高等魔術の教理

エリファス1810

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 予見
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 狂気

 本書「高等魔術の教理」の著者エリファス レヴィは人生で多数の事を大胆に行ってきた。
 エリファス レヴィは恐怖で思考がとらえられた事が無い。
 エリファス レヴィは論理的な畏敬の念を持って魔術の考えの究極に近づく。
 ヴェールを外して啓示する事が問題である、と言うよりはむしろ、目覚めさせる事が問題である。
 大いなる秘密。
 畏敬するべき秘密。
 命と死の秘密。
 創世記3章4節から5節の「決して、あなた達は死なないであろう。あなた達は善と悪を知って神の様に成るであろう」という蛇の畏敬するべき象徴的な言葉が表すもの。
 蛇自体が象徴的である。
 創世記3章4節から5節で蛇は女性エヴァに「決して、あなた達は死なないであろう。あなた達は善と悪を知って神の様に成るであろう」と話している。
 (
 本物の正しい人は死なないであろう。
 本物の正しい人は善と悪を知って神の様に成るであろう。
 )
 大いなる秘密の秘伝伝授者への恩恵の1つは、大いなる秘密の秘伝伝授者への恩恵を要約するものは、予見である。
 大衆は予見は未知のものの推測を意味すると誤解している。
 しかし、予見の本当の意味は崇高で言い表し難い。
 予見の本当の意味は崇高で神聖で濫りに口にできない。
 予見とは神性を発揮する事である。
 ラテン語のdivinusという言葉は「神の様なもの」を意味する。
 神の様な者は人に成った神である。
 神の様な者は神に成った人である。
 「神の様なもの」を意味するフランス語のdevinは「神」を意味するラテン語のdieuという4文字の言葉に文字Nを加えたものである。
 文字Nは形がヘブライ文字の最初の文字アレフ、אに対応している。
 文字N、ヘブライ文字の最初の文字アレフ、אは大いなる秘密をカバラ的に象徴的に表す。
 ヘブライ文字の最初の文字アレフ、אに対応するタロットの1ページ目には魔術師が描かれている。
 知、わざ、または、力を究極的に意味する文字Nによって増殖したヘブライ文字の最初の文字アレフ、אの絶対の数の意味を完全に理解する者は、
5の中の4にする様に、4の中の3にする様に、3の中の2にする様に、2の中の1にする様に、「神の様なもの」を意味するフランス語のdevinという言葉の5文字を足して原初のヘブライ文字で解釈する者は、
大いなる秘密の隠された名前を書けるであろうし、
神のテトラ グラマトン自体と同じに過ぎない言葉と神のテトラ グラマトン自体の象徴に過ぎない言葉を保有するであろう。
 言葉の力によれば、占い師に成る事は神の様な者に成る事である。
 言葉の力によれば、占い師divinerに成る事は神の様な者divineに成る事である。
 占い師に成る事はより神秘的な何者かに成る事である。
 人の神性または神の人性の2つの表れは予言と奇跡である。
 予言者に成る事は原因に存在する結果を事前に見る事である。
 予言者に成る事は星の光の中のものを読み取る事である。
 奇跡を起こす事は普遍の代行者に作用する事である。
 奇跡を起こす事は普遍の代行者を意思に従わせる事である。
 人は本書「高等魔術の教理」の著者エリファス レヴィは予言者、奇跡を起こす者であるかどうかたずねるであろう。
 いくつかの出来事が世界で起きる前にエリファス レヴィが書いた全ての書物を思い出しなさい。
 もし超常的な事を話しても、話したり行ったもの以外について、言葉だけで信じるであろうか? いいえ!
 さらに、予言に必要な条件の1つは、他人に強制されない事である。
 予言に必要な条件の1つは、他人に誘惑されない事である。
 言い換えると、予言に必要な条件の1つは、人に試されない事である。
 知の達道者は他人の好奇心に従ってはいけない。
 ローマのタルクィニウス王が全9巻の「シビュラの書」を適切な価値で評価しなかった時に、シビュラは「シビュラの書」の全9巻のうち6巻を燃やした。
 マタイによる福音16章で天からの徴を求められた時に大いなる主イエスは天からの徴を表さなかった。
 コルネリウス アグリッパは星占いを求められたが断って貧困により死んだ。
 知の存在を疑う人に知の証拠を与えるのは、資格が無い人に秘伝伝授してしまう事である。
 知の存在を疑う人に知の証拠を与えるのは、聖所の金を冒涜する事である。
 知の存在を疑う人に知の証拠を与える者には賢者からの破門、除名がふさわしい。
 知の存在を疑う人に知の証拠を与える裏切者には死がふさわしい。
 知の全ての象徴は、予言の実在、大いなる魔術の秘密を表す。
 予言の実在、大いなる魔術の秘密は、エメラルド板のヘルメスの唯一の古い考えに親密につながる。
 エメラルド板の考えは、絶対の確信を哲学にもたらす。
 エメラルド板の考えは、信心の普遍の秘訣を宗教にもたらす。
 エメラルド板の考えは、混合物、分解、再構成、実現を自然科学にもたらす。
 エメラルド板の考えは、賢者の水銀の応用を自然科学にもたらす。
 錬金術師達は賢者の水銀をAzothと呼んでいる。
 エメラルド板の考えは、力学では、永久機関の力によって、人の力を増やす。
 エメラルド板の考えは、神秘的、哲学的、物質的である。
 エメラルド板の考えは、3つの世界に対応している結果をもたらす。
 (
 自然科学、哲学、神の教え。
 自由意思といった神だけの領域、概念の領域、形の領域。
 神だけの楽園、霊の冥界、この世界。
 )
 エメラルド板の考えは、思いやりを神にもたらす。
 エメラルド板の考えは、真理を知にもたらす。
 エメラルド板の考えは、金を(心が)富んでいる人達にもたらす。
 なぜなら、錬金は例え話であると同時に事実である。
 全ての本物の知の達道者達が完全に良く理解している様に。

 イエス。
 賢者の石によって金を創造する事が実際に物質的に可能である。

 賢者の石は、三重の昇華と三重の固定によって、塩、硫黄、水銀の混合物を3回Azothに結合したものである。

 イエス。
 錬金は易しい場合が有る。

 錬金は1日で終わる場合が有るかもしれない。
 錬金は一瞬で終わる場合が有るかもしれない。
 錬金に何か月間か必要な場合が有る。錬金に何年間か必要な場合が有る。

 しかし、大いなる務めを果たすには、錬金という大作業に成功するには、神の様な者に成る必要が有る。
 金銭、利益を施す者に成るために、私事を犠牲にして、金銭、利益をあきらめる事が絶対に必要である。
 ライムンドゥス ルルスは金を権力者たちに与えた。
 ライムンドゥス ルルスはヨーロッパに施設を建てた。
 ライムンドゥス ルルスは貧しいままにとどまった。
 ニコラ フラメルは肉体が不死に成ったという大衆の伝説とは異なり肉体は死んだ。
 ニコラ フラメルは禁欲によって金銭欲から完全に離れた時に錬金という大作業に到達した。
 ニコラ フラメルはAsch Mezarephという書物を突然理解した事によって秘伝伝授者に成った。
 カバリストのアブラハムがヘブライ語でAsch Mezarephを書いた。
 多分カバリストのアブラハムは「形成の書」の編集者である。
 ニコラ フラメルがAsch Mezarephという書物を突然理解した事は、当然の報いの直感によるものである、と言うよりはむしろ、金銭欲の禁欲という達道者に成るための個人的な用意が可能にしたものである。
 エリファス レヴィはエリファス レヴィが十分に話したと信じる。
 予見は直感である。
 予見の鍵、直感の鍵は、類推可能性という普遍の魔術の考えである。
 類推可能性によって、魔術師は夢といった予見したものを解釈する。
 創世記40章から41章でエジプトで24祖ヨセフが他人の夢を解釈した様に。
 星の光の反映からの類推は、太陽光の7色のスペクトルの色合いと同じで、正確である。
 大いなる正確さで星の光の反映からの類推を計算し説明する事ができる。
 しかし、夢を見た人の知的な人生の段階を知る事が絶対に必要である。
 夢を見た人は夢の内容によって夢を見た人の知の段階を深く驚くくらい完全に明らかにする。
 催眠、予感、予見は、偶然にまたは人為的に、意識が有る起きたままの眠りの中で、夢を見る傾向である。
 催眠、予感、予見は、偶然にまたは人為的に、星の光の反映からの類推を知覚する事である。
 「高等魔術の祭儀」で催眠を適切にもたらし導く待望の方法を与えて催眠について話すつもりである。
 予言の手段としては予言者と相談者の交流が簡潔な手段である。
 予言者と相談者の交流は、予言者の意思と相談者の意思という2つの意思を1つの象徴に固定するのに役立つ。
 どうともとれる、複雑な、変化する形は星の流体の反映に集中する助けに成る。
 杯の底に残ったコーヒーの模様、霧、卵白、などは、透明なもの、想像をもたらす。
 杯の底に残ったコーヒーの模様、霧、卵白、などは、予見者の透明なものの中にだけ存在する、予見者の想像力の中にだけ存在する、予言の形をもたらす。
 視神経のくらみと疲労が映像を水の中にもたらす。
 視神経のくらみと疲労は見る機能を透明なものである想像力に任せる。
 視神経のくらみと疲労は、星の光の反映である、現実の映像に解釈できる、幻を脳にもたらす。
 前記の理由から、視力が弱く想像力が豊かである神経質な人が前記の様な占いに最も適している。
 幼子が行う時に前記の様な占いは最も成功する。
 (幼子は前記の様な占いに適している。)
 予言のわざにおける想像力の機能を誤解しないようにしよう。
 想像力によって人は見る。
 想像力によって人が見る事は奇跡の自然な姿である。
 しかし、想像力によって人は真実のものを見る。
 想像力によって人が真実のものを見る事は自然のわざの不思議な姿である。
 エリファス レヴィは全ての本物の達道者の経験を強調する。
 本書「高等魔術の教理」の著者エリファス レヴィは全ての種類の占いを試した。
 エリファス レヴィは自然科学的な作業の厳しさと相談者の誠意に比例した結果を常に手に入れた。
 タロットは、古代の全ての神聖な書物に霊感を与えた奇跡の作品である。
 タロットは、絵と数の正確な類推の論理によって、占いの無上の完全な道具に成る。
 タロットは、絵と数の正確な類推の論理によって、完全な確信を持って占いに用いる事ができる。
 少なくとも、ある意味で、タロットの神託は常に厳密に真実である。
 タロットを占いに用いない場合ですら、タロットは秘密を明らかにする。
 タロットは最も賢明な助言を相談者にもたらす。
 18世紀のアリエットは理髪師からカバリストに成った。
 アリエットはエッティラとカバラ的に名乗った。
 エッティラ、Etteillaはアリエット、Allietteをヘブライ語の様に逆に読んだものである。
 エッティラは、タロットを30年間研究して、タロットという驚くべき作品に隠された全てのものの復活に近づいた。
 しかし、エッティラはタロットという鍵を置き違えた。
 (エッティラはタロットの絵と数の対応を誤った。)
 エッティラはタロットを正確に理解していなかった。
 (例えば、エッティラはタロットの12ページ目の吊るされた男を片足立ちの男と誤解した。)
 エッティラはタロットの絵と数の対応を誤った。
 エッティラはタロットの特徴を誤った。
 エッティラはタロットの類推可能性は完全に壊せなかった。
 それほど、タロットの共鳴と対応は大いなるものである。
 エッティラの書物は現在は非常に稀である。
 エッティラの書物は曖昧である。
 エッティラの書物は読むのに疲れる。
 エッティラの書物は洗練されていない。
 エッティラの書物は全てが印刷されたわけではない。
 エッティラは近代のタロット占い師の父である。
 あるパリの本屋がいくつかのエッティラの手書きの原稿を持っている。
 あるパリの本屋はいくつかのエッティラの手書きの原稿をエリファス レヴィに見せてくれた。
 エッティラの書物の注目すべき点は著者エッティラの固執した自説と議論の余地が無い誠意である。
 エッティラは人生の全てで隠された学問の偉大さを理解していた。
 しかし、エッティラはヴェールの裏を見通す事無く聖所の入口で死んだ。
 エッティラはコルネリウス アグリッパを少し尊敬していた。
 エッティラはJean Belotを尊敬した。
 エッティラはパラケルススの哲学を知らなかった。
 しかし、エッティラは高く鍛えられた直感を持っていた。
 エッティラは最も忍耐強い意思を持っていた。
 しかし、エッティラは思慮分別より気まぐれな思いつきの妄想が強かった。
 エッティラは魔術師に成る資格が不十分であった。
 (しかし、)エッティラの才能は、低俗な段階の熟練の公認の占い師に必要な才能以上ではあった。
 エッティラのタロットは流行した。エッティラは成功した。
 エッティラよりも熟達している魔術師がエッティラのタロットを完全に廃棄するのは多分に誤りだろうが、エッティラよりも熟達している魔術師は確実にタロットについてのエッティラのような誤った説明は断言しないだろう。
 「高等魔術の祭儀」の22章で、タロットについて最終的な言葉を話す時に、タロットを完全に読み取る方法を話すつもりである。
 「高等魔術の祭儀」の22章で、神の7つ1組を構成する3つの色と4つの色合いで、3つの世界の類推可能性の位階を説明する時に、運命の可能性が高い機会だけではなく特に哲学と宗教の問題について、タロットがもたらす常に確実な見事な正確さの解決を話すつもりである。
 前記の全ては魔術の実践である。
 隠された学問という名前の下で知られている、というよりはむしろ、知られていない超越的な知の哲学的な宗教的な鍵と、超越的な魔術の教理についてだけの本書では、魔術の実践の要約を示すだけにする。魔術の実践の理論を確立するだけにする。
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