高等魔術の教理

エリファス1810

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 カフ
 L
 魔術の鎖
 手
 力

 大いなる魔術の代行者、星の光、地の魂を古代の錬金術師はAzoth、マグネシアと呼んでいる。
 星の光は隠された比類なき疑う余地のない力である。
 星の光は全ての統治の鍵である。
 星の光は全ての力の秘密である。
 星の光はメディアの有翼の竜である。
 星の光はエデンの神秘の創世記3章の蛇である。
 星の光は映像の普遍のガラスである。
 星の光は共感の結びつけるものである。
 星の光は愛、予言、栄光の源泉である。
 大いなる魔術の代行者を応用する方法を知る事は神の力の受託者に成る事である。
 全ての本物の効力が有る魔術、全ての隠された力は大いなる魔術の代行者を応用する方法を知り神の力の受託者に成る事に有る。
 大いなる魔術の代行者を応用する方法を知れば神の力の受託者に成れる事を実証する事が知の全ての本物の書物の唯一の目的である。
 大いなる魔術の代行者を応用するには集め放射するという2つの作用が必要である。
 言い換えると、大いなる魔術の代行者を応用するには固定し動かすという2つの作用が必要である。
 万物の創造主である神は基礎と運動の保証として固定をもたらした。
 神の様に魔術師は固定する必要が有る。
 熱狂はうつり易い。
 なぜ熱狂はうつり易いのか?
 なぜなら、集団的な信心が熱狂をもたらす。
 信心は信心をもたらす。
 信じる事は意思する理由を持つ事である。
 理由を持って意思する事は力を持って意思する事である。
 理由を持って意思する事は今は無限ではないが無制限の力を持って意思する事である。
 知と倫理道徳の世界で作用するものは自然科学の世界で定着する。
 アルキメデスが世界を動かす、てこを必要とした時に、アルキメデスは大いなる魔術の秘密を単に求めた。
 ハインリッヒ クンラートの両性具有者の絵の一方の手には凝固と他方の手には溶解と書かれている。
 集める事と拡散する事は自然の2つの言葉である。
 しかし、どのような方法で星の光、世界の魂を集めたり拡散する事ができるのか?
 独立によって星の光を集める。
 魔術の鎖によって星の光を拡散する。
 独立とは、思考にとって絶対の独立、心情にとって完全な自由、感覚にとって完全な節制である。
 ハインリッヒ クンラートによれば、全ての先入観と恐怖にとりつかれた人、全ての肉欲の奴隷である人は星の光、地の魂を集めたり凝固させたりできない。
 全ての本物の達道者は苦しみの中ですら独立した。
 全ての本物の達道者は死ぬまで酔わなかった。
 全ての本物の達道者は死ぬまで貞淑であった。
 前記の超常性の説明は後記である。
 力を左右するためには、力に左右されない必要が有る。
 力を左右するためには、力に不意打ちされない必要が有る。
 魔術に超常的に肉欲を満たす手段を探求する者は、肉欲を満たすのに用いてはいけない力の何が良いであろうか? と叫ぶ。
 肉欲を満たすのに用いてはいけない力の何が良いであろうか? とたずねる人は、みじめな人である。
 後記の様に話したら、理解できるであろうか?
 エピクロスの大衆の役に立たないからといって真珠は無価値であろうか? いいえ!
 Curtiusは金を持つよりも金を持つ人を支配する事を選んだのではないか? はい!
 人が神に成るには普通の人を超越した何ものかに成る必要が有るのではないか? はい!
 さらに、失望させるのは悲しいが、エリファス レヴィが超越的な学問である魔術を創造したわけではない。
 エリファス レヴィは魔術を教えるだけである。
 エリファス レヴィは魔術の基本的な最も不動な条件を教えるにあたって魔術に不変に不可欠なものを明確にするだけである。
 ピタゴラスは自由な酒を飲まない貞淑な男性であった。
 ティアナのアポロニウスとカエサルは(他の人を)よせつけないほどの禁欲生活をした人であった。
 パラケルススは性別を疑われるくらい性欲の弱さと無関係であった。
 ライムンドゥス ルルスは厳しい生活を禁欲生活にまで高めた。
 カルダーノは、口伝を信じるならば、餓死寸前にまで断食の実践を過大視した。
 コルネリウス アグリッパは都市から都市へ迫害された。
 コルネリウス アグリッパは学問の自由を侵害する王女の気まぐれに従うよりも、みじめな死を選んだ。
 魔術師が喜びとしたものは何か?
 大いなる秘密の知と力の自覚。
 大いなる魂を持つ者達には大いなる秘密の知と力の自覚だけで十分であった。
 過去の魔術師達が知っていたものを知るためには、過去の魔術師達の様なものに成る必要が有るか? いいえ! 本書「高等魔術の教理」が存在する。
 しかし、過去の魔術師達が行ったものを行うには、過去の魔術師達がとった手段をとる事が絶対に必要である。
 しかし、実際に魔術師は何を行ったのか?
 魔術師は世界を動かし圧倒した。
 魔術師は俗世の王者よりも本当に統治した。
 魔術は神の善の道具または悪人の霊の傲慢の道具である。
 しかし、魔術は死すべき人の地上的な快楽をあきらめる事である。
 色欲に狂っている人は、なぜ魔術を学ぶのか? とたずねるであろう。
 ただ真理を知るために魔術を学ぶ。
 愚かな不信心または愚かな軽信の危うさを知り魔術を学ぶ。
 多数の女性を快楽の人の半数に数えるが、快楽の人よ、好奇心を満たす事は高尚な楽しみではないか? はい。好奇心を満たす事は高尚な楽しみです!
 恐れないで読みなさい。
 意に反して魔術師に成る事は無い。
 絶対の克己のための覚悟だけが普遍の流れを確立し地上を一変させるために必要である。
 前記の英雄的な徳を必要としない、ある一定の範囲に限定された、相対的な魔術の作用が存在する。
 魔術師の全能性無しで、人は肉欲によって肉欲に作用できる。
 人は共感または反感を決定できる。
 人は傷つける事ができる。
 人は治す事すらできる。
 しかし、前記の場合は、作用に比例した反作用の危険を理解する必要が有る。
 簡単に自身も犠牲に成るかもしれない危険を理解する必要が有る。
 前記を全て「高等魔術の祭儀」で説明するつもりである。
 魔術の鎖を創造する事は、つながりの大きさに比例して強く成っていく磁気の流れを確立する事である。
 「高等魔術の祭儀」で、どのように磁気の流れをもたらす事ができるか? どのような魔術の鎖が存在するか? 説明するつもりである。
 メスメルの水おけは非常に不完全な魔術の鎖である。
 北国の、光に照らされた者のいくつかの大いなる団体はより力が有る魔術の鎖を保有している。
 あるカトリックの祭司の団体は隠された力と不人気で知られている。
 あるカトリックの祭司の団体は計画的に確立されている。
 あるカトリックの祭司の団体は無上の力が有る魔術の鎖の条件に従っている。
 あるカトリックの祭司の団体の力の秘密は魔術の鎖である。
 あるカトリックの祭司の団体は魔術の鎖による力をひとえに神の恵みまたは神の意思のおかげであると考えている。
 魔術の鎖による力を神の恵みまたは神の意思のおかげであると考える事は作用または引き寄せにおける力の全ての神秘にとって大衆的な低俗な解決方法である。
 本物の魔術の儀式の結果と、イグナチオ デ ロヨラの霊操と呼ばれている神からの使命である大いなる務めを構成する降霊術の結果を類推する事が「高等魔術の祭儀」での務めに成るであろう。
 社会で一連の交流と実践が共通に伝える全ての熱狂は磁気の流れをもたらす。
 社会で一連の交流と実践が共通に伝える全ての熱狂は磁気の流れを磁気の流れによって持続するか強める。
 磁気の流れの作用は感じ易い弱い人、神経組織を夢中にさせ頻繁に非常に高揚させ気性を病的興奮か幻覚に傾ける。
 感じ易い弱い人は魔術の力の強い仲介者とすぐに成る。
 感じ易い弱い人は効率的に星の光を磁気の流れの方向に放射する。
 ある程度、魔術の力の表れ、磁気の流れへの対立は運命との戦いである。
 使徒パウロは回心する前はファリサイ派の宗派心の全ての狂信と全ての決心に身を投じていた。
 使徒パウロは回心する時にキリスト教の活動範囲内に入った。
 使徒パウロは回心する時に打倒するつもりであった力の思いやりと知らないで対立した。
