君の前と僕の前と…。

花咲シズク

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関係性

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1人と1人ともう1人

1人は 望まない
1人は手を伸ばそうとしない

そしてここにもう1人
見てるだけしかしない自分がいる

望もうと思えば行動に移せるし
手を伸ばせば届くはずなのに
なにもしないでただ見てるだけ


それが一番良い 関係性 だから
壊さないように傷つけないように

お互いの関係性を壊すのは簡単だけど
作りなおすのは難しいから
なにもしないで

君のそばにいて君が辛くなるのを見て
それでも
そのままで

それが正しいことだと思ってる

勇気なんて振り絞っても無意味だ












たぶん、これでいいんだよね?











もしも…もしもの話、

僕が君たちの関係性をぶち壊して
君の中に入っていって
何か変化が起きるのなら
僕の方に目を向けてくれるのかな?


そんな関係性になれるのかな?

そんなこと起きるはずないだろ?



それが良い結果にいったとしても
僕がしようとしているこの行為は


君たちを
いや、自分自身を
苦しめてしまう


それでもいいんだと思えるほど
壊せる関係性じゃないのは
わかっている











君たちの関係性に
入れる隙間などないことくらい
わかっている
けど



このドロドロとした気持ち悪い感覚は
拭いきれないよ


ずっとドロドロしたこれが
ある限り
僕は
見ないふりを続けるしかない


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