1,271 / 1,861
発展と鍛錬
PHASE-1271【位置は極東】
しおりを挟む
「ニヤニヤしよってからに。こっちの苦労に見合ったもんが欲しいの」
「大量のキンキンに冷えたビールを用意させてもらいます」
「それを楽しみに励むかの。で、今度はこっちからの質問いいか」
「どうぞ」
「さっきからずっと会頭の肩に乗ってる小っこいのはなんじゃい? 美姫が大喜びしそうな風貌だけども」
「大喜びどころが大興奮だったぞ」
「お、そうかい……。まあ、そうだろうな……」
ベルの性格をギムロンも理解しているので、ヒゲに覆われた口端をやや上げての苦笑いを返してくれる。
「ミルモン」
言えば俺の左肩からピョンと跳んで、そのまま羽を動かして宙を飛ぶ。
ギムロンの前で留まり、
「やあドワーフ族の匠。オイラは千里眼の小悪魔ミルモン」
左手を腹部に当て、右手を腰へと回してから執事のような一礼を行う。
「千里眼の小悪魔の小の部分が取れれば、威厳のある通り名になりそうだの」
「言ってくれるね。オイラの力をバカにしちゃ駄目だからね」
ミルモンの小さな右手を包むように黒い電撃が顕現する。
「しとらん、しとらん。すまんかったわい」
巌のような手を前に突き出してギムロンは軽い口調で謝罪。
ギムロンの謝罪を耳にして握り拳を作れば、黒色の電撃がパチンと音を立てて消えさる。
「中々に短気な小悪魔じゃな」
「駄目だぞミルモン。直ぐに力を使おうとしちゃ」
って、そんな力があるんだな――。というかあったな。
さわり程度しかプレイしていないから忘れていた技だ。
技名は完全に忘却の彼方に旅立っているけど。
「オイラを前に生意気な語り口は駄目だよ。これでも魔界の勲功爵だからね」
「へ~」
で、クンコウシャクってなんや? ってな顔をしていたのか、ギムロンが、
「ほう、魔界の騎士様かい」
って、さりげなく教えてくれたのは感謝。
ゲーム内のミルモンを説明したテキストをはっきりとは読んでいないから分からないところもある。
まあ勲功爵って部分に目を通していたとしても、分からんままにスルーしていただろうけど。
「なのでオイラには敬意を払うように」
「そりゃ悪かったの。ちょっとまっとれ騎士殿よ」
わざとらしくミルモンに対して恭しくするギムロンの姿は、子供をあやす大人といったところ。
研ぎの作業を中断して、近くにある収納棚に手を突っ込んでゴソゴソとすれば――取り出してくるのは――、
「え、ギムロンってフィギュア作りとかが趣味なの?」
「なんじゃいそりゃ? こりゃ遊び半分で作ったもんよ」
巌のような掌に乗っていたのは、その手には似つかわしくない程に小さい物。
長さにして8㎝くらいだろう。鞘に収まった刀――というよりは形状と作りからしてサーベルかな。
ドーム状の護拳は網目状になった細工が施されている。
俺が作ろうものなら、初手の段階で発狂すること間違いなしだ。
サーベルの柄頭には、BB弾よりも一回り小さな赤い貴石がはめ込まれている。
小さいながらも一切の妥協を許さないといった作りである。
それにしても――、
「これってなんのために作ったの? 小人用とか?」
「おう、ゲノーモス用として遊びで作ってみた」
「ゲノーモス?」
「ってのはドワーフが住む窟の同居人みたいなもんよ」
鉱物の採掘を手伝ってくれたりする小人だという。
ドワーフが住まう窟には必ずいる種族だそうだ。
「本当に良く出来てる」
指で柄をつまみ、鎧皮から作られた黒い鞘から刀身を引き抜けば――、
「切れ味も鋭そうだ」
