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本編
-140- 野菜スープと照り焼きサンド
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「俺がぱぱっと買ってきますよー、食べたいものがなければおすすめでどうですか?」
「ああ、頼んだ」
「俺も一緒に行かなくていいのか?」
「レン様とアレックス様お二人に馬三頭残すのは駄目じゃない?」
「確かに…なら、交代で行くか?」
「それだと時間かかるでしょ?俺が2往復した方が早いし手間もそんなないし、サクッと行ってくるって。腹も減ったしさー」
セオが何でもないように口を開く。
結構距離があったと思うけれど、風魔法があるから馬より早く行き来できるんだよね、セオは。
それでも2往復は面倒じゃないのかな?
「セオが戻ってきたら、俺が転移魔法でジュードを連れて一緒に交代しても良いが?」
「もっと駄目でしょ、人だかりで質問攻めになりますよ?」
「それもそうか、なら頼む」
「お任せください」
ふっと残像が線で残るように目の前からセオがいなくなる。
風魔法で移動するところを初めて目にしたけれど、ふえー、何あれ、嘘でしょ?
ゲームやSF映画の世界だよ!
音速で走るあの青いハリネズミみたい!
目で見えるからかな?
アレックスの転移魔法、瞬間移動より衝撃的だよ!
早いなんてもんじゃないよ、ぱぱっととか、サクッととかっていう言葉で表す以上だよ、全然早い!
「…セオって、あんなに早いの?」
「ああ、早いだろ」
「うん、あんなに早いとは思わなかった」
「初めて見るとびっくりしますよね。俺はあれで一緒に移動するのは好きじゃないので正直助かります」
風魔法に乗ると一緒に移動出来るんだって。
慣れないと酔ったり、気を失ったりするらしい。
それはそうだろうなあ、あんなに早いんだもん。
「セオのことだから上からショートカットしてくぞ」
「フィーテルじゃ…でしょうね」
「上から?」
「フィーテルの街は、道が東西南北の綺麗な道だからな。迷いにくいの利点だが、斜めに移動が難しいんだ」
「屋根伝いに飛び越えて行けば、直線距離で目的地まで行けますからね…」
ジュードが遠い目をして答える。
一緒に屋根伝いで行ったことがあるのかな?
セオって身軽とかそういう言葉で片付けられないくらいには凄いんだなあ。
僕のこと賢者並みだなんて言ってたけど、セオの方がよっぽど超人的じゃないか。
結果的にセオは、2往復を合計15分くらいで終えた。
最初にスープ4つだ。
蓋が付いている容器で、重ねて持てるように紐で重ねて縛られてあった。
持ち帰りも出来る容器らしい。
先に食べてていいと言うから、遠慮なくいただいた。
具だくさんで、トマトベースのスープに煮込まれた豆や野菜がたくさん入っていて凄く美味しい。
塩は少なめみたいだけれど野菜の味が濃いからか旨味とコクがある。
「凄く美味しい!」
「ああ、美味いな」
「これ、最近できた店ですね」
「そうなんだ?色々入ってて美味しいね」
そんな風に話している間に、セオが帰ってくる。
大きなパンを4つ抱えていて、間に野菜や肉がたっぷりと挟まれてる。
「おかえり、セオ。スープ凄く美味しいよ」
「このサンドも美味しいですよ、どうぞ」
「往復させて悪いな」
「いえいえ、おかげで食べたかったもの食べられるんで」
「コレ、もしかしてもしかするのか?」
セオが満足そうに頷いて、大きなサンドにかぶりつく。
ジュードがびっくりしたように声をあげた。
もしかしてもしかするってなんだろう?
「そー、もしかしてもしかする念願の商品です。
コレ、パン屋でこのパンを買って、マルシェのとある焼き肉屋で秘伝タレ特製焼肉を買って挟んで、串さし野菜や炒めもの売ってる店で野菜炒めのハーフを挟んで、ソース専門店で自家製マヨをスプーン一杯挟んで出来たサンドなんですよ。
同じことする人が増えましてねー、四店舗共同でこの商品を売る専門店を出し始めまして、売れ行きは良いようですね、めちゃくちゃ並んでましたから」
「並んだのにこんなに早く買えたの?」
「発案者の特権ですよー並ばずに買えるっていう」
「セオが考えたの?」
「そうですよ?特許権や運営や面倒なことは全部店側に任せて、俺はいつでも並ばずに買えるっていう権利を得ました」
満足そうに食べるセオに、アレックスとジュードは呆れ気味だ。
並ばずに買える権利だけって、セオは欲がないなあ。
セオが考えたサンドにかぶりつく。
上品にいっても美味しくないだろうから、がぶっと遠慮なくいった。
「んー美味しい!照り焼きハンバーガーの味だ、コレ、凄く好きな味!」
某ハンバーガーチェーン店の照り焼きハンバーガーの味がする!