 使徒パウロは回心する時に、疑い無く一時的な脳充血と日射病が効果的に合併したおかげで、畏敬するべき磁気の雷に打ち倒された。
 若いヘブライ人アルフォンス ラティスボンヌの回心は使徒パウロの回心と絶対に同じ性質の19世紀の事実である。
 大衆が、遠くにいると笑いものにするが、近づくとすぐに敵意を持っていた者ですら自分では気づかずに仲間に成ってしまう、熱狂的な信者の宗派が知られている。
 魔術の輪と磁気の流れは、自然と確立される。
 運命の法によって、魔術の輪と磁気の流れは、作用可能な人への感化力を持つ。
 人は自身の世界を構成する関係する輪の中に引き寄せられる。
 人は従うものの影響下に引き寄せられる。
 ルソーはフランス革命の立法者である。
 全世界のうち最も精神的な国家であるフランスはルソーを人の理性が人に成った人として認めた。
 放蕩なサークルの磁気的な作用と魔術の流れに引き寄せられて、ルソーは自身の子を捨てるという人生で最も悲しむべき行動に至った。
 「告白」でルソーはサークルの影響で自身の子を捨てたと簡潔に率直に記しているが、気づかれないままである事実である。
 非常に多くの場合、大いなる輪は大いなる善人を創造する。
 大いなる輪は大悪人を創造する。
 世に認められない才能は無い。
 世に表れない才能は無い。
 世に出ない才能は無い。
 奇人は存在する。
 中心から外れた人は存在する。
 達道者が「中心から外れた」を意味するeccentricという言葉を創造したと思われる。
 才能が中心から外れた者は、古い鎖または流れの中心に引き寄せる力と戦う事によって、新しい輪を形成しようと試みる者である。
 才能が中心から外れた奇人の運命は挫折か成功である。
 新しい輪を形成する事に成功するための2つ1組の条件とは何か?
 安定した中心点と忍耐強いくり返し輪を形成する先導する行動が新しい輪を形成する。
 天才とは実在する法を見つけた者である。
 天才は不屈の自発的な力を持っている。
 天才は作業の途中で死ぬかもしれない。
 しかし、天才の死にもかかわらず、天才が意思したものは実現する。
 実に多くの場合、天才の死は天才が意思したものの実現を保証する。
 なぜなら、天才には死は本当の被昇天である。
 ヨハネによる福音12章32節で無上の大いなる祖であるイエスは「私イエスが地から(天へ)昇る時には、私イエスは全てのものを私イエスの元に引き寄せる」と話している。
 磁気の流れの法は星の光の動きの法である。
 星の光の動きは常に二重であり、正反対の方向へ増大する。
 大いなる作用は常に同じ大きさの反作用を用意する。
 驚くべき成功の秘訣は反作用の予知に有る。
 フランス革命の騒動への嫌悪を見抜いたフランソワ ルネ ド シャトーブリアンは1802年の「キリスト教の精神」の計り知れない成功を予見し用意した。
 大いなる不運なユリアヌス帝の様に、反転し始めた流れに対立する事は、反転した流れによって破滅をまねく事である。
 反転した流れに対立するには、別の逆の流れを先導する必要が有る。
 大いなる者は良い時に現れる者である。
 大いなる者は良い時に革新する方法を知る者である。
 仮に使徒の時代であればヴォルテールはヴォルテールの言葉への反響を見つけられなかったであろう。仮に使徒の時代であればヴォルテールは「トリマルキオの饗宴」の才能の有る食客に過ぎなかったであろう。
 今、私達が生きている時代は、福音的な熱意とキリスト教的な献身の新しい爆発へ全てのものの機が熟している。
 なぜなら、大衆は、利己主義の超越的なものを否定する誤った哲学と、最も下衆な私利私欲の皮肉的な考え方に幻滅している。
 いくつかの本の成功と大衆の精神の神秘主義的な傾向は大衆の傾向の明らかな前兆である。
 人は教会を建て直したり新たに建てているが、自身の信心の空虚さをより痛切に理解するだけに過ぎず、自身の信心をより切望するだけに過ぎない。
 全ての人が救い主の再来を待っている。救い主は再来を遅らせるはずが無い。
 仮に例えば法王、王、ヘブライ人の金持ちといった生まれによってまたは幸運によって高い地位に有る独りの人が来れば、
仮に高い地位に有る独りの人が自身の全ての物質的な利益を人の幸せのために公に神聖に犠牲にすれば、
仮に高い地位に有る独りの人が貧しい人の救い主に成れば、
仮に高い地位に有る独りの人が伝道者に成れば、
仮に高い地位に有る独りの人が克己と思いやりの考えの犠牲にすら成れば、
計り知れない数の後に続くものを自身の元に引き寄せるであろう。
 世界に完全な倫理道徳的な変革を実現するであろう。
 救い主の代理人に成るには何よりもまず高い地位が必要である。
 なぜなら、今は卑劣さと詐欺の時代である。
 大衆は私利私欲の野心や詐欺の疑いを低い地位からもたらされた全ての言葉にかける。
 何ものでもない、何ものも持たない、あなたは、救い主の代理人や使徒に成ろうと思わない事である。
 もし、あなたに信心が有って、救い主の代理人に成って行動したいならば、第一に、行動の手段として、地位の高さによる影響力や富の威力を、持ちなさい。
 古代では知によって金を創造した。
 現代では金によって知を作り直す必要が有る。
 古代では気化し易いものを固定した。
 現代では固定されたものを気化させる必要が有る。
 言い換えると、古代では精神を物質化した。
 現代では物質を精神化する必要が有る。
 もし名声の保証が無ければ、物質的な価値としての成功が無ければ、現代では無上の高尚な言葉は無視され消える。
 大衆にとって書物の価値は何に有るか?
 大衆にとって書物の価値は著者の名声に有る!
 本屋にとって大衆にとって著者のサインの価値は何に有るか?
 本屋にとって大衆にとって著者のサインの価値は著者の名声に有る!
 アレクサンドル デュマの出版社は19世紀の小説の価値を保証するものの1つとして名声を知られている。
 しかし、アレクサンドル デュマの一家の名声は小説だけに限られる。
 仮にアレクサンドル デュマが大いなる理想的な社会を考え出しても、仮にアレクサンドル デュマが宗教的な問題の見事な解決策を見つけても、アレクサンドル デュマの19世紀の小説のパニュルジュの様なヨーロッパの名声にもかかわらず、誰も真剣に取らないであろう。
 現代は後天的な立場の時代である。
 現代は獲得した立場の時代である。
 現代は大衆が全てのものを社会的な立場や、もうけ主義の立場で評価する時代である。
 大衆にとって何を話したかではなく誰が話したかという言葉の戦いに無限の自由がもたらされている。
 金持ちのロスチャイルド家の者、法王、デュパンルー司教の言葉は大衆には何らかの価値が有る。
 しかし、無名の者の言葉は大衆には価値が無い。
 仮に特に可能性が有るが能力、知、良識の天才でも無名の者の言葉は大衆には価値が無い。
 後記の様にエリファス レヴィに話す者がいるであろう。
 もしエリファス レヴィが大いなる成功の秘訣と、世界を一変させられる力の秘密を保有しているのであれば、なぜエリファス レヴィは大いなる成功の秘訣と、世界を一変させられる力を応用しないのか?
 後記の様にエリファス レヴィは答えて話すであろう。
 エリファス レヴィは知を獲得するのが自身のために応用するには遅過ぎた。
 エリファス レヴィは知の獲得に自身のために応用するには時間、物、金銭を使い尽くしてしまった。
 エリファス レヴィは知を自身のために応用できる立場にいる者に与える。
 有名な者、金持ちの者、俗世で大いなる者、持っているものでは満足していない者、高貴な大いなる意思を自覚している者よ、新しい世界の父、若返った文明世界の王者に成らないか?
 アルキメデスのてこを見つけた貧しい世に知られていない学者であるエリファス レヴィは人のためにのみ見返りを求めずにアルキメデスのてこをあなたに与える。
 19世紀にアメリカとヨーロッパを非常に混乱させた現象、テーブル ターニングと流体の霊の出現は、単なる形成され始めた磁気の流れである。
 19世紀のアメリカとヨーロッパのテーブル ターニングと流体の霊の出現は、思いやりのために、人を誘う自然の、ある部分の求めである。
 19世紀のアメリカとヨーロッパのテーブル ターニングと流体の霊の出現は、大いなる共感と宗教の鎖の復活である。
 事実、星の光の停滞は人には死を意味する。
 星の光の停滞、秘密の代行者の無気力状態は、腐敗と死の前兆の警告としてすでに表れている。
 例えば、フランスのラ サレットの牛飼いの少年と少女が夢の中でひそかに象徴的に見た「ラ サレットの聖母」が話した様に、コレラ、ジャガイモ飢饉、葡萄根油虫の唯一の原因は星の光の停滞である。
 「ラ サレットの聖母」の話が思いがけなく信じられた事と、学が無い徳が無いフランスのラ サレットの牛飼いの少年と少女の超常的な不確かな「ラ サレットの聖母」の話が巡礼者の多数の合流を引き寄せた事は、事実の磁気的な実在の証明である。
 「ラ サレットの聖母」の話が信じられた事は地上の住人を治す地上の自然治癒力の流体の傾向である。
 迷信は直感的である。
 直感的な全てのものは物の本質に見つかる。
 迷信は直感的である事は、全ての時代の疑い深い人が注目しない事実である。
 テーブル ターニングの全ての不思議な現象の原因は新しい流れを形成するために熱意の鎖を求める普遍の磁気の代行者である。
 力自体は盲目である。
 しかし、人の意思は力を傾けられる。
 有力な意見は力に作用する。
 力は普遍の流体である。
 力を流体であると考えられるのであればの話であるが。
 普遍の流体は全ての神経組織の共有の仲介者である。
 普遍の流体は全ての感知可能な振動の仲介者である。
 普遍の流体は感じ易い人々の間の現実の自然科学的な連帯を確立する。
 普遍の流体は想像と思考の印象を相互の人々に伝える。
 普遍の代行者の振動は自動力の無い物を動かす。
 自動力の無い物は有力な印象に従う。
 自動力の無い物は無上の不思議な予見の全ての透明さに過去を再現する。
 自動力の無い物は最もあいまいな支離滅裂な夢の全ての奇形と虚偽をもたらす。
 家具をたたく様な音が鳴ったり、皿がカタカタ鳴ったり、楽器が自動で鳴るのは、普遍の代行者がもたらす幻覚である。
 普遍の代行者がサン メダールのけいれん者の奇跡をもたらした。
 普遍の代行者は時々、自然の法を保留する様に見える。
 一方では、星の光の過剰による酩酊の特徴である魅力が誇張をもたらす。
 他方では、運動と命の、薄い普遍の代行者が自動力の無い物質に現実の振動または運動を与える。
 星の光、普遍の代行者が、非常に不思議に見える現象の唯一の基礎である。
 「高等魔術の祭儀」の儀式によって、思い通りに再生する事によって、最も不思議な現象を、簡潔に実証し、だます事無しに幻覚無しに誤り無く簡潔に確立するつもりである。
 エリファス レヴィは善い意図無しに共感無しに他人と行った魔術の鎖の実験の後で、時々、夜に、不安にさせる印象や感じによって、ハッとして起きた。
 エリファス レヴィは善い意図無しに共感無しに他人と行った魔術の鎖の実験の後で、ある時は、エリファス レヴィはエリファス レヴィの首をしめようと試みる未知の手の圧力をありありと感じた。
 エリファス レヴィは起きた。
 エリファス レヴィはランプに火をつけた。
 眠れないのを利用して、夢の霊を追い払うために、落ち着いて仕事した。
 エリファス レヴィの周りの本が大きな騒音と共に動いた。
 紙が互いにこすれ合った。
 梁が裂けるかの様な、きしむ様な音が鳴った。
 天井を激しくたたく様な音が鳴った。
 エリファス レヴィは興味深く冷静に不思議な現象を観察した。
 不思議な現象は、不思議ではあるが、現実に見えるが、自身の想像に過ぎないかもしれない。
 後は、エリファス レヴィは不思議な現象を恐れなかったと断言する。
 前記の不思議な現象が起きていた時は、エリファス レヴィは隠された学問とは全く無関係なものに取り組んでいた。
 不思議な現象がくり返されたので、古代人の魔術の儀式の助けを借りて、エリファス レヴィは降霊術の実験を試みるに至った。
 降霊術の実験の時にエリファス レヴィは本物の不思議な結果を獲得した。
 13章で降霊術の実験について話すつもりである。
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