「実際、抜群よ」
「淡く青白い輝き――ミスリルコーティングだな」
「ご名答」
制作中に出てくる鉄粉――ではなくミスリルの粉末を回収して鉄や鋼で作られた刀剣にコーティングすることで、強度と切れ味を上げる技法。
「遊びで作った割にこだわってるな」
「遊びだからこそ本気を出すんだよ。欲を言えば彎刀部分はミスリルで作りたかったが、無駄遣いは出来んからの」
「で、コレを」
「会頭の使い魔みたいだからの。勇者に相応しい使い魔として装備も良い物をやらんとな」
「へ~。兄ちゃん、このドワーフ中々に分かってるね。もらってあげようよ」
「なんとも生意気なチビスケだの」
「ドワーフには言われたくないよね」
「やっぱり呉れて遣るのは止めとこうかの」
と言ってももう遅いと、サーベルの収まる鞘を腰のベルトに差し込んでいた。
舌打ちでそれを見るギムロンに、主として俺がお礼を口にし、
「でさ、ミルモンが言うには森には巨人がいて、俺達に協力してくれるって事なんだけど」
「巨人? あの森に巨人なんておらんぞ」
「そうなの? 森っていうからエントみたいな種族がいるのかと思ったよ」
「あいつ等は……、南に拠点を持つ種族だからの……」
エント族自体もこの世界にいるんだな。
ギムロンの暗い声音からして、エント族は瘴気に覆われた場所にいるようだ。
となると、初対面は凶暴化した状態での敵対した存在になるかもしれないな……。
それを回避する為には、瘴気を浄化しないといけないわけだ。
浄化のためには残りの四大聖龍の二柱を救わないとな。
―――。
「では準備が整い次第お願いします。主」
「お任せを!」
再び執務室に面子を集めて次の目的地に挑む前に――、
「ミルモン。もう一度、力を頼む」
「あれでしょ。天空要塞ってやつでしょ」
「そう」
お任せをと胸を叩いて瞳を閉じる。
――むむむむ――っと唸り刮目すれば、
「東も東。この大陸の東の遙か上空にあるよ」
「動いているのか?」
「ううん。動いているようには見えなかった」
東も東。つまりは――極東ってことになるのか。
「バランドのようですね」
と、先生。
エンドリュー辺境候が統治する領地の上空。
「となると――ですよ」
「以前もその辺りの上空にいたのかもしれんな」
と、ゲッコーさん。
「だとすれば、立て続けに仕掛けてこないことに不気味さを感じます」
と、ベルが続く。
「以前の攻撃に肝を冷やしたか、こちらが対抗できないからと高みから余裕で動向を窺っているのでしょう。その傲慢さが仇となることを身を以て分からせてやりましょう!」
まだ見ぬ翼幻王を相手にするかのように、執務室の天井の方を見てコクリコが吠える。
「先生」
「なんとも面妖というより、読みにくい存在のようですね。翼幻王ベスティリス・バルフレア・エアリアスという女傑は。翼幻王の配下である者も、同じ勢力下の者達をこちらにぶつけて間引かせるような行動をとっていたようでしたし」
バランド地方の中心都市であるドヌクトスへと攻撃を仕掛けて来た時のカラス頭のタンガタ・マヌ――クロウスの話か。
恭しい挨拶により戦いの火蓋が切られれば、こちらはS級さん達がスティンガーで迎撃。
遠距離からの一方的なミサイル攻撃で撃退したけども、当のクロウスとその取り巻き達は攻めることもなくさっさと撤収したからな。
先生が言うように、明らかにこちらの攻撃を利用して仲間を死に追いやっていたようだった。
派閥争いなんかで疎ましい連中を一掃する為に、俺達は利用されたと考えるべきかな?