甘辛なタレと、マヨネーズがきいてて凄く美味しい。
お肉はとり肉だけれど、とても柔らかくてジューシーだ。
野菜は生じゃなくて炒めてあるけれど、シャキシャキしていて歯触りが良い。
パンは、かなり大きめでフランスパンのハーフサイズみたいな大きさと見た目をしてるんだけど、外はカリッとしてるのに、中はもちもちで柔らかい。
パンの水分が多いのかしっとりしてるのに重くなくて、お肉と野菜とのバランスがすごく良い。
これは並んでも食べたくなる味だ。
「お口にあってよかったです」
「ああ、頼んだ」
「俺も一緒に行かなくていいのか?」
「レン様とアレックス様お二人に馬三頭残すのは駄目じゃない?」
「確かに…なら、交代で行くか?」
「それだと時間かかるでしょ?俺が2往復した方が早いし手間もそんなないし、サクッと行ってくるって。腹も減ったしさー」
セオが何でもないように口を開く。
結構距離があったと思うけれど、風魔法があるから馬より早く行き来できるんだよね、セオは。
それでも2往復は面倒じゃないのかな?
「セオが戻ってきたら、俺が転移魔法でジュードを連れて一緒に交代しても良いが?」
「もっと駄目でしょ、人だかりで質問攻めになりますよ?」
「それもそうか、なら頼む」
「お任せください」
ふっと残像が線で残るように目の前からセオがいなくなる。
風魔法で移動するところを初めて目にしたけれど、ふえー、何あれ、嘘でしょ?
ゲームやSF映画の世界だよ!
音速で走るあの青いハリネズミみたい!
目で見えるからかな?
アレックスの転移魔法、瞬間移動より衝撃的だよ!
早いなんてもんじゃないよ、ぱぱっととか、サクッととかっていう言葉で表す以上だよ、全然早い!
「…セオって、あんなに早いの?」
「ああ、早いだろ」
「うん、あんなに早いとは思わなかった」
「初めて見るとびっくりしますよね。俺はあれで一緒に移動するのは好きじゃないので正直助かります」
風魔法に乗ると一緒に移動出来るんだって。
慣れないと酔ったり、気を失ったりするらしい。
それはそうだろうなあ、あんなに早いんだもん。
「セオのことだから上からショートカットしてくぞ」
「フィーテルじゃ…でしょうね」
「上から?」
「フィーテルの街は、道が東西南北の綺麗な道だからな。迷いにくいの利点だが、斜めに移動が難しいんだ」
「屋根伝いに飛び越えて行けば、直線距離で目的地まで行けますからね…」
ジュードが遠い目をして答える。
一緒に屋根伝いで行ったことがあるのかな?
セオって身軽とかそういう言葉で片付けられないくらいには凄いんだなあ。
僕のこと賢者並みだなんて言ってたけど、セオの方がよっぽど超人的じゃないか。
結果的にセオは、2往復を合計15分くらいで終えた。
最初にスープ4つだ。
蓋が付いている容器で、重ねて持てるように紐で重ねて縛られてあった。
持ち帰りも出来る容器らしい。
先に食べてていいと言うから、遠慮なくいただいた。
具だくさんで、トマトベースのスープに煮込まれた豆や野菜がたくさん入っていて凄く美味しい。
塩は少なめみたいだけれど野菜の味が濃いからか旨味とコクがある。
「凄く美味しい!」
「ああ、美味いな」
「これ、最近できた店ですね」
「そうなんだ?色々入ってて美味しいね」
そんな風に話している間に、セオが帰ってくる。
大きなパンを4つ抱えていて、間に野菜や肉がたっぷりと挟まれてる。
「おかえり、セオ。スープ凄く美味しいよ」
「このサンドも美味しいですよ、どうぞ」
「往復させて悪いな」
「いえいえ、おかげで食べたかったもの食べられるんで」
「コレ、もしかしてもしかするのか?」
セオが満足そうに頷いて、大きなサンドにかぶりつく。
ジュードがびっくりしたように声をあげた。
もしかしてもしかするってなんだろう?
「そー、もしかしてもしかする念願の商品です。
コレ、パン屋でこのパンを買って、マルシェのとある焼き肉屋で秘伝タレ特製焼肉を買って挟んで、串さし野菜や炒めもの売ってる店で野菜炒めのハーフを挟んで、ソース専門店で自家製マヨをスプーン一杯挟んで出来たサンドなんですよ。
同じことする人が増えましてねー、四店舗共同でこの商品を売る専門店を出し始めまして、売れ行きは良いようですね、めちゃくちゃ並んでましたから」
「並んだのにこんなに早く買えたの?」
「発案者の特権ですよー並ばずに買えるっていう」
「セオが考えたの?」
「そうですよ?特許権や運営や面倒なことは全部店側に任せて、俺はいつでも並ばずに買えるっていう権利を得ました」
満足そうに食べるセオに、アレックスとジュードは呆れ気味だ。
並ばずに買える権利だけって、セオは欲がないなあ。
セオが考えたサンドにかぶりつく。
上品にいっても美味しくないだろうから、がぶっと遠慮なくいった。
「んー美味しい!照り焼きハンバーガーの味だ、コレ、凄く好きな味!」
某ハンバーガーチェーン店の照り焼きハンバーガーの味がする!
甘辛なタレと、マヨネーズがきいてて凄く美味しい。
お肉はとり肉だけれど、とても柔らかくてジューシーだ。
野菜は生じゃなくて炒めてあるけれど、シャキシャキしていて歯触りが良い。
パンは、かなり大きめでフランスパンのハーフサイズみたいな大きさと見た目をしてるんだけど、外はカリッとしてるのに、中はもちもちで柔らかい。
パンの水分が多いのかしっとりしてるのに重くなくて、お肉と野菜とのバランスがすごく良い。
これは並んでも食べたくなる味だ。
「お口にあってよかったです」
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