薔薇の溺愛~黒き吸血鬼は愛に沈む~

天岸 あおい

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三章 バラの香に囚われて

屈辱を覚えながらの誘い

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 体へのしかかってくる重みが、無遠慮に触れてくる感触が、おぞましくてたまらない。

 この行為を受け入れたくなくて、無駄だと分かっていても俺は退魔師どもを睨み、拒絶を突きつける。

「悪趣味だな……っ、お前たちが日々おぞましいものだと滅する我らの体内に、己のものを捻じ込むとは……」

「は? 本当なら金詰まれても嫌に決まってるだろ。だがお前らを逃がさないために、仕方がなくやるんだよ。どうせミカルに散々抱かれて、ここの味は覚えているだろ?」

 むに、と若い退魔師が俺の双丘へ指を食い込ませる。
 思わず羞恥の熱が俺の顔へ集まり、動揺を表に晒してしまう。さぞ面白いほどに頬が赤く染まったのだろう。退魔師たちの顔がますます悦びの笑みを濃くする。

「まあ反抗的なのも今の内だ。こいつを飲めば、嫌でも男が欲しくてたまらない体になる……ほら口を開けやがれ」

 顎を荒々しく掴まれ、強引に口を開けられてしまう。そこへ黒い液体を流し込まれてしまい、口を手でふさがれる。

 なんともひどいえぐみだ。舌が痺れてくる。飲み込むまいと耐えていても、口内の不快さに体が耐え切れず喉がごくんと動いてしまう。

 喉を通って体へと落ちていくのを感じた直後、全身が熱く疼き出す。
 まさか隣でも……と慌てて顔だけ向ければ、ククも今まさに飲まされようとしているところだった。

「やめろっ、子供には手を出すな! その者が非力なのは分かっているだろう? むしろお前たちが恐れているのは俺……犯すなら俺だけにしろ」

 このままでは日が沈むまでにクウェルク様の身が汚されてしまう。
 王のために喜んで泥を被るのが下の役目だ。少しでも時間が稼げるならば、なんだってしてやる。

 俺は隣の寝台へ群がる退魔師たちへ流し目を送り、込み上げる熱い吐息を漏らしながら声をかけた。

「その者の小さき孔では、お前たちの大きさと勢いにすぐ負けて、使い物にならなくなるだろう。俺ならどれだけ激しく貫いても、壊れはしない……もう疼いてたまらないんだ……上も、下も、存分に相手してくれ……お前たちを、独り占めしたい」

 内心屈辱ではあったが、言葉だけで矛先をすべて俺に向けることができれば容易いものだ。早くやりたくてたまらないだろう、欲情に溢れた男どもを誘惑してやる。

 部屋に漂う興奮の熱が、心なしか上がる。
 隣にいた退魔師たちは舌なめずりをしながらククから離れ、俺の周りを取り囲んだ。

「そこまで言うなら全員相手してもらおうか。少しでも拒むなら、あっちのガキにも同じことをするからな」

「コラ、俺が先だからな! 順番は守れ」

「ケツはお前が最初にやればいい。俺らは口と手でやってもらいながら待ってやるから」

 聞くに堪えない言葉の応酬に、耳を塞ぎたくてたまらない。
 それでもクウェルク様を汚さないため、そして日没後の反撃のために、俺は誇りも羞恥もかなぐり捨てて腹を括った。
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