「大量のキンキンに冷えたビールを用意させてもらいます」
「それを楽しみに励むかの。で、今度はこっちからの質問いいか」
「どうぞ」
「さっきからずっと会頭の肩に乗ってる小っこいのはなんじゃい? 美姫が大喜びしそうな風貌だけども」
「大喜びどころが大興奮だったぞ」
「お、そうかい……。まあ、そうだろうな……」
ベルの性格をギムロンも理解しているので、ヒゲに覆われた口端をやや上げての苦笑いを返してくれる。
「ミルモン」
言えば俺の左肩からピョンと跳んで、そのまま羽を動かして宙を飛ぶ。
ギムロンの前で留まり、
「やあドワーフ族の匠。オイラは千里眼の小悪魔ミルモン」
左手を腹部に当て、右手を腰へと回してから執事のような一礼を行う。
「千里眼の小悪魔の小の部分が取れれば、威厳のある通り名になりそうだの」
「言ってくれるね。オイラの力をバカにしちゃ駄目だからね」
ミルモンの小さな右手を包むように黒い電撃が顕現する。
「しとらん、しとらん。すまんかったわい」
巌のような手を前に突き出してギムロンは軽い口調で謝罪。
ギムロンの謝罪を耳にして握り拳を作れば、黒色の電撃がパチンと音を立てて消えさる。
「中々に短気な小悪魔じゃな」
「駄目だぞミルモン。直ぐに力を使おうとしちゃ」
って、そんな力があるんだな――。というかあったな。
さわり程度しかプレイしていないから忘れていた技だ。
技名は完全に忘却の彼方に旅立っているけど。
「オイラを前に生意気な語り口は駄目だよ。これでも魔界の勲功爵だからね」
「へ~」
で、クンコウシャクってなんや? ってな顔をしていたのか、ギムロンが、
「ほう、魔界の騎士様かい」
って、さりげなく教えてくれたのは感謝。
ゲーム内のミルモンを説明したテキストをはっきりとは読んでいないから分からないところもある。
まあ勲功爵って部分に目を通していたとしても、分からんままにスルーしていただろうけど。
「なのでオイラには敬意を払うように」
「そりゃ悪かったの。ちょっとまっとれ騎士殿よ」
わざとらしくミルモンに対して恭しくするギムロンの姿は、子供をあやす大人といったところ。
研ぎの作業を中断して、近くにある収納棚に手を突っ込んでゴソゴソとすれば――取り出してくるのは――、
「え、ギムロンってフィギュア作りとかが趣味なの?」
「なんじゃいそりゃ? こりゃ遊び半分で作ったもんよ」
巌のような掌に乗っていたのは、その手には似つかわしくない程に小さい物。
長さにして8㎝くらいだろう。鞘に収まった刀――というよりは形状と作りからしてサーベルかな。
ドーム状の護拳は網目状になった細工が施されている。
俺が作ろうものなら、初手の段階で発狂すること間違いなしだ。
サーベルの柄頭には、BB弾よりも一回り小さな赤い貴石がはめ込まれている。
小さいながらも一切の妥協を許さないといった作りである。
それにしても――、
「これってなんのために作ったの? 小人用とか?」
「おう、ゲノーモス用として遊びで作ってみた」
「ゲノーモス?」
「ってのはドワーフが住む窟の同居人みたいなもんよ」
鉱物の採掘を手伝ってくれたりする小人だという。
ドワーフが住まう窟には必ずいる種族だそうだ。
「本当に良く出来てる」
指で柄をつまみ、鎧皮から作られた黒い鞘から刀身を引き抜けば――、
「切れ味も鋭そうだ」
「実際、抜群よ」
「淡く青白い輝き――ミスリルコーティングだな」
「ご名答」
制作中に出てくる鉄粉――ではなくミスリルの粉末を回収して鉄や鋼で作られた刀剣にコーティングすることで、強度と切れ味を上げる技法。
「遊びで作った割にこだわってるな」
「遊びだからこそ本気を出すんだよ。欲を言えば彎刀部分はミスリルで作りたかったが、無駄遣いは出来んからの」
「で、コレを」
「会頭の使い魔みたいだからの。勇者に相応しい使い魔として装備も良い物をやらんとな」
「へ~。兄ちゃん、このドワーフ中々に分かってるね。もらってあげようよ」
「なんとも生意気なチビスケだの」
「ドワーフには言われたくないよね」
「やっぱり呉れて遣るのは止めとこうかの」
と言ってももう遅いと、サーベルの収まる鞘を腰のベルトに差し込んでいた。
舌打ちでそれを見るギムロンに、主として俺がお礼を口にし、
