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プロローグ ティラノサウルスを食おうか
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突然、立ちくらみがした。
思わず、片膝をついた。
二秒か、三秒ほどの時間だ。
目を開けた。
そこは、異世界だった。
目があった。
ティラノサウルスと。
体長は、二メートルはある。
襲いかかってきた。巨大な口で、かみつこうと。牙をむき出しに。
殴りつけた。反射的に。右の拳で。
ジャストミートした。カウンターで。ティラノサウルスの下顎に。
一瞬、顔をそむけた。ティラノサウルスが。左方向へ。
飛び込んだ。右ななめ前に。
ティラノサウルスが、右を向こうとした瞬間だった。
左の手刀を、アゴに叩き込んだ。
次の瞬間、右逆突きを叩き込んだ。ティラノサウルスの頸動脈に。
空手の右逆突きも、ボクシングの右ストレートも、打撃理論は、基本的には同じだ。
右後ろ足で大地を強く蹴り、その力を右拳に乗せて打ち込む。下半身の筋力を最大限に生かす打撃法だ。
一瞬、腰を落とした。ティラノサウルスが。意識を失ったのだ。
追撃の一撃を打ち込もうと、左足で一歩踏み込んだ。
その瞬間、意識を取り戻した。ティラノサウルスが、頭をもたげた。
だが、まだ腰を落としたままだ。ティラノサウルスは。
そのため、ちょうど良い高さだ。頭部の位置が。
打ち込んだ。右の逆突きを。頭部側面の恐竜の眼球に。
めり込んだ。拳が、恐竜の眼球に。
押し込んだ。そのまま拳を。手首の先まで。
絶命した。ティラノサウルスが。
拳が、脳まで達したからだ。
哺乳類でも爬虫類でも、頭蓋骨には、眼球の部分に眼窩と呼ばれる穴が空いている。眼球と脳をつなぐ視神経を通すためだ。
その眼窩から、ゆっくりと拳を引き抜いた。
一握りの脳みそを、つかみ出した。拳が脳に達したときに、手を開いて脳の一部をつかんだのだ。
ティラノサウルスの脳みそを地面に捨てながら、周りを見回した。
異世界の森だった。巨大な巨木が、そびえ立っている。
巨木の幹は、直径十メートルはある。
見上げると、緑の葉が生い茂った枝が、上空を覆っている。数十メートル上の上空だ。
巨木は、百メートルほどの間隔で、多数、そびえ立っている。
気づくと、自分は全裸だった。
もう一度、ティラノサウルスの死骸を見た。
これは、本当にティラノサウルスだろうか?
わからない。
子どものティラノサウルスかもしれないが、別種かもしれない。
だが、肉食恐竜には違いない。
とりあえず、ティラノと名付けることにした。
こんなものがウジャウジャと出てきたら、たまったものではない。
大変な異世界に、来てしまった。
しかも全裸で、なにも持たずに。
だが、悩んでもしかたがない。
まずは、腹ごしらえだ。
ティラノサウルスを、食おうか。
思わず、片膝をついた。
二秒か、三秒ほどの時間だ。
目を開けた。
そこは、異世界だった。
目があった。
ティラノサウルスと。
体長は、二メートルはある。
襲いかかってきた。巨大な口で、かみつこうと。牙をむき出しに。
殴りつけた。反射的に。右の拳で。
ジャストミートした。カウンターで。ティラノサウルスの下顎に。
一瞬、顔をそむけた。ティラノサウルスが。左方向へ。
飛び込んだ。右ななめ前に。
ティラノサウルスが、右を向こうとした瞬間だった。
左の手刀を、アゴに叩き込んだ。
次の瞬間、右逆突きを叩き込んだ。ティラノサウルスの頸動脈に。
空手の右逆突きも、ボクシングの右ストレートも、打撃理論は、基本的には同じだ。
右後ろ足で大地を強く蹴り、その力を右拳に乗せて打ち込む。下半身の筋力を最大限に生かす打撃法だ。
一瞬、腰を落とした。ティラノサウルスが。意識を失ったのだ。
追撃の一撃を打ち込もうと、左足で一歩踏み込んだ。
その瞬間、意識を取り戻した。ティラノサウルスが、頭をもたげた。
だが、まだ腰を落としたままだ。ティラノサウルスは。
そのため、ちょうど良い高さだ。頭部の位置が。
打ち込んだ。右の逆突きを。頭部側面の恐竜の眼球に。
めり込んだ。拳が、恐竜の眼球に。
押し込んだ。そのまま拳を。手首の先まで。
絶命した。ティラノサウルスが。
拳が、脳まで達したからだ。
哺乳類でも爬虫類でも、頭蓋骨には、眼球の部分に眼窩と呼ばれる穴が空いている。眼球と脳をつなぐ視神経を通すためだ。
その眼窩から、ゆっくりと拳を引き抜いた。
一握りの脳みそを、つかみ出した。拳が脳に達したときに、手を開いて脳の一部をつかんだのだ。
ティラノサウルスの脳みそを地面に捨てながら、周りを見回した。
異世界の森だった。巨大な巨木が、そびえ立っている。
巨木の幹は、直径十メートルはある。
見上げると、緑の葉が生い茂った枝が、上空を覆っている。数十メートル上の上空だ。
巨木は、百メートルほどの間隔で、多数、そびえ立っている。
気づくと、自分は全裸だった。
もう一度、ティラノサウルスの死骸を見た。
これは、本当にティラノサウルスだろうか?
わからない。
子どものティラノサウルスかもしれないが、別種かもしれない。
だが、肉食恐竜には違いない。
とりあえず、ティラノと名付けることにした。
こんなものがウジャウジャと出てきたら、たまったものではない。
大変な異世界に、来てしまった。
しかも全裸で、なにも持たずに。
だが、悩んでもしかたがない。
まずは、腹ごしらえだ。
ティラノサウルスを、食おうか。
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