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1冊目

空を見上げて思うこと。

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毎日のように学校に登校しながら、空を見上げる。
この地球というものを超えて宇宙というものがあるということは、自分とはなんなのか?
とてもとても小さい生き物でしかないのではないか……。



(まぁ…… そんなこと考えてもな。)


いつもと変わらない日常、いつもの風景、なんてことない会話。
それが俺の生活の平和、幸福、癒しであるということを最初に述べておこう。


教室の扉を開きいつもの席へと歩みを進める。
席は窓側 3列目 教室の扉から遠い場所となるが、空を見れたり考え事をするには、ぴったりの場所。
俺の教室の中のランキングは、中の上。 やや上にいる形だ。

俺が思うに、学校とは、教室とは、小さな狭い世界があると感じている。 いや、確かにある。
そこで起きる事が全て、その人々を左右してしまうことに繋がる……らしい。

確定していいものなのか、それが問題なのだが……。



友人A 「おはよー!!またなんか考えてる顔してるな」

  「……はよ。 朝から元気だなー…(笑)なんで俺が考え事してるってわかった?」

挨拶してきたのは、友人A。
いつも明るくて正直この俺でも、こいつの思考はわからない。

友人A 「なんとなくかな?長年、友人でやってればわかるっしょ?」

わかるっしょ?ってそんな笑顔で言われても……。
やはりこいつの思考はよく分からない。もう1度言っておく、わからない。
鞄の中からある程度の教科書類を机にしまい、また空を見て考える。

(今日もまた平和だ。 もし、これを変えてくれるものがあるなら……。いや、あるわけないよな(笑))


ひとつのことを除いては。
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