短編小説

花咲シズク

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成長して失うもの

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人は成長する


少しずつだけど


成長していくと共に失うものがある

例えば
小学生の時は男女仲良く遊んでいたのに
思春期を知れば
お互いに遊ばなくもなりよそよそしくなる
周りの目が気になって特定の人達としかつるまなくなる

高校生にあがれば
大人という存在を知り、自分の未熟さを存分に思い知らされる
そこで向上心を無くす

社会人になれば
異性は恋愛として
会社は実績を
自由というものをなくす


成長していくことは素晴らしいことだ
自分の知らないこと
現実

でも、知ってしまったら
なぜか前には戻れない


大人になれば仲の良い友達なんてのは極小数だ。
好きになる子も意識してしまう、異性と言うだけで
それは本能的なことだからなにも言えない
人を好きになるのに
性別は特に関係ないってことくらいはわかってる
本当は自由なんだってこと

周りの目を気にして本来の自分をだせなくて
それでなにが楽しいか


押しつぶされそうになってももう一度組み立て直して
笑顔貼っつけてそれでなにがいいというのか
それでなにが幸せか

本人にしかわからない。



失っているものが多すぎる
知らないままの方がたのしいにきまってる
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