

「私の商船が航路を外れてしまい…その日の夜に…」

そう言いながら女性はまた、震えてしまう。
ガタガタ震えている唇…。

余程、酷い目にあったのだろうな。

「中途半端な石の怪物達が空から…。」

石の怪物?石の怪物が空を飛ぶのか!
流石…異世界だ!
海人は、自分の常識が通用しないなと改めて痛感する。

「私の船は…石の怪物達の攻撃で…。」

可哀想に。夜に石の怪物達に襲われて…嘸かし恐怖したんだろうな。
俺なら…通しで釣りするから大丈夫だがな!
だって夜に動き出すバスもいるだろう?

そうだろ?イザベル!

窓から外を見ている海人の問に…

もちろんイザベルは無視をする。理由はシンプルに、
意味が分からないからだ!

「まあ…何もない場所だが、ゆっくりしてくれ…」

女性は、自己紹介がまだだったと立ち上がる。

「失礼しました。私はカラブラ公国のインカラ商会の代表コウヒジュウ・インカラの長女…」

「スコーン・インカラですわ!」

何か…金持ちぽい娘が来たぞ!

何時まで彼女が…
この死の島に滞在するか分からないが

とりあえず島の人口が、1人増えた。

俺は夏は点の釣りがメインです!

数釣りよりカバーから一撃ドンだぞイザベル!

イザベルはベランダから畑の様子を見ている。

「風で、苗が折れなければ良いのだけれど…。」

もちろん海人の話しは無視をする。

だって意味が分からないから!

次回へ続く。




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