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第3章 航路
63.王女と知り合うようです
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「・・・王女・・様がですか?」
「ジュリでいいわよ。堅苦しいのが苦手で屁理屈捏ねて、この仕事貰ったんだから。今回の白金の問題解決のことは重要だったから王女としてお礼をしただけよ」
なんともお転b・・・もとい活発な女性だろうかとハジメは思った。
「お転婆娘って良く言われるわ。割と好きなのよその言葉。まぁそれでこの街で解決者に会うとは思わなかったけどね。折角知り合ったからこの街を受け取る貴方の質問に答えておこうと思ってね、こう忍び込んできたの」
両手を前に出しこそこそする様子をする。ハジメはそれじゃコソ泥だよと思ったが口にしないでおく。
「・・・なるほど、では質問をいくつか。私が解決したからと言ってなぜこんなに早くから王女を含めて・・」
「ジュリよ、ジュリ。分かった?」
目が笑っていない笑顔で詰め寄ってくる。
「では、ジュリさんやローウェンさんが動いているんですか?」
「んーそうね。先ずは王家の話になるんだけど、今のお父さまには私を含めて4人子どもがいるのよ。そして王妃が2人ね。第1王妃には第1王子と第2王女、第2王妃には第2王子と第1王女がいるの。まぁここまでは誰でも知ってると思うんだけど」
とジュリが話すが、ハジメにとっては知らない事だった。それよりもここからどう自分の質問に繋がるのか分からなかった。
「王子はね基本、王になるまでは軍に所属するのが決まりのようになっているのね。まぁそれも時代遅れだと思うけどね」
「まぁ、資質の問題もありますし、好みの問題もありますからね」
とジュリの話に合いの手を入れる。
「そうなのよ。それで王子2人は揃って超内政向きなのよね。だから武器を使わせると幼児が包丁を持ったみたいになってね、周りがハラハラしちゃうのよ。それでも決まりだから所属はしているのね。それで何かしらあった時、王家が先頭に立って民衆の支持を受けて戦うんだけど・・・。まぁ王家の見栄みたいなもんね。まぁそんな訳でいざと言う時に戦うために身分を内緒にしている魔術師の私が副指揮官として所属しているの。いざという時は実は私が王女ですって明かしたら兄さまたちの腑抜けがバレてもある程度誤魔化せるって訳。あぁ、でも2人とも内政では凄く優秀だから問題はないんだけどね」
「・・・なるほど。でも、それって味方に信じて貰えないんじゃないんです?だって、一兵士だと思われていた女性が急に王女って言っても普通信じないでしょう?」
ともっともな意見を述べると
「あぁ、そこは王族しか使えない魔法があってね、それは心配ないわ。一発ぶっ放せば絶対に大丈夫なのよ」
自信満々に言う。
「・・・それにしても、あんたなかなかいい合いの手入れるわね。ローウェンに見習わせたいわ。まぁ、あの脳みそ筋肉の塊に出来ないだろうけど。さて、話を戻すわね。このマコンの港町は以前から赤字が続いていたし、国のあちこちで犯罪を犯した者たちが逃げ込むという点でも国で問題になるほどだったのよ。だからお父さまは犯罪者の討伐と住人の意志確認をして、街を一度更地に戻そうとしたの。そこで剣術ではかなり強いローウェンが出身地ということもあって軍から派遣されることになったの。でも、あなたも知っての通り重要な臓器が全部筋肉で出来ていてもおかしくない彼だけでは無理でしょう?だから私が彼の副官として付いてくることになったのよ。それが2か月ほど前かしら」
「なるほど、では譲渡が決まったからというわけでなく、以前から動かれていた、と言う訳なんですね」
ハジメに渡すから動いていたのではなく更地にしようと動いていたという訳である。ハジメは自分を取り巻く陰謀論を考えていたのでとても恥ずかしくなった。顔には出さなかったが。
「そういうことよ。この2か月で闇夜の梟一派以外はなんとかできたんだけど、アジトを転々と移動するからなかなか難しかったの。ローウェンが言ったように資金があるわけではないからね」
「でも国が街を1つ壊すと決めたんだから、お金がないって言うのはないんじゃ?」
