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【本編】第四章 the past (2年次10月末・bule drop後)
the past -9-
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後日。
呼び出された久我は、その生徒とともに屋上にいた。
綾瀬と姫坂、そして鷹司もその場に訪れる。
背が高く、黒い髪の毛はかなりのくせ毛で目元は見えないくらいにまで巣を作っている。
クラス章の色から、同じ2年であることが分かった。
2年8組、神楽慎之介。
間髪入れずに前触れ無くその頬を1発殴ったのは久我であった。
手加減なしのそれに、神楽はそのまま倒れ込む。
1番びっくりしたのは姫坂である。
最初の頃反りが合わなくて姫坂と久我は衝突が多かったし、仕事後に本気でリーダー相手に怒っているところを目にしたことがあったが、姫坂は久我に殴られたことなど1度もなかった。
それこそ、姫坂が久我に一番怒られたことといったら、健診のあの時だけだ。
「痛いな…」
あまり痛そうな言い方ではなかったが、 反して見るからに腫れて痛そうであるから本当に痛いのだろう。
「これにこりて悪趣味なことはやめろよ」
「悪かった。とりあえずお詫びの品を持ってきたよ」
「…学校にか?」
「今回は特別」
「まずは鷹司。このバングルは脈数をはかることによって緊張度を測定、それによりリラックス効果の高い周波数を出し、緊張をとることが出来る。
綾瀬。君にはこのスニーカーを。
ある早さで踏み込むと足の裏を刺激する電気が走り、それによりより瞬発力を上げることが出来る。
姫坂はこのゴーグルを。
このゴーグルをすれば物体を認識したまま赤い色だけを遮断することが出来る。
ちなみに暗視ゴーグルとの併用が可能だ。
そして久我。君の弱点は別のところにあったみたいだからね。残念ながら、君のだけは今制作途中だ」
各々が各々の品を見やっていると、バンッと屋上の扉が開かれた。
それまで気配がなかったのに、だ。
凄い形相でやってきたのは、栗毛色のヘルメットのような髪型をした目つきの悪い少年だった。
学年は1つ下なのだろう、クラス章の色でわかる。
その少年はずんずんと神楽の目の前までくると、胸ぐらをつかんだ。
あっけにとられて、久我、姫坂、鷹司、綾瀬の4人は呆然とする。
「あんたっ、今度はなんてことしてくれたんすかっ!」
半分泣きが入っているその少年の声は、明らかに女性のものだった。
「ーーーふむ、なかなか良い声だ。予想通り」
「予想通り…じゃねぇっ!!直せ、今すぐ!」
「効果は1時間、それまでは……」
「ふざけんなっ!何も言わずに実験台にすんのやめろって 何度言ったらわかるんすかっ!
顔色が悪くなる飴だとか、幻覚が見える香水だとか、重力を変えるブーツだとかっ!
あんたのせいで俺は毎回毎回迷惑してんだっ!」
泣きが入っている少年は、目つきこそ鋭いものの、声とのギャップで迫力に欠けている。
「同情するよ……あの子に」
「あぁ…」
それからしばらく久我、姫坂、綾瀬、鷹司の4人は 神楽と小林の2人の様子を眺めることとなる。
綾瀬と鷹司に、久我の審査要請が届いたのは、それから1週間後のことであった。
呼び出された久我は、その生徒とともに屋上にいた。
綾瀬と姫坂、そして鷹司もその場に訪れる。
背が高く、黒い髪の毛はかなりのくせ毛で目元は見えないくらいにまで巣を作っている。
クラス章の色から、同じ2年であることが分かった。
2年8組、神楽慎之介。
間髪入れずに前触れ無くその頬を1発殴ったのは久我であった。
手加減なしのそれに、神楽はそのまま倒れ込む。
1番びっくりしたのは姫坂である。
最初の頃反りが合わなくて姫坂と久我は衝突が多かったし、仕事後に本気でリーダー相手に怒っているところを目にしたことがあったが、姫坂は久我に殴られたことなど1度もなかった。
それこそ、姫坂が久我に一番怒られたことといったら、健診のあの時だけだ。
「痛いな…」
あまり痛そうな言い方ではなかったが、 反して見るからに腫れて痛そうであるから本当に痛いのだろう。
「これにこりて悪趣味なことはやめろよ」
「悪かった。とりあえずお詫びの品を持ってきたよ」
「…学校にか?」
「今回は特別」
「まずは鷹司。このバングルは脈数をはかることによって緊張度を測定、それによりリラックス効果の高い周波数を出し、緊張をとることが出来る。
綾瀬。君にはこのスニーカーを。
ある早さで踏み込むと足の裏を刺激する電気が走り、それによりより瞬発力を上げることが出来る。
姫坂はこのゴーグルを。
このゴーグルをすれば物体を認識したまま赤い色だけを遮断することが出来る。
ちなみに暗視ゴーグルとの併用が可能だ。
そして久我。君の弱点は別のところにあったみたいだからね。残念ながら、君のだけは今制作途中だ」
各々が各々の品を見やっていると、バンッと屋上の扉が開かれた。
それまで気配がなかったのに、だ。
凄い形相でやってきたのは、栗毛色のヘルメットのような髪型をした目つきの悪い少年だった。
学年は1つ下なのだろう、クラス章の色でわかる。
その少年はずんずんと神楽の目の前までくると、胸ぐらをつかんだ。
あっけにとられて、久我、姫坂、鷹司、綾瀬の4人は呆然とする。
「あんたっ、今度はなんてことしてくれたんすかっ!」
半分泣きが入っているその少年の声は、明らかに女性のものだった。
「ーーーふむ、なかなか良い声だ。予想通り」
「予想通り…じゃねぇっ!!直せ、今すぐ!」
「効果は1時間、それまでは……」
「ふざけんなっ!何も言わずに実験台にすんのやめろって 何度言ったらわかるんすかっ!
顔色が悪くなる飴だとか、幻覚が見える香水だとか、重力を変えるブーツだとかっ!
あんたのせいで俺は毎回毎回迷惑してんだっ!」
泣きが入っている少年は、目つきこそ鋭いものの、声とのギャップで迫力に欠けている。
「同情するよ……あの子に」
「あぁ…」
それからしばらく久我、姫坂、綾瀬、鷹司の4人は 神楽と小林の2人の様子を眺めることとなる。
綾瀬と鷹司に、久我の審査要請が届いたのは、それから1週間後のことであった。
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