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死霊魔術師
PHASE-566【顎関節症ですか?】
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「初めまして、遠坂 亨と申します。本日はお願いがございましてこの城へと参りました。まずは無断で入城したことに対し謝罪をいたしたく――」
社交的に挨拶をすれば、後ろからは「トールとは思えないまともな挨拶ですね」と、しっかりまな板の声が聞こえたので後で拳骨確定。
周囲が同調の声を上げたことは聞こえないものとする。
お辞儀から姿勢を戻せば――、
「カタカタカタカタ」
と、声なのか、上顎と下顎をぶつけているのかはよく分からないが、なんと驚き、一斉にお辞儀で返してくれる。
しっかりと話せば分かるアンデッドさん達のようだ。
「皆よかったな」
振り返って上手く交渉できそうだと喜びの笑みを向ければ、
「「「「あ」」」」
間の抜けた声を合わせるメンバー。
皆の視線が俺の後方に向けられていたので、
「ラピッド! ふんすっ!」
皆が立っている――、俺から見て前方に向かって転ぶ勢いで跳躍。
目印にしたのは、コートの上からでも分かるベルのロケットおっぱい。
もちろんダイブする勇気はありません。
俺が前方に跳躍したと同時に背中からガギリと鈍い劈き音。
直ぐさま反転すれば、大剣持ちの一撃が回廊の床を抉っていた。
筋肉もついていない腕でどうやってそんな一撃を繰り出すことが出来るのだろうと、まずは我が身に降りかかった驚異よりも、凄いじゃないかと感心。
大剣の一撃を合図に、一斉にこちらへと向かってくるスケルトンの集団。
「挨拶の仕方が悪かったのでしょうね」
「なんでだよ!」
俺の丁寧な一礼を見てそんなことを言うとはな。
普段いきなりノービス唱える不作法者だけには本当に言われたくない。
「一応の挨拶はしたんだ。それでこの対応なら!」
抜刀からの残火を一閃。スケルトンのか細い体を胴部分から両断してやる。
斬って次の相手をと定めた所で、下方からの気配を感じて咄嗟にバックステップ。
上半身だけになったスケルトンが、刃毀れが目立つ剣を俺へと振るってきた。
「なるほどね」
確かにゲームやラノベでもそうだ。
スケルトンには斬撃、刺突は効果が薄いってのが通例だな。
「フレイムアロー」
「ファイヤーボール」
シャルナとコクリコが俺の後方から唱えれば、接近するスケルトンが派手に爆ぜる。
雑魚ポジでもあるアンデッドなだけあって、ファイヤーボールでも十分な効果があるようで、一撃で戦闘不能。
髑髏の眼窩から淡い緑光が消え失せた。
「接近なら打撃が効果的だな」
残火を鞘に収めて、腰から鞘を外して構える。
「おりゃ!」
頭部へと目がけて振り下ろせば、容易く破壊し一体を倒す。
「他愛ないですね」
得意げなコクリコに、
「そりゃそうだよ。ただのスケルトンだもん」
シャルナが返す。
スケルトンにも色々と種類があるようで、俺達の前にいる刃毀れした物や刃が潰れているような剣、ボロボロの盾を使用しているのがスケルトン。
これが普通の装備とレザーアーマーなんかの鎧を装備したものとなれば、上位のスケルトンソルジャーとなる。
さらにグレーターやエルダー。それらの上位の存在もいるそうだ。
上位ともなれば人間のように技による攻撃などもあったり、装備だけでなく骨自体も硬質化されているそうだ。
これらに加えて魔術師系も存在するそうで、スケルトンの職種は多岐にわたるそうだ。
それらからして鑑みると、
「目の前のは楽でいい。とりあえず正当防衛なんで!」
正当防衛なんでのところは、もしかしたら遠隔で俺たちの事を見ているかもしれない現城主に、聞こえるように大きな声で発した。
スケルトンの眼窩に浮かぶ緑色の光越しから見ている可能性が高いと思う。
「魔法を使用するまでもありません――ね!」
小柄ながら見事な上段蹴りを見せるコクリコ。
メイドさん達とのバトルを思い出す。香港映画第二弾だ。
蹴り上げたのはスケルトンではなく、スケルトンが手にする槍の柄。
ポンッと骨の手から槍が離れれば、持ち主よりも素早くソレをキャッチ。
「ふん!」
と、ウィザードとは思えない膝蹴りで柄を真ん中からたたき折ると。
「はい! はい! はいぃぃぃぃぃ!」
快活良くスケルトンの集団に躍りかかり、三体のスケルトンに攻撃。
向かって右には右手でもった柄を振るい。
向かって左には左で持った柄を振るい。
最後の真ん中――槍を奪われた張本人には、両手で持った柄を振るう。
三体の頭部を瞬時に破壊する。
まるでエスクリマで使用するオリシ――、カリスティックって名の方が有名な双短棍術のような動作で無双モードのコクリコ。
やはりこうなる。
ウィザードで後衛のコクリコが調子に乗って回廊内を暴れ回る。
ベルはため息。止めないところを見るに、相手がスケルトンだから問題ないとは思っているようだ。