国が絡んでいるのだから、資金は沢山あるはずである。
「流石に人が今暮らしているのに国が壊したら問題でしょう。人が住んでいない街だったら整理として他国も国民も何も言わないでしょう?」
面倒臭い政治と指示集めが関連しているようである。
「まぁそういうわけで活動してたんだけどね。それで今回の白金貨の問題解決があって、どうせ更地にするならあげちゃえってことになったようね。お兄様たちが言ってたけど、貴方が白金を見つけてくれなかったら後1-2か月で貨幣価値変動が起こってしまうところだったそうよ。王家としては本当に感謝しているの。今回の事で他国に優位な立場を取れたからね。本当に一石二鳥どころか三鳥だったのよ。国としてはね」
まぁそうだろう。白金貨の解決、他国へのマウント、赤字の街の解消、国としては万々歳である。
「まぁそういう訳ね。今回最後の犯罪組織も居なくなったし、再来月には渡せると思うわ。1週間後にはこの地が個人所有になる為退去をするよう掲示を出すわ。そうしたら今の住人は親類を頼って街を出ることになる。それが完了するのは今から1か月くらいね。白金貨については内密の依頼だったから王城に呼ばれることはないだろうけど、町長のウォールから伝えられると思うわ・・・。それで知り合ったことだし、私もお礼をしようと思ってね。何か出来ることはあるかしら?」
と言う。
「随分と急なんですね・・・」
ハジメは今日会った店主の顔を思い出す。彼女は本当は店を閉めたいと言っていたから家族の元に行くのだろうか、自分が貰うとなったから、懐かしい場所を追い出されてしまうのかと思うとなんとも言えない気持ちなった。
「それで、何か私に出来るお礼はないかしら?」
黙り込んだハジメを見てジュリエッタが言う。
「・・・そうですね、大きな船が作りたいのですが、船大工さんを紹介して欲しいです。沢山の商品を載せることが出来る船が欲しいんです」
とハジメが言うと
「・・・なるほど。そうね・・・。王都に一人居るわ。移動も考えて1か月後に貴方の店を訪れるように言っておくわ。それと街から誰も居なくなったら同じように連絡するわね」
と軽く言い、ハジメの泊まっていた部屋を出ていった。
それから2週間後、ジュリから街のほぼ住人全員が退去した。明日、ジュリたちの軍も明日残った人々を連れて帰還する、それ以降なら街は好きにしてもらって大丈夫と連絡があった。この間、ハジメは畑の作地面積を薬草は5倍に、魔素草は6倍に治癒草は2倍に広げていて、ストックとしてかなりの本数作っておいた。
ハジメは明日から1週間ほどマコンの街に行くことになっている。既に乗合馬車はその運行を止めており、徒歩で向かうことになる。明日は店は休みでなので道中のハジメの警護兼執事として陽が付きそうことになっている。商人の対応は1週間ほどはスムスが代わりに行ってくれるようになっている。リナリーは冒険者ギルドで溜まった安価な依頼を受けることになっていて、コウは商人ギルドで初心者講習を受けることになっている。初心者講習は最近始まったもので、希望する登録者に大まかな各国、各街の特徴や商売上での注意点などを有料で教えてくれるらしい。
コウとリナリーは陽が着いているからかハジメの安全は疑っていないようである。
翌日昼前に誰も居なくなった街に1人と4精霊は到着する。
「本当に、誰もいないね・・・・」
ハジメがなんとも言えない気持ちなる。人がいない街は寂しいを通り越して怖い。
「うん。風も誰も居ないっていってるよ」
「ハジメ、植物も保護する種類はないみたい」
と舞と航が言う。
「そっか。じゃぁ始めようか。先ずは家から片付けようかね」
とハジメが言うと舞が
「りょーかい。じゃぁ集めちゃうね。街の真ん中でいいよね。風の守り、暴風」
舞が暴風で家々を吹き飛ばし、漁用の小舟も空に舞い上がり崩れ落ち、街の中央にその残骸が降り注ぐ。10分もかからず全ての建物と小舟は瓦礫と化し、街の中央に小高い山が出来ている。木々はボロボロであり、再利用は無理そうである。ハジメが陽を見ると
「溶解」
とそこに集まった全てを跡形もなく消し去った。あたりを見渡すとそこには城壁しかなった。城壁に囲まれただだっ広い広場だけがあった。
「旦那様、ここを故郷と呼んでくれる人々が集まる場所にいたしましょう」
と陽がハジメの肩をぽんと叩く。
