15 / 198
本編
-15- 貞操具**
しおりを挟む
あまりの羞恥に唇が震えて、視界が歪む。
後ろにいた男が、息を飲むのが分かった。
「ごめんなさい、少しいじめ過ぎました」
ちゅっとこめかみ近くにキスをされて、慰められる。
こんなことで絆されるから、もう、俺はこいつのことを好きになっているに違いない。
こんな変態好きになったら、あとが思いやられる。
けど、自尊心を砕かれても、侮辱されたとは思えなかった。
小便を見て笑う笑い声も、そこには一切見下げてくるような、さげすみは感じなかったからだ。
優しいんだか意地悪なんだかわからない。
根は優しいと……信じたい。
「……これ、このへんな輪っか取ってくれよ、抜きたい」
「わかりました。そこの壁に手をついて」
言われるままに両手をつくと、右手で器用にズボンの紐をほどき、足元へとおろしてしまう。
前どころか尻も足もむき出しだ。
「寒くないですか?」
「……っ、寒くない」
「なら、良かったです」
頷くだけで返そうとしたが、またさっきみたいなことになりそうで素直に口にした。
寒くはないが、抜くだけなんだから全部おろさなくたっていいだろ?とは思う。
貞操帯の先端は取れたまま、こいつが輪に指をかけると、繋いでいた鎖状の紐が緩んでいく。
一体どんなつくりをしているのか知らないが、こいつには取れるみたいだ。
ひとつ、ふたつ、と外されていくうちに、こいつの右手が少しかすめていくから、先端からタラタラと我慢汁が出てくる。
あー、くっそ、めちゃくちゃちんこが期待してるのが分かる。
睾丸の拘束もとかれて、やわやわと右手の中で揉んだ後、腹の方から下へとちんこを撫でられ、放された。
「んんんっ……あっ!」
下に撫でられても、ぴよんと元の上向きに戻る。すでに腹につきそうなくらい勃起しているのが分かる。
「ふふっ、可愛いですね。ほら、お腹につきそうですよ」
言いながら、指でちんこを押し下げては放す、押し下げては放す、を繰り返す。
そのたびに、俺のちんこは、ぺちんぺちんと、腹につきそうなほどに頭を上げる。
またこいつは!
わかってるから、遊んでないで扱いてくれよ!
楽しむように人差し指で裏筋の中心を触れるか触れないかのタッチで行き来するだけで、一向に扱いてくれない。
手を伸ばしたら、だめですよ、ちゃんと壁についてくださいって言うんだぜ?
さっきと意地悪の度合いは変わんねえよ!
「……触ってくれ、ちゃんと」
「ん?触ってますよ、ほら」
「……ああっ、そうじゃなくて!」
ちんこの穴を人差し指でくるくると弄られて、思わず声が上がる。
「扱いてくれよ……頼むから、イかせてくれ……、早くっ!」
腕を掴んで音を上げると、慰めるようにこめかみにキスが落ちる。
「すみません、望みの通りに。……両腕、壁についてください」
「ああっ!!」
あやまるなら最初から意地悪なことしなけりゃいいと思う。
掌でちんこの頭を覆うように撫でられて、そのまま握りこまれて下に扱かれる。
上に下にと絶妙な力加減で扱かれていく。
手コキでこんなに感じるのは初めてだ。
はじめはゆっくりと、だんだんとスピードが上がる。
俺のよがり声も、自然に上がっていく。
我慢汁は止まらず、だらだらと垂れ流れるし、滑りを良くして、ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てる。
「気持ちがいいですか?」
耳元で、やわらかな低い声が聞こえる。
いい匂いもする……、このままどうにかなりそうだ。
「んんんっ……うん、…いいっ、いいよ、…気持ちいい、気持ちいい…ああっ」
ガクガクと膝が揺れて、つま先に力が入る。
崩れそうになるが、下っ腹を後ろからささえらえているから、かろうじて立っていられる。
「ひああ、…それ駄目っ、待っ……あああ」
握りこまれていた掌が90度回転し、指の腹が裏筋にあたる。
四本の指の腹で不規則に裏筋を上下に扱かれ、親指で裏筋の先端をぐりぐりと刺激される。
なんでこんなやり方知ってんだ?
普通なのか!?
俺はこんな扱き方されたこともしたこともない。
「いく……、もう、いくからっ……ああ、あああ……」
「はい、いいですよ。いっちゃうって言いながらいってくださいね」
「あああっ、あ、あああ、いく、いっちゃああああーーーっ!!」
ああ、本当に、こんなこと言ってくるこいつは変態だ。
けどそれ以上に、こんなにも興奮してる俺のほうがもっと変態だ。
後ろにいた男が、息を飲むのが分かった。
「ごめんなさい、少しいじめ過ぎました」
ちゅっとこめかみ近くにキスをされて、慰められる。
こんなことで絆されるから、もう、俺はこいつのことを好きになっているに違いない。
こんな変態好きになったら、あとが思いやられる。
けど、自尊心を砕かれても、侮辱されたとは思えなかった。
小便を見て笑う笑い声も、そこには一切見下げてくるような、さげすみは感じなかったからだ。
優しいんだか意地悪なんだかわからない。
根は優しいと……信じたい。
「……これ、このへんな輪っか取ってくれよ、抜きたい」
「わかりました。そこの壁に手をついて」
言われるままに両手をつくと、右手で器用にズボンの紐をほどき、足元へとおろしてしまう。
前どころか尻も足もむき出しだ。
「寒くないですか?」
「……っ、寒くない」
「なら、良かったです」
頷くだけで返そうとしたが、またさっきみたいなことになりそうで素直に口にした。
寒くはないが、抜くだけなんだから全部おろさなくたっていいだろ?とは思う。
貞操帯の先端は取れたまま、こいつが輪に指をかけると、繋いでいた鎖状の紐が緩んでいく。
一体どんなつくりをしているのか知らないが、こいつには取れるみたいだ。
ひとつ、ふたつ、と外されていくうちに、こいつの右手が少しかすめていくから、先端からタラタラと我慢汁が出てくる。
あー、くっそ、めちゃくちゃちんこが期待してるのが分かる。
睾丸の拘束もとかれて、やわやわと右手の中で揉んだ後、腹の方から下へとちんこを撫でられ、放された。
「んんんっ……あっ!」
下に撫でられても、ぴよんと元の上向きに戻る。すでに腹につきそうなくらい勃起しているのが分かる。
「ふふっ、可愛いですね。ほら、お腹につきそうですよ」
言いながら、指でちんこを押し下げては放す、押し下げては放す、を繰り返す。
そのたびに、俺のちんこは、ぺちんぺちんと、腹につきそうなほどに頭を上げる。
またこいつは!
わかってるから、遊んでないで扱いてくれよ!
楽しむように人差し指で裏筋の中心を触れるか触れないかのタッチで行き来するだけで、一向に扱いてくれない。
手を伸ばしたら、だめですよ、ちゃんと壁についてくださいって言うんだぜ?
さっきと意地悪の度合いは変わんねえよ!
「……触ってくれ、ちゃんと」
「ん?触ってますよ、ほら」
「……ああっ、そうじゃなくて!」
ちんこの穴を人差し指でくるくると弄られて、思わず声が上がる。
「扱いてくれよ……頼むから、イかせてくれ……、早くっ!」
腕を掴んで音を上げると、慰めるようにこめかみにキスが落ちる。
「すみません、望みの通りに。……両腕、壁についてください」
「ああっ!!」
あやまるなら最初から意地悪なことしなけりゃいいと思う。
掌でちんこの頭を覆うように撫でられて、そのまま握りこまれて下に扱かれる。
上に下にと絶妙な力加減で扱かれていく。
手コキでこんなに感じるのは初めてだ。
はじめはゆっくりと、だんだんとスピードが上がる。
俺のよがり声も、自然に上がっていく。
我慢汁は止まらず、だらだらと垂れ流れるし、滑りを良くして、ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てる。
「気持ちがいいですか?」
耳元で、やわらかな低い声が聞こえる。
いい匂いもする……、このままどうにかなりそうだ。
「んんんっ……うん、…いいっ、いいよ、…気持ちいい、気持ちいい…ああっ」
ガクガクと膝が揺れて、つま先に力が入る。
崩れそうになるが、下っ腹を後ろからささえらえているから、かろうじて立っていられる。
「ひああ、…それ駄目っ、待っ……あああ」
握りこまれていた掌が90度回転し、指の腹が裏筋にあたる。
四本の指の腹で不規則に裏筋を上下に扱かれ、親指で裏筋の先端をぐりぐりと刺激される。
なんでこんなやり方知ってんだ?
普通なのか!?
俺はこんな扱き方されたこともしたこともない。
「いく……、もう、いくからっ……ああ、あああ……」
「はい、いいですよ。いっちゃうって言いながらいってくださいね」
「あああっ、あ、あああ、いく、いっちゃああああーーーっ!!」
ああ、本当に、こんなこと言ってくるこいつは変態だ。
けどそれ以上に、こんなにも興奮してる俺のほうがもっと変態だ。
49
あなたにおすすめの小説
普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている
迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。
読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)
魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。
ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。
それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。
それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。
勘弁してほしい。
僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
白いもふもふ好きの僕が転生したらフェンリルになっていた!!
ろき
ファンタジー
ブラック企業で消耗する社畜・白瀬陸空(しらせりくう)の唯一の癒し。それは「白いもふもふ」だった。 ある日、白い子犬を助けて命を落とした彼は、異世界で目を覚ます。
ふと水面を覗き込むと、そこに映っていたのは―― 伝説の神獣【フェンリル】になった自分自身!?
「どうせ転生するなら、テイマーになって、もふもふパラダイスを作りたかった!」 「なんで俺自身がもふもふの神獣になってるんだよ!」
理想と真逆の姿に絶望する陸空。 だが、彼には規格外の魔力と、前世の異常なまでの「もふもふへの執着」が変化した、とある謎のスキルが備わっていた。
これは、最強の神獣になってしまった男が、ただひたすらに「もふもふ」を愛でようとした結果、周囲の人間(とくにエルフ)に崇拝され、勘違いが勘違いを呼んで国を動かしてしまう、予測不能な異世界もふもふライフ!
過労死で異世界転生したら、勇者の魂を持つ僕が魔王の城で目覚めた。なぜか「魂の半身」と呼ばれ異常なまでに溺愛されてる件
水凪しおん
BL
ブラック企業で過労死した俺、雪斗(ユキト)が次に目覚めたのは、なんと異世界の魔王の城だった。
赤ん坊の姿で転生した俺は、自分がこの世界を滅ぼす魔王を討つための「勇者の魂」を持つと知る。
目の前にいるのは、冷酷非情と噂の魔王ゼノン。
「ああ、終わった……食べられるんだ」
絶望する俺を前に、しかし魔王はうっとりと目を細め、こう囁いた。
「ようやく会えた、我が魂の半身よ」
それから始まったのは、地獄のような日々――ではなく、至れり尽くせりの甘やかし生活!?
最高級の食事、ふわふわの寝具、傅役(もりやく)までつけられ、魔王自らが甲斐甲斐しくお菓子を食べさせてくる始末。
この溺愛は、俺を油断させて力を奪うための罠に違いない!
そう信じて疑わない俺の勘違いをよそに、魔王の独占欲と愛情はどんどんエスカレートしていき……。
永い孤独を生きてきた最強魔王と、自己肯定感ゼロの元社畜勇者。
敵対するはずの運命が交わる時、世界を揺るがす壮大な愛の物語が始まる。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も皆の小話もあがります。
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
騎士×妖精
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる