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第2章 ポーショントラブル
43.強襲されるようです
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次の日ハジメはいつも通り朝ごはんを食べ薬草の採集に出かける。航の力で薬草畑に来るといつもの様に採取していく。各畑に2つづ株として残しておく。精霊の湖のの横を通ったとき、2人の精霊は花畑で楽しそうに遊んでいた。2人はハジメに気が付き手を振る。ハジメも笑顔で振り返しておいた。
「航、いつもありがとうね。2人と遊んでおいで」
と航の頭を撫でながらお礼を言うと、「うん」と返事をして2人が待つ場所へ元気にかけていく。それを見届けた後調剤室へ降りていき今まで通りの普通の水で体力ポーションをアイテムボックス内で作った。その後品質を確認するために1本だけ取り出す。
「ん?なんかいつもよりも色が濃い気がする・・・・」
第三者がいればハジメの右コメカミに一筋の汗が見えたかもしれない。
<鑑定>
体力ポーション(良):体力を回復させる。薬草(良品)をすりつぶし煮ることで効果を抽出。
飲みやすいように普通の水で薄めたもの。切り傷程度なら一瞬で治る。
冒険者ギルドに売ると1万S 商人ギルドに売ると11,000S
買値は2万S程度。 使用期限残り:3か月
<鑑定>
薬草(良品):精霊の力が少し入った体力ポーションの材料。2株用いてポーションが1つ作成できる。加える加水は600mlがベストだと言われている。
「・・・・そうだよなぁ、精霊が耕した畑で精霊が水やりしたんだもんなぁ・・・。そりゃ良品になるよなぁ・・・。取りあえず、今の在庫が全部売れたらこっちにこっそり変えよう・・・・。値段据え置きにしてバレないようにしないと・・・・オースティンさんにはバレそうな気がするけど、卸すのはまだ2年くらい先だからその間にどうするか考えよう・・・・」
ハジメの後回し作戦が発動された瞬間であった。
そんなこんなであれから2週間ほど経ったころ、ハジメは薬草採取などの依頼を受けようと冒険者ギルドに来ていた。ハジメは店が落ち着いてから到着するためもう陽は既に高いため既に冒険者の数はかなり少なくなっている。
「うへぇ、ゴブリンの布30枚なんて何に使うんだろ。小説じゃ超臭いって話だし。こっちでは綺麗なのかなぁ」
「あぁ、それはメイド学校で使うんですよ。メイドはゴブリンの布の汚れや臭いを落とせたら掃除部門では一人前って言われているんですよ」
と思わず呟いたハジメの後ろから声が掛かる。後ろを見ると一人のギルド職員の女性が紙を持って立っている。どうやら新しい依頼を掲示板に貼るために来ていたようでハジメの声が聞こえたので答えたのだった。
「そうなんですか・・・。やっぱりゴブリンの布って臭いですよね・・・」
「えぇ、私はその臭いで意識が飛んだことがあります。なので回収袋を2重にして貸し出して冒険者さんたちにはそれに入れて貰っているんです。外に漏れる臭いは少しは減りますが結構きついんですよ」
と顔を顰めて言う。
「でも数えるのはどうしてるんです?」
「あぁ、布を持っている人は街に入らず、仲間の人が私たちを呼びにくるんですよ。そして風の魔法で防臭したうえでカウントするんです。そして同じように風の魔法で臭いが漏れないようにして街に運ぶんですよ」
とハジメの疑問に答えてくれた。
「ギルドの職員さんも大変ですね・・・」
としみじみ言うと「・・・えぇ・・・」と頷き新しい討伐の依頼票を掲示板に貼ってカウンターの後ろに歩いて行った。
「・・今手持ちは良品しかないし取りに行くしかないか・・・」
薬草採取の依頼を受けようとしたとき、ギルドの扉が大きな音を立てて開け放たれる。
「か、火事だっ。例のポーション屋が火事だっ」
と息を切らせながら一人の男が駆け込んでくる。
「ポーション屋・・・?」
イヴの街はそれなりに大きくポーション屋は数件あるがハジメの体を嫌な予感が駆け巡り、思わず走り出していた。十数分後燃え盛る自分の店の前に着く。周囲を見渡すがコウとリナリーの姿がない。さらに嫌な予感がハジメを襲う。ハジメが燃える家に飛び込もうとしたとき、ドアが蹴破られてコウを前に抱き抱えたリナリーが出てくる。彼女の洋服は焼け破れ、火傷も酷い。顔も半分が爛れている。ハジメの顔を見たリナリーはその場で意識を手放す。
火傷はその度合いによりⅠ度からⅢ度に分類される。そしてⅡ度からⅢ度の火傷が全体の30%を越えた時その生命活動に問題が生じる。そして火傷の面積と年齢を足した数値が100を超えると死の可能性が格段に上昇するのである。
2人に駆け寄るとトリアージを行う。コウの服は焼けただれていたが体にはパッと見る限り怪我はなく、呼吸も安定している。気管は損傷を受けていないようだ。優先順位は低いと判断し、リナリーの方へ移る。焼け破れた服から見える背中は焼けただれ水疱を通り越し黒く変色しておりⅢ度の症状である。
「ハサミはありませんかーー」
と問うと近くの人が家に取りに戻ってくれハジメに差し出す。前面はほぼ火傷が無いことを確認し、ハジメはリナリーをうつ伏せに寝かせ、ハサミで服を切っていく。それを見た周囲の女性たちが慌てて布団などでハジメたちを囲い周囲から見えなくしてくれる。服を切り取ると背中全面の皮膚は水疱と黒色化している。火傷の死亡で最も多いのは傷に細菌が付きそれの増殖による感染症である。その為背中を露わにしてハジメは水魔法を唱え、傷を洗う。かなり痛みを伴うはずだが、起きる様子も唸る様子もない。完全に意識が飛んでいるようだ。ハジメは慌てながら丁寧に水で傷口を洗浄していく。リナリーはほぼ成人である。洗いながら火傷の状態を数値化すると80を超えることになる。ハジメはアイテムボックスから体力ポーション(真)を取り出し、背中に掛けた。するとシューシューと白い煙を出して傷がみるみる治癒していく。数秒でリナリーの背中は傷跡は存在しなかったかのように綺麗になった。ハジメはリナリーを仰向けにして同じように水で洗浄しポーションを掛ける。浅く回数の多かった呼吸が落ち着いてきて、元に戻った顔を顰めて目を開ける。ハジメを見て起きようとするので、そのまま横になっているように伝え、ポーションを飲むように伝え、ハジメのマントを身体を身体に巻き付ける。次はコウの所へ行くと、もう目が覚めていた。改めて体を確認したが小さな火傷がある程度で特に問題はなかった。念のためポーションを飲ませるとシューと背中の方で音がなった。どうやら火傷があったようだ。
ハジメが2人の治療を終え家を見るとまだ轟轟と燃え盛っており、たまたま通りかかった冒険者や住人たちが水魔法で鎮火させてくれている。ハジメもそれに参加し、十数分かけてようやく消火できた。家の前半分は完全に炭化しており階段もいつ崩れてもおかしくない様子であった。幸いなことに裏庭の畑と調剤室は無傷で残っていた。
そこへようやく街の警備隊が到着する。リナリーとコウから話を聞きたいというが、流石に今日は止めてほしいと伝えるが、リナリーが首を振ると答える。
「私は夕食を作るために裏の畑に野菜を取りに行っていたのですが、急に店の方でドーンと言う音がして慌てて駆け付けたんです。そしたらコウが火に包まれていたんです。私は慌てて水を掛けようとしましたが、急いでいたので持っていたポーションで消したんです。周りは火の海でなんとかコウの傷が治ったので抱き抱えて出て来たんです」
「僕は何か叫んでいる声がすると思って扉を開けようとしたら炎が僕の方に来て・・・。熱いっていうのは憶えているんですけど、それ以外は分からないです」
と2人が答える。ハジメは2人の頭を優しく撫でる。するとハジメの店の3軒右隣りに住んでいた夫婦が
「エルフっぽい男が魔法の火を打ち込んでいましたよ!」
と警備隊に言う。それを皮切りに
「そうそう、『お前たちのせいだっ。せいぜい苦しめ人間がっ』って叫んでたぜ」
「消火した時に来やがって、遅いんだよっ」
「怪我した子に尋問するってどういうことよ。人間じゃないわっ」
「早く犯人捕まえろよ」
「アベルが「何をしているっ」て叫んだら、そいつは笑いながら逃げて行ったぜ」
などの声が上がった。そこへアベルがエルフのアランを縛り上げて現れたのだった。
どうやらハジメの家が燃えたのは事故ではなく事件だったようだ。
ハンドブック 9項目目
9-10.ポーションの良品を作ろう!:Clear!
9-11.報酬:調剤道具
「航、いつもありがとうね。2人と遊んでおいで」
と航の頭を撫でながらお礼を言うと、「うん」と返事をして2人が待つ場所へ元気にかけていく。それを見届けた後調剤室へ降りていき今まで通りの普通の水で体力ポーションをアイテムボックス内で作った。その後品質を確認するために1本だけ取り出す。
「ん?なんかいつもよりも色が濃い気がする・・・・」
第三者がいればハジメの右コメカミに一筋の汗が見えたかもしれない。
<鑑定>
体力ポーション(良):体力を回復させる。薬草(良品)をすりつぶし煮ることで効果を抽出。
飲みやすいように普通の水で薄めたもの。切り傷程度なら一瞬で治る。
冒険者ギルドに売ると1万S 商人ギルドに売ると11,000S
買値は2万S程度。 使用期限残り:3か月
<鑑定>
薬草(良品):精霊の力が少し入った体力ポーションの材料。2株用いてポーションが1つ作成できる。加える加水は600mlがベストだと言われている。
「・・・・そうだよなぁ、精霊が耕した畑で精霊が水やりしたんだもんなぁ・・・。そりゃ良品になるよなぁ・・・。取りあえず、今の在庫が全部売れたらこっちにこっそり変えよう・・・・。値段据え置きにしてバレないようにしないと・・・・オースティンさんにはバレそうな気がするけど、卸すのはまだ2年くらい先だからその間にどうするか考えよう・・・・」
ハジメの後回し作戦が発動された瞬間であった。
そんなこんなであれから2週間ほど経ったころ、ハジメは薬草採取などの依頼を受けようと冒険者ギルドに来ていた。ハジメは店が落ち着いてから到着するためもう陽は既に高いため既に冒険者の数はかなり少なくなっている。
「うへぇ、ゴブリンの布30枚なんて何に使うんだろ。小説じゃ超臭いって話だし。こっちでは綺麗なのかなぁ」
「あぁ、それはメイド学校で使うんですよ。メイドはゴブリンの布の汚れや臭いを落とせたら掃除部門では一人前って言われているんですよ」
と思わず呟いたハジメの後ろから声が掛かる。後ろを見ると一人のギルド職員の女性が紙を持って立っている。どうやら新しい依頼を掲示板に貼るために来ていたようでハジメの声が聞こえたので答えたのだった。
「そうなんですか・・・。やっぱりゴブリンの布って臭いですよね・・・」
「えぇ、私はその臭いで意識が飛んだことがあります。なので回収袋を2重にして貸し出して冒険者さんたちにはそれに入れて貰っているんです。外に漏れる臭いは少しは減りますが結構きついんですよ」
と顔を顰めて言う。
「でも数えるのはどうしてるんです?」
「あぁ、布を持っている人は街に入らず、仲間の人が私たちを呼びにくるんですよ。そして風の魔法で防臭したうえでカウントするんです。そして同じように風の魔法で臭いが漏れないようにして街に運ぶんですよ」
とハジメの疑問に答えてくれた。
「ギルドの職員さんも大変ですね・・・」
としみじみ言うと「・・・えぇ・・・」と頷き新しい討伐の依頼票を掲示板に貼ってカウンターの後ろに歩いて行った。
「・・今手持ちは良品しかないし取りに行くしかないか・・・」
薬草採取の依頼を受けようとしたとき、ギルドの扉が大きな音を立てて開け放たれる。
「か、火事だっ。例のポーション屋が火事だっ」
と息を切らせながら一人の男が駆け込んでくる。
「ポーション屋・・・?」
イヴの街はそれなりに大きくポーション屋は数件あるがハジメの体を嫌な予感が駆け巡り、思わず走り出していた。十数分後燃え盛る自分の店の前に着く。周囲を見渡すがコウとリナリーの姿がない。さらに嫌な予感がハジメを襲う。ハジメが燃える家に飛び込もうとしたとき、ドアが蹴破られてコウを前に抱き抱えたリナリーが出てくる。彼女の洋服は焼け破れ、火傷も酷い。顔も半分が爛れている。ハジメの顔を見たリナリーはその場で意識を手放す。
火傷はその度合いによりⅠ度からⅢ度に分類される。そしてⅡ度からⅢ度の火傷が全体の30%を越えた時その生命活動に問題が生じる。そして火傷の面積と年齢を足した数値が100を超えると死の可能性が格段に上昇するのである。
2人に駆け寄るとトリアージを行う。コウの服は焼けただれていたが体にはパッと見る限り怪我はなく、呼吸も安定している。気管は損傷を受けていないようだ。優先順位は低いと判断し、リナリーの方へ移る。焼け破れた服から見える背中は焼けただれ水疱を通り越し黒く変色しておりⅢ度の症状である。
「ハサミはありませんかーー」
と問うと近くの人が家に取りに戻ってくれハジメに差し出す。前面はほぼ火傷が無いことを確認し、ハジメはリナリーをうつ伏せに寝かせ、ハサミで服を切っていく。それを見た周囲の女性たちが慌てて布団などでハジメたちを囲い周囲から見えなくしてくれる。服を切り取ると背中全面の皮膚は水疱と黒色化している。火傷の死亡で最も多いのは傷に細菌が付きそれの増殖による感染症である。その為背中を露わにしてハジメは水魔法を唱え、傷を洗う。かなり痛みを伴うはずだが、起きる様子も唸る様子もない。完全に意識が飛んでいるようだ。ハジメは慌てながら丁寧に水で傷口を洗浄していく。リナリーはほぼ成人である。洗いながら火傷の状態を数値化すると80を超えることになる。ハジメはアイテムボックスから体力ポーション(真)を取り出し、背中に掛けた。するとシューシューと白い煙を出して傷がみるみる治癒していく。数秒でリナリーの背中は傷跡は存在しなかったかのように綺麗になった。ハジメはリナリーを仰向けにして同じように水で洗浄しポーションを掛ける。浅く回数の多かった呼吸が落ち着いてきて、元に戻った顔を顰めて目を開ける。ハジメを見て起きようとするので、そのまま横になっているように伝え、ポーションを飲むように伝え、ハジメのマントを身体を身体に巻き付ける。次はコウの所へ行くと、もう目が覚めていた。改めて体を確認したが小さな火傷がある程度で特に問題はなかった。念のためポーションを飲ませるとシューと背中の方で音がなった。どうやら火傷があったようだ。
ハジメが2人の治療を終え家を見るとまだ轟轟と燃え盛っており、たまたま通りかかった冒険者や住人たちが水魔法で鎮火させてくれている。ハジメもそれに参加し、十数分かけてようやく消火できた。家の前半分は完全に炭化しており階段もいつ崩れてもおかしくない様子であった。幸いなことに裏庭の畑と調剤室は無傷で残っていた。
そこへようやく街の警備隊が到着する。リナリーとコウから話を聞きたいというが、流石に今日は止めてほしいと伝えるが、リナリーが首を振ると答える。
「私は夕食を作るために裏の畑に野菜を取りに行っていたのですが、急に店の方でドーンと言う音がして慌てて駆け付けたんです。そしたらコウが火に包まれていたんです。私は慌てて水を掛けようとしましたが、急いでいたので持っていたポーションで消したんです。周りは火の海でなんとかコウの傷が治ったので抱き抱えて出て来たんです」
「僕は何か叫んでいる声がすると思って扉を開けようとしたら炎が僕の方に来て・・・。熱いっていうのは憶えているんですけど、それ以外は分からないです」
と2人が答える。ハジメは2人の頭を優しく撫でる。するとハジメの店の3軒右隣りに住んでいた夫婦が
「エルフっぽい男が魔法の火を打ち込んでいましたよ!」
と警備隊に言う。それを皮切りに
「そうそう、『お前たちのせいだっ。せいぜい苦しめ人間がっ』って叫んでたぜ」
「消火した時に来やがって、遅いんだよっ」
「怪我した子に尋問するってどういうことよ。人間じゃないわっ」
「早く犯人捕まえろよ」
「アベルが「何をしているっ」て叫んだら、そいつは笑いながら逃げて行ったぜ」
などの声が上がった。そこへアベルがエルフのアランを縛り上げて現れたのだった。
どうやらハジメの家が燃えたのは事故ではなく事件だったようだ。
ハンドブック 9項目目
9-10.ポーションの良品を作ろう!:Clear!
9-11.報酬:調剤道具
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