ゲッコーさんはコクリコのためにフラッシュライトで前方を照らしてやっている。
舞台照明さんのような立ち位置だった。
社交的に挨拶をすれば、後ろからは「トールとは思えないまともな挨拶ですね」と、しっかりまな板の声が聞こえたので後で拳骨確定。
周囲が同調の声を上げたことは聞こえないものとする。
お辞儀から姿勢を戻せば――、
「カタカタカタカタ」
と、声なのか、上顎と下顎をぶつけているのかはよく分からないが、なんと驚き、一斉にお辞儀で返してくれる。
しっかりと話せば分かるアンデッドさん達のようだ。
「皆よかったな」
振り返って上手く交渉できそうだと喜びの笑みを向ければ、
「「「「あ」」」」
間の抜けた声を合わせるメンバー。
皆の視線が俺の後方に向けられていたので、
「ラピッド! ふんすっ!」
皆が立っている――、俺から見て前方に向かって転ぶ勢いで跳躍。
目印にしたのは、コートの上からでも分かるベルのロケットおっぱい。
もちろんダイブする勇気はありません。
俺が前方に跳躍したと同時に背中からガギリと鈍い劈き音。
直ぐさま反転すれば、大剣持ちの一撃が回廊の床を抉っていた。
筋肉もついていない腕でどうやってそんな一撃を繰り出すことが出来るのだろうと、まずは我が身に降りかかった驚異よりも、凄いじゃないかと感心。
大剣の一撃を合図に、一斉にこちらへと向かってくるスケルトンの集団。
「挨拶の仕方が悪かったのでしょうね」
「なんでだよ!」
俺の丁寧な一礼を見てそんなことを言うとはな。
普段いきなりノービス唱える不作法者だけには本当に言われたくない。
「一応の挨拶はしたんだ。それでこの対応なら!」
抜刀からの残火を一閃。スケルトンのか細い体を胴部分から両断してやる。
斬って次の相手をと定めた所で、下方からの気配を感じて咄嗟にバックステップ。
上半身だけになったスケルトンが、刃毀れが目立つ剣を俺へと振るってきた。
「なるほどね」
確かにゲームやラノベでもそうだ。
スケルトンには斬撃、刺突は効果が薄いってのが通例だな。
「フレイムアロー」
「ファイヤーボール」
シャルナとコクリコが俺の後方から唱えれば、接近するスケルトンが派手に爆ぜる。
雑魚ポジでもあるアンデッドなだけあって、ファイヤーボールでも十分な効果があるようで、一撃で戦闘不能。
髑髏の眼窩から淡い緑光が消え失せた。
「接近なら打撃が効果的だな」
残火を鞘に収めて、腰から鞘を外して構える。
「おりゃ!」
頭部へと目がけて振り下ろせば、容易く破壊し一体を倒す。
「他愛ないですね」
得意げなコクリコに、
「そりゃそうだよ。ただのスケルトンだもん」
シャルナが返す。
スケルトンにも色々と種類があるようで、俺達の前にいる刃毀れした物や刃が潰れているような剣、ボロボロの盾を使用しているのがスケルトン。
これが普通の装備とレザーアーマーなんかの鎧を装備したものとなれば、上位のスケルトンソルジャーとなる。
さらにグレーターやエルダー。それらの上位の存在もいるそうだ。
上位ともなれば人間のように技による攻撃などもあったり、装備だけでなく骨自体も硬質化されているそうだ。
これらに加えて魔術師系も存在するそうで、スケルトンの職種は多岐にわたるそうだ。
それらからして鑑みると、
「目の前のは楽でいい。とりあえず正当防衛なんで!」
正当防衛なんでのところは、もしかしたら遠隔で俺たちの事を見ているかもしれない現城主に、聞こえるように大きな声で発した。
スケルトンの眼窩に浮かぶ緑色の光越しから見ている可能性が高いと思う。
「魔法を使用するまでもありません――ね!」
小柄ながら見事な上段蹴りを見せるコクリコ。
メイドさん達とのバトルを思い出す。香港映画第二弾だ。
蹴り上げたのはスケルトンではなく、スケルトンが手にする槍の柄。
ポンッと骨の手から槍が離れれば、持ち主よりも素早くソレをキャッチ。
「ふん!」
と、ウィザードとは思えない膝蹴りで柄を真ん中からたたき折ると。
「はい! はい! はいぃぃぃぃぃ!」
快活良くスケルトンの集団に躍りかかり、三体のスケルトンに攻撃。
向かって右には右手でもった柄を振るい。
向かって左には左で持った柄を振るい。
最後の真ん中――槍を奪われた張本人には、両手で持った柄を振るう。
三体の頭部を瞬時に破壊する。
まるでエスクリマで使用するオリシ――、カリスティックって名の方が有名な双短棍術のような動作で無双モードのコクリコ。
やはりこうなる。
ウィザードで後衛のコクリコが調子に乗って回廊内を暴れ回る。
ベルはため息。止めないところを見るに、相手がスケルトンだから問題ないとは思っているようだ。
ゲッコーさんはコクリコのためにフラッシュライトで前方を照らしてやっている。
舞台照明さんのような立ち位置だった。
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