174 / 198
本編
-174- みながアサヒを好き過ぎます オリバー視点
しおりを挟む
「気に入ってもらえると嬉しいのだけれど」
アサヒが魔法付与をした次の日のことでした。
夕食後のお茶の時間にソフィアがそっとアサヒへハンカチを差し出しました。
「え?すげー!おはぎそっくりだ、めちゃくちゃ可愛い!動物のモチーフは珍しいって聞いてたのに!」
アサヒがソフィアからハンカチを受け取ると、とても嬉しそうな笑顔になりました。
真っ白で控えめなレースのハンカチには、毎日のように目にしている薬草や花のその中におはぎがいるものです。
色といい丸さといい、どこからどうみてもおはぎです。
ソフィアが刺繍を施したものだと思うのですが、アサヒはそのまま売り物だと思ったようですね。
「刺繍は私がしたのよ。気に入って貰えてよかったわ」
「ソフィアが?マジで?売り物みたいに綺麗じゃん、すげー。
あ、でもだからこんなにおはぎそっくりなのか!時間かかっただろ、こんなすごいの」
「ハンカチに刺繍をしてプレゼントにするのは昔から定番ですから」
「そうなのか?……ありがとうソフィア、大切に使う」
アサヒはハンカチがとても気に入ったようですね。
貴族の夫人が持つハンカチとしては、些か華やかさに欠けますが、アサヒは元々装飾の多いものは好きじゃないようなのでアサヒの好みにもあっているのでしょう。
ちなみに男性夫人であっても、レースのハンカチは身だしなみのひとつです。
ですから、たとえ控えめだとしても、アサヒが持つものでしたらレースはあった方が良いんです。
その証拠に、レースが控えめだからといって、ハンカチそのものの品質が悪いかと聞かれると、答えは否です。
生地は良いものを使っているようですね、流石はソフィアです。
出来れば、白ではなく、水色か琥珀に近いミモザ色のハンカチで刺繍して欲しかったのですが。
今度アサヒへハンカチを買って、刺繍をして貰いましょうか。
良いお店を聞いておかねばなりませんね。
「アサヒ、私からはこれを」
私があれこれと考えを巡らせていると、アサヒの前にコトリと瓶が置かれました。
タイラーもお守りのお礼を用意したようですね。
手のひら丁度、ジャム程の大きさの瓶で、瓶の中には色々な種類のドライフルーツが詰め込まれているものでした。
一見すると手ごろそうなその品が、意外にも高級品であるということを私も知っています。
そう、私ですら知っています。
そのくらい有名なお店です。
量り売りもしていて、贈り物とされた後にご自身で中身のみ購入される客も多いようですね。
タイラーは贈り物にもかかわらず、わざと箱なしで寄越したのでしょう。
箱に入れてしまうと高級感が増してしまうから、アサヒが躊躇しないようにそうしたに違いありません。
瓶には保存魔法が施されていて、約3ヶ月は常温で持つ代物です。
中のドライフルーツもそれなりにお値段がするものなのですが、瓶が高いのです。
「ありがとう、タイラー。すげー綺麗だ」
「このまま日持ちしますし、そのまま食べることも紅茶の香りづけにも良いですよ」
「へえ……色々入ってる」
興味ありげに頷きながら、瓶の中をしげしげと眺めるアサヒは、こちらの贈り物も随分きにいったようです。
「アサヒのものなので、アサヒが食べてください」
「なら、書斎において摘もうかな」
「そうしてください」
なんだか私もアサヒに贈り物がしたくなってきました。
まだ、お返しできる立場ではありませんが、お返しのものを考えるくらいはしてもいいかもしれませんね。
さて、これでおしまい───……ではなさそうですね。
『ん!おはぎもアサヒにあげる』
おはぎも何やらアサヒにさしだしているではありませんか。
おはぎまで先を越されてしまいました。
「マジで?おーありがと。この輪っか腕輪か?」
『ん。お守り』
「そっかーありがとな、おはぎ」
何やら得意げな顔でアサヒに渡しています…ねっ?!
え?!
冗談でしょう!?
っ有り得ません!!
「これは……っ駄目ですよ!こんな伝説級のもの!」
「へ?この黒い輪っかが?マジで?」
確かに……っ確かに見た目はなんの変哲もなさそうな黒い輪っかですが。
「元世界樹から出来たジェットなんて見つかったらどうするんです?兎に角、今すぐ外してください」
「お、おう」
なんてものを渡してるんですかおはぎは!
お守り?
確かにお守りではありますが、これは世に出してはいけないものです。
アサヒが腕にはめて外に出かけられるものではありません。
『おはぎがあげたアサヒのお守り!』
おはぎは、私が気に入らない様子で自分がアサヒにあげたものだと主張してきました。
あげるのは良いですよ、あげるのは。
こっそりどこかにしまうのでしたら、構いません。
「わかったわかった。俺は嬉しいし大切にする」
アサヒはおはぎに甘すぎます!
アサヒは、やや逆立ってるてっぺんの毛を整えるように、おはぎの頭を撫でました。
まんざらでもないようなそのおはぎの顔が憎たらしく思えます。
ちらりと私の顔を見て、フン、と鼻息を漏らすと同時白い髭がぴんと揺れました。
自慢げなその瞳に、イラっと来てしまってもしかたのないことでしょう?
そう思いませんか?
「おはぎ、コレ、どうやって外すんだ?」
『アサヒのお守り』
「ああ、おはぎがくれた大事な俺のお守りだな。で?」
『アサヒの』
「おう」
『お守りだから』
「ん?」
「まさか……っ外せないのですか?!」
アサヒの腕の太さに馴染んでしまった元世界樹のジェットで出来た腕輪です。
外せないなんてことがあるのでしょうか?
物理的に破壊するしかないのでは?え?物理的には無理ですって?
ああ、そうですよね、お守りですもんね、元世界樹のジェットですからね、それはそれは無理ですね……っ
「外せないなら仕方ないな。見せないようにすりゃいいわけだし」
「そういう問題じゃありませんよ!」
私がこんなに慌てているのに、アサヒはなぜか全く気にしていません。
ことの大きさにわかっていないのでしょう。
「そんな邪魔でもねーもん」
「っおはぎはアサヒの手首が切られても良いんですか!?」
『大丈夫!切れない!』
「命を落としたら切れます!物理も魔法も毒も効かないのはわかりますよ、それだけすごいお守りですからね。ですが、人間には妖精と違い、餓死というものがあるんです!何もしなくても死ぬんですよ。そうなれば誰も助けられないんですよ?どうしてくれるんです!」
『………』
人間の貪欲さを侮っては困ります。
おはぎが黙って私を見た後、アサヒを心配そうに見上げました。
心配そうといいますか、怒られて反省の色を見せているように見えます。
……なぜか私が虐めているような気になってきました。
ズルくないですか、その見た目は。
そんな悲しそうな顔でアサヒを見上げるから、アサヒが怒れないんですよ?
わかってやっているのでしたら、それこそ許せませんが。
「見えなきゃいいんだろ?」
「………」
まあそうですが、私だけがなんでこんなに焦ってるのでしょう?
アサヒが狙われてしまう可能性だってあるのに、それを知っても冷静でいられるなんて。
「おはぎ、コレ、隠すこと出来ねーの?シリルんとこの妖精は見えないように隠すこと出来てたろ?おはぎもそういうの出来るか?」
『!』
おはぎがあからさまに元気を取り戻しましたね。
ああ、出来ちゃうんですか……出来ちゃうみたいですね。
腕輪に両手を乗せて呪文を唱え始めてしまいました。
腕輪が強い光を放っ高と思うと、跡形もなく消えてしまいます。
「腕輪無くなっちまったけど」
『アサヒの中にある』
「中?」
『ん。しるし』
「確かに私にも全て見えなくなりましたが……これは鑑定が出来る者が見ても見えないのですか?」
『ん!腕輪は見えない』
「そっかー、すげーなおはぎは。ありがとな」
アサヒはお礼を言いながらおはぎの頭を撫でてますが、私は騙されませんよ。
腕輪は見えないと言いましたが、ならなんなら見えるのかという話になるはずです。
アサヒの前で嘘はついていないでしょう。
眷属ですからね、本当のことしか言えないはずです。
それでも、都合の悪いことを言わないことも平気でしますよ、この妖精は。
「アサヒ、待ってください。おはぎ、腕輪はと言いますが、何に見えるんです?」
『……おはぎの加護。大丈夫!見える人少ない』
「おはぎの加護、ですか……」
『ん!』
随分自信がありそうですが、本当に大丈夫なのか逆に不安になりますね。
「見える奴が見たら、眷属におはぎって見えるんだろ?そこまで見える人なら見えるってことか?」
『ん。見える人少ない。この国で5人だけ』
「そっかそっか。5人だけならそうそう出くわさないだろ。一人目はあの医者だろうから実質4人なわけだし」
ああ、アサヒはもうすでに納得しちゃっていますね。
「確かに見えたとして、妖精ではなく精霊だと思われるでしょうね。
遡ってご先祖にエルフ族がいる場合、稀にそういった事例があったはずですから珍しいだけで済むでしょうし、誤魔化しはきくはずです」
元世界樹のジェットをむき出しで手首に着けているよりはずっといいでしょう。
それに。
お守りにしては、本当に、これ以上ないほどの強力なお守りのはずですから。
私はアサヒに何をお返ししましょう?
アサヒが気に入るものがあると良いのですが。
お返しは物をいただいてからするのは分かっていますよ?
お返しできなくなった原因だって、私にあります。
私のせいなので……早くお返しがしたいなどと思っても、口には出来ませんね。
++++++++++++++
いつもありがとうございます。
次回猫かぶりなMR~の更新は、13日~19日までに更新予定です。
5月末までは、一週間に一度のペースで更新を考えています。
詳細は近況ボードにて記載しています。
6月以降は二日に一度のペースを目標にまた書き進めていく予定でいます。
お待たせしてしまいますが、どうぞよろしくお願いします。
アサヒが魔法付与をした次の日のことでした。
夕食後のお茶の時間にソフィアがそっとアサヒへハンカチを差し出しました。
「え?すげー!おはぎそっくりだ、めちゃくちゃ可愛い!動物のモチーフは珍しいって聞いてたのに!」
アサヒがソフィアからハンカチを受け取ると、とても嬉しそうな笑顔になりました。
真っ白で控えめなレースのハンカチには、毎日のように目にしている薬草や花のその中におはぎがいるものです。
色といい丸さといい、どこからどうみてもおはぎです。
ソフィアが刺繍を施したものだと思うのですが、アサヒはそのまま売り物だと思ったようですね。
「刺繍は私がしたのよ。気に入って貰えてよかったわ」
「ソフィアが?マジで?売り物みたいに綺麗じゃん、すげー。
あ、でもだからこんなにおはぎそっくりなのか!時間かかっただろ、こんなすごいの」
「ハンカチに刺繍をしてプレゼントにするのは昔から定番ですから」
「そうなのか?……ありがとうソフィア、大切に使う」
アサヒはハンカチがとても気に入ったようですね。
貴族の夫人が持つハンカチとしては、些か華やかさに欠けますが、アサヒは元々装飾の多いものは好きじゃないようなのでアサヒの好みにもあっているのでしょう。
ちなみに男性夫人であっても、レースのハンカチは身だしなみのひとつです。
ですから、たとえ控えめだとしても、アサヒが持つものでしたらレースはあった方が良いんです。
その証拠に、レースが控えめだからといって、ハンカチそのものの品質が悪いかと聞かれると、答えは否です。
生地は良いものを使っているようですね、流石はソフィアです。
出来れば、白ではなく、水色か琥珀に近いミモザ色のハンカチで刺繍して欲しかったのですが。
今度アサヒへハンカチを買って、刺繍をして貰いましょうか。
良いお店を聞いておかねばなりませんね。
「アサヒ、私からはこれを」
私があれこれと考えを巡らせていると、アサヒの前にコトリと瓶が置かれました。
タイラーもお守りのお礼を用意したようですね。
手のひら丁度、ジャム程の大きさの瓶で、瓶の中には色々な種類のドライフルーツが詰め込まれているものでした。
一見すると手ごろそうなその品が、意外にも高級品であるということを私も知っています。
そう、私ですら知っています。
そのくらい有名なお店です。
量り売りもしていて、贈り物とされた後にご自身で中身のみ購入される客も多いようですね。
タイラーは贈り物にもかかわらず、わざと箱なしで寄越したのでしょう。
箱に入れてしまうと高級感が増してしまうから、アサヒが躊躇しないようにそうしたに違いありません。
瓶には保存魔法が施されていて、約3ヶ月は常温で持つ代物です。
中のドライフルーツもそれなりにお値段がするものなのですが、瓶が高いのです。
「ありがとう、タイラー。すげー綺麗だ」
「このまま日持ちしますし、そのまま食べることも紅茶の香りづけにも良いですよ」
「へえ……色々入ってる」
興味ありげに頷きながら、瓶の中をしげしげと眺めるアサヒは、こちらの贈り物も随分きにいったようです。
「アサヒのものなので、アサヒが食べてください」
「なら、書斎において摘もうかな」
「そうしてください」
なんだか私もアサヒに贈り物がしたくなってきました。
まだ、お返しできる立場ではありませんが、お返しのものを考えるくらいはしてもいいかもしれませんね。
さて、これでおしまい───……ではなさそうですね。
『ん!おはぎもアサヒにあげる』
おはぎも何やらアサヒにさしだしているではありませんか。
おはぎまで先を越されてしまいました。
「マジで?おーありがと。この輪っか腕輪か?」
『ん。お守り』
「そっかーありがとな、おはぎ」
何やら得意げな顔でアサヒに渡しています…ねっ?!
え?!
冗談でしょう!?
っ有り得ません!!
「これは……っ駄目ですよ!こんな伝説級のもの!」
「へ?この黒い輪っかが?マジで?」
確かに……っ確かに見た目はなんの変哲もなさそうな黒い輪っかですが。
「元世界樹から出来たジェットなんて見つかったらどうするんです?兎に角、今すぐ外してください」
「お、おう」
なんてものを渡してるんですかおはぎは!
お守り?
確かにお守りではありますが、これは世に出してはいけないものです。
アサヒが腕にはめて外に出かけられるものではありません。
『おはぎがあげたアサヒのお守り!』
おはぎは、私が気に入らない様子で自分がアサヒにあげたものだと主張してきました。
あげるのは良いですよ、あげるのは。
こっそりどこかにしまうのでしたら、構いません。
「わかったわかった。俺は嬉しいし大切にする」
アサヒはおはぎに甘すぎます!
アサヒは、やや逆立ってるてっぺんの毛を整えるように、おはぎの頭を撫でました。
まんざらでもないようなそのおはぎの顔が憎たらしく思えます。
ちらりと私の顔を見て、フン、と鼻息を漏らすと同時白い髭がぴんと揺れました。
自慢げなその瞳に、イラっと来てしまってもしかたのないことでしょう?
そう思いませんか?
「おはぎ、コレ、どうやって外すんだ?」
『アサヒのお守り』
「ああ、おはぎがくれた大事な俺のお守りだな。で?」
『アサヒの』
「おう」
『お守りだから』
「ん?」
「まさか……っ外せないのですか?!」
アサヒの腕の太さに馴染んでしまった元世界樹のジェットで出来た腕輪です。
外せないなんてことがあるのでしょうか?
物理的に破壊するしかないのでは?え?物理的には無理ですって?
ああ、そうですよね、お守りですもんね、元世界樹のジェットですからね、それはそれは無理ですね……っ
「外せないなら仕方ないな。見せないようにすりゃいいわけだし」
「そういう問題じゃありませんよ!」
私がこんなに慌てているのに、アサヒはなぜか全く気にしていません。
ことの大きさにわかっていないのでしょう。
「そんな邪魔でもねーもん」
「っおはぎはアサヒの手首が切られても良いんですか!?」
『大丈夫!切れない!』
「命を落としたら切れます!物理も魔法も毒も効かないのはわかりますよ、それだけすごいお守りですからね。ですが、人間には妖精と違い、餓死というものがあるんです!何もしなくても死ぬんですよ。そうなれば誰も助けられないんですよ?どうしてくれるんです!」
『………』
人間の貪欲さを侮っては困ります。
おはぎが黙って私を見た後、アサヒを心配そうに見上げました。
心配そうといいますか、怒られて反省の色を見せているように見えます。
……なぜか私が虐めているような気になってきました。
ズルくないですか、その見た目は。
そんな悲しそうな顔でアサヒを見上げるから、アサヒが怒れないんですよ?
わかってやっているのでしたら、それこそ許せませんが。
「見えなきゃいいんだろ?」
「………」
まあそうですが、私だけがなんでこんなに焦ってるのでしょう?
アサヒが狙われてしまう可能性だってあるのに、それを知っても冷静でいられるなんて。
「おはぎ、コレ、隠すこと出来ねーの?シリルんとこの妖精は見えないように隠すこと出来てたろ?おはぎもそういうの出来るか?」
『!』
おはぎがあからさまに元気を取り戻しましたね。
ああ、出来ちゃうんですか……出来ちゃうみたいですね。
腕輪に両手を乗せて呪文を唱え始めてしまいました。
腕輪が強い光を放っ高と思うと、跡形もなく消えてしまいます。
「腕輪無くなっちまったけど」
『アサヒの中にある』
「中?」
『ん。しるし』
「確かに私にも全て見えなくなりましたが……これは鑑定が出来る者が見ても見えないのですか?」
『ん!腕輪は見えない』
「そっかー、すげーなおはぎは。ありがとな」
アサヒはお礼を言いながらおはぎの頭を撫でてますが、私は騙されませんよ。
腕輪は見えないと言いましたが、ならなんなら見えるのかという話になるはずです。
アサヒの前で嘘はついていないでしょう。
眷属ですからね、本当のことしか言えないはずです。
それでも、都合の悪いことを言わないことも平気でしますよ、この妖精は。
「アサヒ、待ってください。おはぎ、腕輪はと言いますが、何に見えるんです?」
『……おはぎの加護。大丈夫!見える人少ない』
「おはぎの加護、ですか……」
『ん!』
随分自信がありそうですが、本当に大丈夫なのか逆に不安になりますね。
「見える奴が見たら、眷属におはぎって見えるんだろ?そこまで見える人なら見えるってことか?」
『ん。見える人少ない。この国で5人だけ』
「そっかそっか。5人だけならそうそう出くわさないだろ。一人目はあの医者だろうから実質4人なわけだし」
ああ、アサヒはもうすでに納得しちゃっていますね。
「確かに見えたとして、妖精ではなく精霊だと思われるでしょうね。
遡ってご先祖にエルフ族がいる場合、稀にそういった事例があったはずですから珍しいだけで済むでしょうし、誤魔化しはきくはずです」
元世界樹のジェットをむき出しで手首に着けているよりはずっといいでしょう。
それに。
お守りにしては、本当に、これ以上ないほどの強力なお守りのはずですから。
私はアサヒに何をお返ししましょう?
アサヒが気に入るものがあると良いのですが。
お返しは物をいただいてからするのは分かっていますよ?
お返しできなくなった原因だって、私にあります。
私のせいなので……早くお返しがしたいなどと思っても、口には出来ませんね。
++++++++++++++
いつもありがとうございます。
次回猫かぶりなMR~の更新は、13日~19日までに更新予定です。
5月末までは、一週間に一度のペースで更新を考えています。
詳細は近況ボードにて記載しています。
6月以降は二日に一度のペースを目標にまた書き進めていく予定でいます。
お待たせしてしまいますが、どうぞよろしくお願いします。
138
あなたにおすすめの小説
普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている
迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。
読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)
魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。
ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。
それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。
それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。
勘弁してほしい。
僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
白いもふもふ好きの僕が転生したらフェンリルになっていた!!
ろき
ファンタジー
ブラック企業で消耗する社畜・白瀬陸空(しらせりくう)の唯一の癒し。それは「白いもふもふ」だった。 ある日、白い子犬を助けて命を落とした彼は、異世界で目を覚ます。
ふと水面を覗き込むと、そこに映っていたのは―― 伝説の神獣【フェンリル】になった自分自身!?
「どうせ転生するなら、テイマーになって、もふもふパラダイスを作りたかった!」 「なんで俺自身がもふもふの神獣になってるんだよ!」
理想と真逆の姿に絶望する陸空。 だが、彼には規格外の魔力と、前世の異常なまでの「もふもふへの執着」が変化した、とある謎のスキルが備わっていた。
これは、最強の神獣になってしまった男が、ただひたすらに「もふもふ」を愛でようとした結果、周囲の人間(とくにエルフ)に崇拝され、勘違いが勘違いを呼んで国を動かしてしまう、予測不能な異世界もふもふライフ!
過労死で異世界転生したら、勇者の魂を持つ僕が魔王の城で目覚めた。なぜか「魂の半身」と呼ばれ異常なまでに溺愛されてる件
水凪しおん
BL
ブラック企業で過労死した俺、雪斗(ユキト)が次に目覚めたのは、なんと異世界の魔王の城だった。
赤ん坊の姿で転生した俺は、自分がこの世界を滅ぼす魔王を討つための「勇者の魂」を持つと知る。
目の前にいるのは、冷酷非情と噂の魔王ゼノン。
「ああ、終わった……食べられるんだ」
絶望する俺を前に、しかし魔王はうっとりと目を細め、こう囁いた。
「ようやく会えた、我が魂の半身よ」
それから始まったのは、地獄のような日々――ではなく、至れり尽くせりの甘やかし生活!?
最高級の食事、ふわふわの寝具、傅役(もりやく)までつけられ、魔王自らが甲斐甲斐しくお菓子を食べさせてくる始末。
この溺愛は、俺を油断させて力を奪うための罠に違いない!
そう信じて疑わない俺の勘違いをよそに、魔王の独占欲と愛情はどんどんエスカレートしていき……。
永い孤独を生きてきた最強魔王と、自己肯定感ゼロの元社畜勇者。
敵対するはずの運命が交わる時、世界を揺るがす壮大な愛の物語が始まる。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も皆の小話もあがります。
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
騎士×妖精
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる