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本編
-450- 感じたことのない恐怖 アレックス視点
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レンを失うことは出来ない。
レンが俺から離れたいと思うことがもしあったとしたら、俺は監禁すらためらわず平気でするだろう。
「常に誰かの目があるってことだろう?ストレスになっていやしないかい?
君、学生時代にそれが嫌で良く抜け出していたじゃないか」
「確かに」
「いや、『確かに』じゃないだろ!そんな悠長な返事が出来る問題じゃないと思うけど」
「………」
そこまで問題だろうか?
俺は、ひとりの時間が欲しいと思ったことはあった。
それは、ばーさんが監視の様に勝手に人を配置するからだ。
俺の話していないことまで伝わっているのが気に食わなかったし、常に誰かの目があるというのが鬱陶しいと感じていた。
ジュードとセオとレオンを連れることが増えてからやっとそれが緩くなった。
レンは、『ひとりの時間が欲しい』とは一言も言っていない。
『自由が欲しい』ともだ。
常に誰かと一緒、というのはストレスになるだろうか?
たとえば、俺がレンとずっと一緒だとしてストレスには感じないが……レンは、感じるのか?
「自分自身がストレスになることを、レン君に与えてる、そうは思わないかい?」
「俺といてもストレスになるだろうか?」
「そりゃ四六時中ずーっと一緒ならストレスになるんじゃない?」
「そう、だろうか?」
俺と一緒なのがストレスだ、と言われてはショックを受けてしまう。
自分で思っていた以上に打撃を受けた、気がする。
俺はレンといてもストレスを感じるどころか癒されるし、いられるものなら四六時中ずっといたいくらいだ。
だが、レンはどうだ?
実際問題、俺と常に一緒にいるという状態がないからこそうまくいっているということはないだろうか。
そう考えに及んだところでまた打撃を受ける。
「……ま、僕はレン君じゃないから本当のところはわからないけれど、長く一緒にいたいならちゃんと君から聞いた方が良いと思うね。
一番最悪なのは、レン君が言えない状態を作っているってことだろうから」
言えない状態、か。
レンはやりたいことやしたいこと、欲しいものは言ってる、と言ってくれた。
だがどうだ?
俺のために言わないこともあるんじゃないだろうか。
レンは優しい。
しかも、俺がレンに関しては『かなりの心配性だ』と思っているようだし口にもしている。
それを分かっていた上で、『ひとりの時間が欲しい』とは言えないだけじゃないだろうか。
窮屈に感じていた俺は、度々監視の目を盗んでは抜け出していた。
抜け出したいと思ったからだ。
レンはどうだ?
抜け出したいと感じたら、そう出来る術がある。
転移魔法は、未だに俺の傍だけしか許可していない。
一度、習っても良いか聞かれた時に、別の提案をしてからは聞かれていないし報告も受けてない。
ということは、レンは今現在、転移魔法は俺の傍だけなら出来る、という状態だ。
だが、やろうと思えば出来なくはない。
思いが強ければ強いほど、魔法というのもは強力になる。
「……帰る」
「はい?───あっちょっと!」
今まで感じたことのない一種の恐怖を感じて、俺は転移魔法を展開し、レンへと座標を定める。
今すぐに確かめないと仕事にもならない。
転移する瞬間、ユージーンのびっくりしたような目とかち合ったが、気になったのは一瞬だけだ。
問題があれば通話してくるだろう。
今問題なのは、レンの方なのだから。
レンが俺から離れたいと思うことがもしあったとしたら、俺は監禁すらためらわず平気でするだろう。
「常に誰かの目があるってことだろう?ストレスになっていやしないかい?
君、学生時代にそれが嫌で良く抜け出していたじゃないか」
「確かに」
「いや、『確かに』じゃないだろ!そんな悠長な返事が出来る問題じゃないと思うけど」
「………」
そこまで問題だろうか?
俺は、ひとりの時間が欲しいと思ったことはあった。
それは、ばーさんが監視の様に勝手に人を配置するからだ。
俺の話していないことまで伝わっているのが気に食わなかったし、常に誰かの目があるというのが鬱陶しいと感じていた。
ジュードとセオとレオンを連れることが増えてからやっとそれが緩くなった。
レンは、『ひとりの時間が欲しい』とは一言も言っていない。
『自由が欲しい』ともだ。
常に誰かと一緒、というのはストレスになるだろうか?
たとえば、俺がレンとずっと一緒だとしてストレスには感じないが……レンは、感じるのか?
「自分自身がストレスになることを、レン君に与えてる、そうは思わないかい?」
「俺といてもストレスになるだろうか?」
「そりゃ四六時中ずーっと一緒ならストレスになるんじゃない?」
「そう、だろうか?」
俺と一緒なのがストレスだ、と言われてはショックを受けてしまう。
自分で思っていた以上に打撃を受けた、気がする。
俺はレンといてもストレスを感じるどころか癒されるし、いられるものなら四六時中ずっといたいくらいだ。
だが、レンはどうだ?
実際問題、俺と常に一緒にいるという状態がないからこそうまくいっているということはないだろうか。
そう考えに及んだところでまた打撃を受ける。
「……ま、僕はレン君じゃないから本当のところはわからないけれど、長く一緒にいたいならちゃんと君から聞いた方が良いと思うね。
一番最悪なのは、レン君が言えない状態を作っているってことだろうから」
言えない状態、か。
レンはやりたいことやしたいこと、欲しいものは言ってる、と言ってくれた。
だがどうだ?
俺のために言わないこともあるんじゃないだろうか。
レンは優しい。
しかも、俺がレンに関しては『かなりの心配性だ』と思っているようだし口にもしている。
それを分かっていた上で、『ひとりの時間が欲しい』とは言えないだけじゃないだろうか。
窮屈に感じていた俺は、度々監視の目を盗んでは抜け出していた。
抜け出したいと思ったからだ。
レンはどうだ?
抜け出したいと感じたら、そう出来る術がある。
転移魔法は、未だに俺の傍だけしか許可していない。
一度、習っても良いか聞かれた時に、別の提案をしてからは聞かれていないし報告も受けてない。
ということは、レンは今現在、転移魔法は俺の傍だけなら出来る、という状態だ。
だが、やろうと思えば出来なくはない。
思いが強ければ強いほど、魔法というのもは強力になる。
「……帰る」
「はい?───あっちょっと!」
今まで感じたことのない一種の恐怖を感じて、俺は転移魔法を展開し、レンへと座標を定める。
今すぐに確かめないと仕事にもならない。
転移する瞬間、ユージーンのびっくりしたような目とかち合ったが、気になったのは一瞬だけだ。
問題があれば通話してくるだろう。
今問題なのは、レンの方なのだから。
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