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本編
-186- 米とババロア
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「うっま、ハンバーグめちゃくちゃ美味い!白飯ともすげー合う。え、てか、米も美味いな。愛斗に感謝だな」
「確かに、この米はお店の味と変わらないですね、とても美味しいです。ああ、このハンバーグは美味しいですね」
やっぱりオリバーの奴もハンバーグを気に入ったらしい。
笑顔で食べている。
甘めだけどさっぱりしたトマトソースに覆われた大きなハンバーグの中には、とろ~り濃厚なチーズが入っている。
しつこくなくて、絶妙なバランスだ。
マジで美味い!
そして、タイラーとソフィアは、米を初めて食べるらしい。
ふたりともライスはカレーとして食べたことがあるという。
一口食べて、2人してびっくりしたような顔を向けてきた。
「ライスとは全く別物ですね、癖が無くて美味しいです」
「ええ、これなら大抵のお料理に合いそうね、とっても美味しいわ。アサヒの故郷の味なのでしょう?」
「ああ」
「オリバー様も気に入っていらっしゃいますし、明日から一日のうち一回はお出ししましょうね」
「ありがとう、ソフィア」
これから一日のうち一回は米が食えるらしい。
それはそれで、結構嬉しかったりする。
別に週のうち少しばかり食べられたらいいなと思っていたけど、俺に合わせてくれたようだ。
『オリバー様も気に入っていらっしゃいますし』と言ってくれたのは、俺が気を遣わないですむための配慮だろう。
そういう細かいことをさらっとソフィアは自然に言ってくれる。
まあ、オリバーがライスは苦手だが、米は美味しいと言っていたから、嘘じゃないんだけどな。
ソフィアもタイラーも米が気に入ったようだ。
あ、けど、米は俺が炊いたから、魔力が上がる効果がない。
なら、おはぎはっていうと……ん?おう、結構気に入ったみたいだ。
スプーンですくってもっもっもっもと、ハンバーグと交互に食ってる。
しかし、先になくなっているのは、かぼちゃサラダだ。
かぼちゃとくらべちまったら、米は負けるらしい。
「おはぎも米を気に入ったみたいだな」
「ん!」
「うまいもんなー」
「ん!」
ソフィアは基本俺等と同じものをおはぎに出すが、今日みたいにハンバーグの場合は、予め一口サイズにカットしてからおはぎに出している。
因みに『おはぎちゃんは、猫じゃないのよね。なら、熱々をだしても大丈夫なのかしら?ああ、でも急いで食べちゃうから……』などと心配して、いちばん最初に皿に出して一口サイズにしてたな。
おはぎの肉球だと、ナイフは使いにくいかもしんねえもんな。
ソフィアは、子供と同じような感覚でおはぎに出してるのかもしれない。
因みに、オリバーが、『このハンバーグは美味しい』と言った、こっちもこっちで正直だ。
一口食べて、一度フォークが止まり、その後無言でさくっと食べ終えたブロッコリーとベーコンの温サラダはオリバーの口には合わなかったみたいだ。
めちゃくちゃ美味いし、たまごたっぷりでオリバーの舌に合わせてると思ったし、生の野菜じゃないことが既にオリバーのためなんだろうけど。
まあ、でも、オリバーのやつは苦手だとしても残さず食う。
そこは、本当に偉いと思う。
そういや、この間味噌と煮干しも少量買ったんだよなあ。
今度、味噌汁を作ってもらおうかな。
豆腐やワカメはないけど、大体の野菜は合うもんな。
味噌汁……は、オリバー苦手そうだ。
「今日のデザートは、ババロアですよ」
ソフィアが誰よりも早く食べたおはぎのためだろう、デザートの話を切り出した。
ババロアかあ、こっちもこってりしすぎてなくて、かと言ってさっぱりしてもないだろう、絶妙なチョイスだと思う。
「へー!美味そー」
「「ババロア……」」
ん?なんだ?
珍しくオリバーとタイラーの声が重なった。
「聞いたことがありませんね。アサヒは知っているのですか?」
「え?ああ、元の世界にあったぞ」
知ってると言っても、ミルクプリンとの違いはなんだと聞かれたら、いまいち説明出来ない。
そこにパンナコッタとムースが加わったら、何がどう違うのかわかんねえ。
まあ、でもわかることはある。
オリバーが好きな味のはずだ、ということだ。
「多分、お前は好きだと思う」
「そうですか」
ほっと安心するように答えるオリバーは、味覚に関しても、俺を信用しているみたいだな。
実に喜ばしいことだ。
「確かに、この米はお店の味と変わらないですね、とても美味しいです。ああ、このハンバーグは美味しいですね」
やっぱりオリバーの奴もハンバーグを気に入ったらしい。
笑顔で食べている。
甘めだけどさっぱりしたトマトソースに覆われた大きなハンバーグの中には、とろ~り濃厚なチーズが入っている。
しつこくなくて、絶妙なバランスだ。
マジで美味い!
そして、タイラーとソフィアは、米を初めて食べるらしい。
ふたりともライスはカレーとして食べたことがあるという。
一口食べて、2人してびっくりしたような顔を向けてきた。
「ライスとは全く別物ですね、癖が無くて美味しいです」
「ええ、これなら大抵のお料理に合いそうね、とっても美味しいわ。アサヒの故郷の味なのでしょう?」
「ああ」
「オリバー様も気に入っていらっしゃいますし、明日から一日のうち一回はお出ししましょうね」
「ありがとう、ソフィア」
これから一日のうち一回は米が食えるらしい。
それはそれで、結構嬉しかったりする。
別に週のうち少しばかり食べられたらいいなと思っていたけど、俺に合わせてくれたようだ。
『オリバー様も気に入っていらっしゃいますし』と言ってくれたのは、俺が気を遣わないですむための配慮だろう。
そういう細かいことをさらっとソフィアは自然に言ってくれる。
まあ、オリバーがライスは苦手だが、米は美味しいと言っていたから、嘘じゃないんだけどな。
ソフィアもタイラーも米が気に入ったようだ。
あ、けど、米は俺が炊いたから、魔力が上がる効果がない。
なら、おはぎはっていうと……ん?おう、結構気に入ったみたいだ。
スプーンですくってもっもっもっもと、ハンバーグと交互に食ってる。
しかし、先になくなっているのは、かぼちゃサラダだ。
かぼちゃとくらべちまったら、米は負けるらしい。
「おはぎも米を気に入ったみたいだな」
「ん!」
「うまいもんなー」
「ん!」
ソフィアは基本俺等と同じものをおはぎに出すが、今日みたいにハンバーグの場合は、予め一口サイズにカットしてからおはぎに出している。
因みに『おはぎちゃんは、猫じゃないのよね。なら、熱々をだしても大丈夫なのかしら?ああ、でも急いで食べちゃうから……』などと心配して、いちばん最初に皿に出して一口サイズにしてたな。
おはぎの肉球だと、ナイフは使いにくいかもしんねえもんな。
ソフィアは、子供と同じような感覚でおはぎに出してるのかもしれない。
因みに、オリバーが、『このハンバーグは美味しい』と言った、こっちもこっちで正直だ。
一口食べて、一度フォークが止まり、その後無言でさくっと食べ終えたブロッコリーとベーコンの温サラダはオリバーの口には合わなかったみたいだ。
めちゃくちゃ美味いし、たまごたっぷりでオリバーの舌に合わせてると思ったし、生の野菜じゃないことが既にオリバーのためなんだろうけど。
まあ、でも、オリバーのやつは苦手だとしても残さず食う。
そこは、本当に偉いと思う。
そういや、この間味噌と煮干しも少量買ったんだよなあ。
今度、味噌汁を作ってもらおうかな。
豆腐やワカメはないけど、大体の野菜は合うもんな。
味噌汁……は、オリバー苦手そうだ。
「今日のデザートは、ババロアですよ」
ソフィアが誰よりも早く食べたおはぎのためだろう、デザートの話を切り出した。
ババロアかあ、こっちもこってりしすぎてなくて、かと言ってさっぱりしてもないだろう、絶妙なチョイスだと思う。
「へー!美味そー」
「「ババロア……」」
ん?なんだ?
珍しくオリバーとタイラーの声が重なった。
「聞いたことがありませんね。アサヒは知っているのですか?」
「え?ああ、元の世界にあったぞ」
知ってると言っても、ミルクプリンとの違いはなんだと聞かれたら、いまいち説明出来ない。
そこにパンナコッタとムースが加わったら、何がどう違うのかわかんねえ。
まあ、でもわかることはある。
オリバーが好きな味のはずだ、ということだ。
「多分、お前は好きだと思う」
「そうですか」
ほっと安心するように答えるオリバーは、味覚に関しても、俺を信用しているみたいだな。
実に喜ばしいことだ。
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