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第1章 出会い編
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あのパーティーの日からエルはしょっちゅうレティシアに手紙や招待状を送ったり家に突撃訪問するようになった。
そして今日は…
今日は習い事がない日だからレティシアは公爵邸のじまんの庭で本でも読もうと思っていたらメイドのアンナにお父様から呼ばれていると聞いた。
ぅぅぅ、またエル様かしら?いつも心臓に悪い笑顔で言葉責めを……ぅぅぅ。
とりあえずお父様の執務室にむかった。
コンコン
「レティシアです。」
「どうぞ。」
執務室に入るとニコニコしたお父様とお母様、そして見たことのない男の子がいた。
男の子は私と同じ銀色の髪にエル様と同じ青い瞳だった。
「レティシア、彼はルミエラの親戚の子なんだ。」
お母様の親戚??それって…
「そうなの、王女でありながら平民と駆け落ちした私の可愛い従姉妹の子。だからエルシオン殿下の従兄弟でもあるわね。」
ふえっ?!エル様の従兄弟?!
「数日前、従姉妹とその夫は事故にあってしまって、もう、会えなくなっちゃったの。だからうちで引き取ることにしたのよ。」
「さあ、2人とも挨拶しなさい。」
とりあえず挨拶しなきゃ。
「……えっと、レオンハルトです。9歳だから君の兄になるのかな。よろしくお願いします。」
レオンハルトは暗い表情で無理して笑っているようだった。
「レティシア・ローズです。えと、…レオ兄様?兄妹になるのですから私に敬語は不要です。よろしくお願いしましゅ。」
か、噛んだぁぁぁ!なんで?!エル様の従兄弟だから?!
「………………可愛い…。」
ボソッと聞こえてレオ兄様を見るとさっきまで暗かった表情が嘘のように頬を赤らめていた。
「さあ、レティシア、新しいお兄ちゃんにお庭でも案内してきたら?」
「!は、はい!レオ兄様、行きましょう!」
そしてレオ兄様とぎゅっと手を繋いでお庭へとむかった。
そして今日は…
今日は習い事がない日だからレティシアは公爵邸のじまんの庭で本でも読もうと思っていたらメイドのアンナにお父様から呼ばれていると聞いた。
ぅぅぅ、またエル様かしら?いつも心臓に悪い笑顔で言葉責めを……ぅぅぅ。
とりあえずお父様の執務室にむかった。
コンコン
「レティシアです。」
「どうぞ。」
執務室に入るとニコニコしたお父様とお母様、そして見たことのない男の子がいた。
男の子は私と同じ銀色の髪にエル様と同じ青い瞳だった。
「レティシア、彼はルミエラの親戚の子なんだ。」
お母様の親戚??それって…
「そうなの、王女でありながら平民と駆け落ちした私の可愛い従姉妹の子。だからエルシオン殿下の従兄弟でもあるわね。」
ふえっ?!エル様の従兄弟?!
「数日前、従姉妹とその夫は事故にあってしまって、もう、会えなくなっちゃったの。だからうちで引き取ることにしたのよ。」
「さあ、2人とも挨拶しなさい。」
とりあえず挨拶しなきゃ。
「……えっと、レオンハルトです。9歳だから君の兄になるのかな。よろしくお願いします。」
レオンハルトは暗い表情で無理して笑っているようだった。
「レティシア・ローズです。えと、…レオ兄様?兄妹になるのですから私に敬語は不要です。よろしくお願いしましゅ。」
か、噛んだぁぁぁ!なんで?!エル様の従兄弟だから?!
「………………可愛い…。」
ボソッと聞こえてレオ兄様を見るとさっきまで暗かった表情が嘘のように頬を赤らめていた。
「さあ、レティシア、新しいお兄ちゃんにお庭でも案内してきたら?」
「!は、はい!レオ兄様、行きましょう!」
そしてレオ兄様とぎゅっと手を繋いでお庭へとむかった。
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