「そうだね、悲しんでる暇はないね」
と陽の顔を見ると
「えぇ」
と優しく微笑んでいた。
「ジュリでいいわよ。堅苦しいのが苦手で屁理屈捏ねて、この仕事貰ったんだから。今回の白金の問題解決のことは重要だったから王女としてお礼をしただけよ」
なんともお転b・・・もとい活発な女性だろうかとハジメは思った。
「お転婆娘って良く言われるわ。割と好きなのよその言葉。まぁそれでこの街で解決者に会うとは思わなかったけどね。折角知り合ったからこの街を受け取る貴方の質問に答えておこうと思ってね、こう忍び込んできたの」
両手を前に出しこそこそする様子をする。ハジメはそれじゃコソ泥だよと思ったが口にしないでおく。
「・・・なるほど、では質問をいくつか。私が解決したからと言ってなぜこんなに早くから王女を含めて・・」
「ジュリよ、ジュリ。分かった?」
目が笑っていない笑顔で詰め寄ってくる。
「では、ジュリさんやローウェンさんが動いているんですか?」
「んーそうね。先ずは王家の話になるんだけど、今のお父さまには私を含めて4人子どもがいるのよ。そして王妃が2人ね。第1王妃には第1王子と第2王女、第2王妃には第2王子と第1王女がいるの。まぁここまでは誰でも知ってると思うんだけど」
とジュリが話すが、ハジメにとっては知らない事だった。それよりもここからどう自分の質問に繋がるのか分からなかった。
「王子はね基本、王になるまでは軍に所属するのが決まりのようになっているのね。まぁそれも時代遅れだと思うけどね」
「まぁ、資質の問題もありますし、好みの問題もありますからね」
とジュリの話に合いの手を入れる。
「そうなのよ。それで王子2人は揃って超内政向きなのよね。だから武器を使わせると幼児が包丁を持ったみたいになってね、周りがハラハラしちゃうのよ。それでも決まりだから所属はしているのね。それで何かしらあった時、王家が先頭に立って民衆の支持を受けて戦うんだけど・・・。まぁ王家の見栄みたいなもんね。まぁそんな訳でいざと言う時に戦うために身分を内緒にしている魔術師の私が副指揮官として所属しているの。いざという時は実は私が王女ですって明かしたら兄さまたちの腑抜けがバレてもある程度誤魔化せるって訳。あぁ、でも2人とも内政では凄く優秀だから問題はないんだけどね」
「・・・なるほど。でも、それって味方に信じて貰えないんじゃないんです?だって、一兵士だと思われていた女性が急に王女って言っても普通信じないでしょう?」
ともっともな意見を述べると
「あぁ、そこは王族しか使えない魔法があってね、それは心配ないわ。一発ぶっ放せば絶対に大丈夫なのよ」
自信満々に言う。
「・・・それにしても、あんたなかなかいい合いの手入れるわね。ローウェンに見習わせたいわ。まぁ、あの脳みそ筋肉の塊に出来ないだろうけど。さて、話を戻すわね。このマコンの港町は以前から赤字が続いていたし、国のあちこちで犯罪を犯した者たちが逃げ込むという点でも国で問題になるほどだったのよ。だからお父さまは犯罪者の討伐と住人の意志確認をして、街を一度更地に戻そうとしたの。そこで剣術ではかなり強いローウェンが出身地ということもあって軍から派遣されることになったの。でも、あなたも知っての通り重要な臓器が全部筋肉で出来ていてもおかしくない彼だけでは無理でしょう?だから私が彼の副官として付いてくることになったのよ。それが2か月ほど前かしら」
「なるほど、では譲渡が決まったからというわけでなく、以前から動かれていた、と言う訳なんですね」
ハジメに渡すから動いていたのではなく更地にしようと動いていたという訳である。ハジメは自分を取り巻く陰謀論を考えていたのでとても恥ずかしくなった。顔には出さなかったが。
「そういうことよ。この2か月で闇夜の梟一派以外はなんとかできたんだけど、アジトを転々と移動するからなかなか難しかったの。ローウェンが言ったように資金があるわけではないからね」
「でも国が街を1つ壊すと決めたんだから、お金がないって言うのはないんじゃ?」
国が絡んでいるのだから、資金は沢山あるはずである。
「流石に人が今暮らしているのに国が壊したら問題でしょう。人が住んでいない街だったら整理として他国も国民も何も言わないでしょう?」
面倒臭い政治と指示集めが関連しているようである。