「でさ、ミルモンが言うには森には巨人がいて、俺達に協力してくれるって事なんだけど」
「巨人? あの森に巨人なんておらんぞ」
「そうなの? 森っていうからエントみたいな種族がいるのかと思ったよ」
「あいつ等は……、南に拠点を持つ種族だからの……」
エント族自体もこの世界にいるんだな。
ギムロンの暗い声音からして、エント族は瘴気に覆われた場所にいるようだ。
となると、初対面は凶暴化した状態での敵対した存在になるかもしれないな……。
それを回避する為には、瘴気を浄化しないといけないわけだ。
浄化のためには残りの四大聖龍の二柱を救わないとな。
―――。
「では準備が整い次第お願いします。主」
「お任せを!」
再び執務室に面子を集めて次の目的地に挑む前に――、
「ミルモン。もう一度、力を頼む」
「あれでしょ。天空要塞ってやつでしょ」
「そう」
お任せをと胸を叩いて瞳を閉じる。
――むむむむ――っと唸り刮目すれば、
「東も東。この大陸の東の遙か上空にあるよ」
「動いているのか?」
「ううん。動いているようには見えなかった」
東も東。つまりは――極東ってことになるのか。
「バランドのようですね」
と、先生。
エンドリュー辺境候が統治する領地の上空。
「となると――ですよ」
「以前もその辺りの上空にいたのかもしれんな」
と、ゲッコーさん。
「だとすれば、立て続けに仕掛けてこないことに不気味さを感じます」
と、ベルが続く。
「以前の攻撃に肝を冷やしたか、こちらが対抗できないからと高みから余裕で動向を窺っているのでしょう。その傲慢さが仇となることを身を以て分からせてやりましょう!」
まだ見ぬ翼幻王を相手にするかのように、執務室の天井の方を見てコクリコが吠える。
「先生」
「なんとも面妖というより、読みにくい存在のようですね。翼幻王ベスティリス・バルフレア・エアリアスという女傑は。翼幻王の配下である者も、同じ勢力下の者達をこちらにぶつけて間引かせるような行動をとっていたようでしたし」
バランド地方の中心都市であるドヌクトスへと攻撃を仕掛けて来た時のカラス頭のタンガタ・マヌ――クロウスの話か。
恭しい挨拶により戦いの火蓋が切られれば、こちらはS級さん達がスティンガーで迎撃。
遠距離からの一方的なミサイル攻撃で撃退したけども、当のクロウスとその取り巻き達は攻めることもなくさっさと撤収したからな。
先生が言うように、明らかにこちらの攻撃を利用して仲間を死に追いやっていたようだった。
派閥争いなんかで疎ましい連中を一掃する為に、俺達は利用されたと考えるべきかな?
1
あなたにおすすめの小説
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
最強の異世界やりすぎ旅行記
萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。
そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。
「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」
バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!?
最強が無双する異世界ファンタジー開幕!
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
冷遇された聖女の結末
菜花
恋愛
異世界を救う聖女だと冷遇された毛利ラナ。けれど魔力慣らしの旅に出た途端に豹変する同行者達。彼らは同行者の一人のセレスティアを称えラナを貶める。知り合いもいない世界で心がすり減っていくラナ。彼女の迎える結末は――。
本編にプラスしていくつかのifルートがある長編。
カクヨムにも同じ作品を投稿しています。
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
異世界へ行って帰って来た
バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。
そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる