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三話 逃れられぬ世界
●逆らえない体
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「や、やめて、くれ……ゲームを、進め、ないと……っ」
逃れようとする俺へ、華候焔があからさまに嫌そうな顔を向ける。
「いいだろ、一回ぐらい。朝からスッキリしようぜ? そのほうがお互いにやるべきことに集中できる……それとも、俺に昼間からちょっかい出されて、悶々としながらやりたいか? それもまあ楽しそうではあるがな」
「昨日あれだけやって、まだ足りないのか?!」
「足りる訳ないだろ。あれは料理で言えば下ごしらえだ。美味しく食べるための準備でしかない。本番はこれからに決まってるだろ」
あれが下ごしらえ、だと……?
顔を引きつらせるしかない俺へ、華候焔が楽しげに告げてくる。
「さすがに朝から昨日みたいなことはしないがな……なあ誠人。今から一回抱かせてくれたら、今日一日、俺はお前を全力で支えることを確約してやる。どうだ?」
「……断れば?」
「散々体を煽って、邪魔して、まともに指示できないようにしてやる」
「……我慢はできないのか……」
「俺ができると思うか? こんなに滾ってるのに」
おもむろに華候焔が俺の手を取り、自分のものへ触れさせてくる。
他の肌よりも熱を帯びたそこは大きく怒張し、俺を奪いたいと脈打っていた。
これを何もせずに鎮めろというほうが無理な話だと悟るしかなかった。
「まったく……早く済ませてくれ――んむ……っ」
俺の了承を合図に、華候焔が深いキスを重ねてくる。
乱雑に肌を撫で回して早々に俺の後孔へ手を運ぶと、指を当てがって軽く押してくる。
――ぬちゃっ。
昨夜の名残りは残ったまま。華候焔が指先を捻じ込めば、あっさりと呑み込んでしまった。
「あぁ……っ……ぅ……」
「まだ柔らかいじゃねーか。これなら昨日よりかは早く済むな……ああ、でも声は抑えておけよ? 他の連中に聞かれるからな」
ハッとなって俺は慌てて口を押えようとする。
だが華候焔に両手首を片手で掴まれ、上で押さえ込まれてしまった。
「口付けられないだろうが。聞かれたくないなら、根性で押さえてみせろ」
身勝手な宣言をして、華候焔は俺にいくつも唇を落とし、中を指でぐちゃぐちゃに掻き乱してくる。
「ぁ……ンッ! ……んぅ……く……っ……」
声を出すまいとしても、どんな刺激でも体が反応してしまい、押さえ切れずに飛び出てしまう。
昨日よりも早く無様な痴態を曝け出してしまう俺を、華候焔は嬉しそうに眺め、べろりと頬を舐めてくる。
「薬は抜けてるのに、いい反応してるなあ……好きなんだな、コレが」
グリッ、と指で中を強く押され、俺の意識が弾けた。
「アァ……っ! ……ぅぅ……」
「好い声だ……今からしっかり悦ばせてやるから、自分で四つん這いになれ。俺に尻を向けて欲しがれ」
快楽の熱に浮かれていた頭が、スッと鎮まり返る。
いくら関係を持ったからといって、自分からせがむような真似なんて……っ。
口を固く閉じながら首を振るが、華候焔はそれで引き下がるような男ではない。
笑いながら俺の中を指でこね、トン、トン、と甘い痺れが走る所を何度も押し上げ、俺の脳を快楽で貫く。
逃れようとする俺へ、華候焔があからさまに嫌そうな顔を向ける。
「いいだろ、一回ぐらい。朝からスッキリしようぜ? そのほうがお互いにやるべきことに集中できる……それとも、俺に昼間からちょっかい出されて、悶々としながらやりたいか? それもまあ楽しそうではあるがな」
「昨日あれだけやって、まだ足りないのか?!」
「足りる訳ないだろ。あれは料理で言えば下ごしらえだ。美味しく食べるための準備でしかない。本番はこれからに決まってるだろ」
あれが下ごしらえ、だと……?
顔を引きつらせるしかない俺へ、華候焔が楽しげに告げてくる。
「さすがに朝から昨日みたいなことはしないがな……なあ誠人。今から一回抱かせてくれたら、今日一日、俺はお前を全力で支えることを確約してやる。どうだ?」
「……断れば?」
「散々体を煽って、邪魔して、まともに指示できないようにしてやる」
「……我慢はできないのか……」
「俺ができると思うか? こんなに滾ってるのに」
おもむろに華候焔が俺の手を取り、自分のものへ触れさせてくる。
他の肌よりも熱を帯びたそこは大きく怒張し、俺を奪いたいと脈打っていた。
これを何もせずに鎮めろというほうが無理な話だと悟るしかなかった。
「まったく……早く済ませてくれ――んむ……っ」
俺の了承を合図に、華候焔が深いキスを重ねてくる。
乱雑に肌を撫で回して早々に俺の後孔へ手を運ぶと、指を当てがって軽く押してくる。
――ぬちゃっ。
昨夜の名残りは残ったまま。華候焔が指先を捻じ込めば、あっさりと呑み込んでしまった。
「あぁ……っ……ぅ……」
「まだ柔らかいじゃねーか。これなら昨日よりかは早く済むな……ああ、でも声は抑えておけよ? 他の連中に聞かれるからな」
ハッとなって俺は慌てて口を押えようとする。
だが華候焔に両手首を片手で掴まれ、上で押さえ込まれてしまった。
「口付けられないだろうが。聞かれたくないなら、根性で押さえてみせろ」
身勝手な宣言をして、華候焔は俺にいくつも唇を落とし、中を指でぐちゃぐちゃに掻き乱してくる。
「ぁ……ンッ! ……んぅ……く……っ……」
声を出すまいとしても、どんな刺激でも体が反応してしまい、押さえ切れずに飛び出てしまう。
昨日よりも早く無様な痴態を曝け出してしまう俺を、華候焔は嬉しそうに眺め、べろりと頬を舐めてくる。
「薬は抜けてるのに、いい反応してるなあ……好きなんだな、コレが」
グリッ、と指で中を強く押され、俺の意識が弾けた。
「アァ……っ! ……ぅぅ……」
「好い声だ……今からしっかり悦ばせてやるから、自分で四つん這いになれ。俺に尻を向けて欲しがれ」
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いくら関係を持ったからといって、自分からせがむような真似なんて……っ。
口を固く閉じながら首を振るが、華候焔はそれで引き下がるような男ではない。
笑いながら俺の中を指でこね、トン、トン、と甘い痺れが走る所を何度も押し上げ、俺の脳を快楽で貫く。
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