「まぁそういうわけで活動してたんだけどね。それで今回の白金貨の問題解決があって、どうせ更地にするならあげちゃえってことになったようね。お兄様たちが言ってたけど、貴方が白金を見つけてくれなかったら後1-2か月で貨幣価値変動が起こってしまうところだったそうよ。王家としては本当に感謝しているの。今回の事で他国に優位な立場を取れたからね。本当に一石二鳥どころか三鳥だったのよ。国としてはね」
まぁそうだろう。白金貨の解決、他国へのマウント、赤字の街の解消、国としては万々歳である。
「まぁそういう訳ね。今回最後の犯罪組織も居なくなったし、再来月には渡せると思うわ。1週間後にはこの地が個人所有になる為退去をするよう掲示を出すわ。そうしたら今の住人は親類を頼って街を出ることになる。それが完了するのは今から1か月くらいね。白金貨については内密の依頼だったから王城に呼ばれることはないだろうけど、町長のウォールから伝えられると思うわ・・・。それで知り合ったことだし、私もお礼をしようと思ってね。何か出来ることはあるかしら?」
と言う。
「随分と急なんですね・・・」
ハジメは今日会った店主の顔を思い出す。彼女は本当は店を閉めたいと言っていたから家族の元に行くのだろうか、自分が貰うとなったから、懐かしい場所を追い出されてしまうのかと思うとなんとも言えない気持ちなった。
「それで、何か私に出来るお礼はないかしら?」
黙り込んだハジメを見てジュリエッタが言う。
「・・・そうですね、大きな船が作りたいのですが、船大工さんを紹介して欲しいです。沢山の商品を載せることが出来る船が欲しいんです」
とハジメが言うと
「・・・なるほど。そうね・・・。王都に一人居るわ。移動も考えて1か月後に貴方の店を訪れるように言っておくわ。それと街から誰も居なくなったら同じように連絡するわね」
と軽く言い、ハジメの泊まっていた部屋を出ていった。
それから2週間後、ジュリから街のほぼ住人全員が退去した。明日、ジュリたちの軍も明日残った人々を連れて帰還する、それ以降なら街は好きにしてもらって大丈夫と連絡があった。この間、ハジメは畑の作地面積を薬草は5倍に、魔素草は6倍に治癒草は2倍に広げていて、ストックとしてかなりの本数作っておいた。
ハジメは明日から1週間ほどマコンの街に行くことになっている。既に乗合馬車はその運行を止めており、徒歩で向かうことになる。明日は店は休みでなので道中のハジメの警護兼執事として陽が付きそうことになっている。商人の対応は1週間ほどはスムスが代わりに行ってくれるようになっている。リナリーは冒険者ギルドで溜まった安価な依頼を受けることになっていて、コウは商人ギルドで初心者講習を受けることになっている。初心者講習は最近始まったもので、希望する登録者に大まかな各国、各街の特徴や商売上での注意点などを有料で教えてくれるらしい。
コウとリナリーは陽が着いているからかハジメの安全は疑っていないようである。
翌日昼前に誰も居なくなった街に1人と4精霊は到着する。
「本当に、誰もいないね・・・・」
ハジメがなんとも言えない気持ちなる。人がいない街は寂しいを通り越して怖い。
「うん。風も誰も居ないっていってるよ」
「ハジメ、植物も保護する種類はないみたい」
と舞と航が言う。
「そっか。じゃぁ始めようか。先ずは家から片付けようかね」
とハジメが言うと舞が
「りょーかい。じゃぁ集めちゃうね。街の真ん中でいいよね。風の守り、暴風」
舞が暴風で家々を吹き飛ばし、漁用の小舟も空に舞い上がり崩れ落ち、街の中央にその残骸が降り注ぐ。10分もかからず全ての建物と小舟は瓦礫と化し、街の中央に小高い山が出来ている。木々はボロボロであり、再利用は無理そうである。ハジメが陽を見ると
「溶解」
とそこに集まった全てを跡形もなく消し去った。あたりを見渡すとそこには城壁しかなった。城壁に囲まれただだっ広い広場だけがあった。
「旦那様、ここを故郷と呼んでくれる人々が集まる場所にいたしましょう」
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「えぇ」
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