神々の依頼、面倒なんですけどっ!

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第2章 ポーショントラブル

46.学ぶようです

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リナリーとコウの2人は朝ごはんを食べると今日も冒険者ギルドに訓練するために向かうとのこと。ハジメはあまり無理はせず適度に休憩するように伝え、お昼ごはん代と買い食い用としてそれぞれに金貨1枚を渡す。リナリーは

「2人で金貨1枚でも多いですよ。ご主人様はもー」

「残りで下着とか買ってね。流石に女の子の下着は恥ずかしくて買えないから。コウの服も買ってね。少し小さくなってきてるし。店員として働いて貰ってるから俺の管理能力が疑われちゃうからね。これは店の運転資金から出してるから業務命令だからね」

と言うので、返しておく。最近コウは栄養が全身に行き渡ったのか身長が伸び、ズボンは7分丈になっているし、ヘソも覗いている。店長としてはやはり身だしなみについて考えるべきだろう。今までも何度か買うように言ったが2人して「まだ着れます」と言ってかたくなに拒否していたが、この際新しいものを買ってもらうことにする。

相変わらず2人は給料は要らないと言って受け取らないため、それぞれの給料は皮袋に入れて保管してある。毎月溜まる一方であるため、経済を回す意味でも使わないといけない。そういうハジメも転生前は壊れても直して使う派だった。看護師が儲かるっていうのは嘘であるとハジメは思う。普通にサービス残業はあるし、休みでも無賃で勉強会や会議があったりするのだ。看護師が儲かるというより使う暇がないのだ。夜寝ていても心電図モニターのアラーム音や、ナースコールの幻聴が聞こえる。勤務形態は不規則だから休みの日は寝ていることが多い。その為に外出すらも億劫おっくうになるのだ。従って給料と仕事時間を考えるとペイが合ってないのだ。そりゃみんな辞めるはずである。現在はかなり儲かっている。リナリーとコウの2人を養っても、新しい家も現金で一括で買うことが出来るほど稼いでいるのだ。使わないとこの街の、この国の経済を自分で止めることになってしまう。

2人を送り出してハジメは宿屋の部屋に戻る。

「さてと。昨日の続きから読むかな・・えっとレシピ集はっと」

と『万物の書』を開く。レシピ集のページを開けると


  薬草・・・体力ポーションの材料。2株用いてポーションが1つ作成できる。加える加水は600mlが良い。
       濃くても効果は変わらないし飲みにくく、薄いと効果が低くなる。600mlが限界値。
       300mlになるように煮込む。
       その品質は『可』『良』『優』、『不可』はポーションにならない。


  体力ポーション:体力を回復させる。薬草をすりつぶし煮ることで効果を抽出し
          飲みやすいように水で薄めたもの。切り傷程度なら治る。
                材料:薬草2株+普通の水600ml
                          使用期限:作成後3か月

  体力ポーション(クリーム版):塗ることで怪我などを治すことが出来る。
                 ただし異物が混入されているためその効果は低い。
                       材料:体力ポーション1/3本+メーバーゼリー1個
                           使用期限:作成後6か月

  体力ポーション(改):体力を回復させる。薬草の成分を抽出し清らかな水で薄めたもの。
             効果50%増強。深い傷でもなんとか治る。
               材料:薬草2株+清らかな水600ml
                 使用期限:作成後6か月
                                                 』

と見開きに書かれている。その次のページを開くと魔素草とあり魔力ポーションが記載されている。その次のページには破裂草がそれぞれ見開きに書かれており、不自然な白紙があった。
その次のページを開くと


  治癒草・・・キュアポーションの材料。加える加水は600mlが良い。300mlになるように煮込む。
        1株・・予防型治癒
        2株・・遅延型治癒
        3株・・速攻型治癒
        キュアポーションは予防型以外治癒するまで継続飲用する必要がある。
        その品質は『可』『良』『優』、『不可』はポーションにならない。

 キュアポーション(1):病気を回復させる。治癒草1株をすりつぶし煮ることで効果を抽出し
             飲みやすいように水で薄めたもの。軽い病気を治す。
                   材料:治癒草1株+普通の水600ml
                             使用期限:作成後3か月

 キュアポーション(2):病気を回復させる。治癒草2株をすりつぶし煮ることで効果を抽出し
             飲みやすいように水で薄めたもの。
             時間は掛かるがほとんど全ての病気を治す。
                   材料:治癒草2株+普通の水600ml
                             使用期限:作成後3か月

 キュアポーション(3):病気を回復させる。治癒草3株をすりつぶし煮ることで効果を抽出し
             飲みやすいように水で薄めたもの。ある程度の病気を短期間で治す。
                   材料:治癒草3株+精霊の水600ml
                             使用期限:作成後3か月
                                                   』

 「治癒草?どこで手に入れたんだろ・・・・。これに書かれるのって手に入れたものだけってユドルさんが言ってたけど・・・。可能性としては裏庭かな・・・。後で冒険者ギルドの図書室で調べてみるか・・・取りあえず今は先を読もうっと」

しかし次のページをめくると白紙だった。その次もそのまた次も白紙でありずっとページをっていたら『アレンジする』まで来ていた。めくると


  体力ポーション(真)クリーム版:塗ることで怪我などを治すことが出来る。
                ただし異物が混入されているためその効果はポーションより低い。
                骨折なら数分で治癒できる。複雑骨折でも数時間で治癒する。
                売買価格不明 使用期限:1年

  体力ポーション(真)クリーム版:塗ることで怪我などを治すことが出来る。
                  ただし異物が混入されているためその効果はポーションより低い。
                  骨折なら数分で治癒できる。複雑骨折でも数時間で治癒する。
                  材料:体力ポーション(真)1/3本+メーバーゼリー1個
                     +匠ランク以上の調剤道具
                  使用期限:1年
                                                 』

と記載されていてその後はまた白紙が続いている。そして次に記載が現れたのは第3章~失われた技術~であった。小項目の道具集と書かれた箇所には
 

  成長する○○道具:神が作った破壊不可、略奪不可の調剤道具。
          その力量によって初級・中級・上級・匠・伝説・神器へと成長する。
          使い捨ての道具は魔力で補充される。
                                          』

「レシピ集は白紙ばっかりだなぁ・・・。まだ見たことが無いものが多いってことか・・・。精進が足りないってことか。それにしても調剤道具だけじゃなくて伝説シリーズは色々なものがやっぱりあるんだな。こりゃますます成長する調剤道具は極秘にしておかないと・・・。念のため上級の調剤セット買っとくかな」

と呟き次のレシピ集を開く。男的にも「失われた技術」のレシピって興味がくのは決して中二病ではないさがというものなのかもしれない。湧き上がる好奇心でページをめくると


  体力ポーション(真):体力を回復させる。薬草の成分を抽出し精霊の水で薄めたもの。
             効果300%増強。四肢欠損もその部位があれば治すことが出来る。
             材料:薬草(良)2株+精霊の水600ml+匠ランク以上の調剤道具
             成功率:上級ランク:50% 匠ランク:80% 伝説ランク:100%
             使用期限:作成後6か月

  魔力ポーション(特化):魔力を回復させる。魔素草の成分を抽出し魔力水で薄めたもの。
                      効果増強。全ての魔力を回復させる。
                材料:魔素草(良)2株+魔力水600ml+匠ランク以上の調剤道具
              成功率:上級ランク:50% 匠ランク:80% 伝説ランク:100%
              使用期限残り:1か月
                                              』

2つのみが書かれており、その後はやはり白紙が続いている。

「ん?俺が(真)を作ったときは初級の調剤道具だったはずだけど、なんで作れたんだろう・・・。まさか・・・」

慌ててステータスを確認すると匠石運斤しょうせきうんきんがLv.5まで上がり、称号に『神器の使い手』と『スクナヒコの眼差し』が追加されていた。まずは『神器の使い手』を見つめながら<鑑定エクスピニオン>を唱える。

 神器の使い手・・・神器を使うことを神より許可されたものの証。
          神器を使うことで自分の力量よりも2ランク上の効果を発揮することができる。

「てことは、神器で生み出した水を使ったから初級調剤セットが上級調剤セット並みの効果を発したってこと?でもそれなら半分失敗してるはずだし・・・。たまたま?でも俺そんなに運がいい訳じゃないないし、偶然にしても出来すぎだしなぁ・・・」

続けて『スクナヒコの眼差し』を鑑定する。

 スクナヒコの眼差し・・・スクナヒコ神の興味を誘った者に贈られる称号。
             調剤する時に2ランク分の追加効果を与える。

「なるほど、2つの称号効果で神器と同じ効果が出て100%の成功率になったのか・・・。なるほど。またヤバイことになったということか・・・・。本当に気を付けないとまずいなぁ」

と天井を見上げるしかできなかった。
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