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本編

10 笑顔

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プリンが完成しました!
ちゃんとお父様やお母様、お兄様、メアリーの分も作りました!
料理長はプルんとした物体をみて眉根をよせながら食べました。どうでしょうか。

「!これは美味い!この少し苦いカラメルソースと甘いプリンが合わさってなんとも言えん美味しさ!お嬢様素晴らしいです!」

えへん

もうすぐ昼食なのでデザートにだされることになりました。
みんな気に入ってくれるでしょうか。楽しみです。

これからもこの世界に菓子類を増やさねばなりませんね!フンス(   ´ ꒳ ` )=3






昼食~

「リリィ、今日のデザートはリリィが作ったんだってね。」

「はい!お兄様ぜひ食べてみてください!」

「うん。リリィが作ったものは絶対食べる。ニコッ」

な、なんですか今の色気は!今の言葉に色気は必要ですか?!あなたまだ8歳でしょう?
そ、そんな目で見つめないでください!
スルーです!お兄様なんかスルーです!

「ふふ。」

ふわぁ!天使から頭ポンポンされました!頭ポンポン!イケメンか!イケメンだ!

はっ!いけない。
デザートがはこばれてきました。

「これはいったい…?」

「これはプリンですわ。お父様。」

「プリン…?」

そう言いながらプリンをつついている。
あ、お母様が食べた!

「あら!美味しいわこれ!」

そう言ってパクパク食べはじめた。
お父様とお兄様はおそるおそる口にはこぶ。

「!美味しい。すごいねリリィは。」

「ほんとだ!美味しい。さすがマイエンジェル。」

「ありがとうございます、お兄様。」

みんなプリンを気に入ったようで美味しそうに食べてくれました。自分が作ったものを食べて笑顔になってもらえるのは嬉しいですね。

ん?お父様はスルーですわ。






ただ今、昼食を食べ終わりお父様の執務室にいます。
ええ、そうです。お菓子の件です。前世の記憶を駆使してお小遣い稼ぎですわ。

ふふ。ふふふふふ。

「そうだね~。リリィのお菓子はすごく美味しいし。売れるかもね~。よし。料理長に人を集めてもらい王都で店をひらいてみようか。」

よっしゃ!

「お父様、ありがとうございます!」

「可愛い娘の頼みだからね。」




ちょろいですわ。

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