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第3話 巨大魔蟲退治と、いこうか
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第3話 巨大魔蟲退治と、いこうか
火が消えた焚き木は、自分の後方、六時の方角の焚き木だ。他の焚き木も、もうすぐ消えそうだが。
後方を振り返った。
巨大魔蟲軍団が、前進してきた。
後方中央に位置するのは、巨大タランチュラだ。三メートルはある。足も長く、頭と胴体の位置は、地面から二メートルはある。
好都合だ。
こいつが、最初の標的だ。
素速く接近した。
突き出した。炎の槍を。右足で一歩、大きく踏み込んで。炎の部分が、タランチュラの腹の下に来るように。
一瞬で、絶命した。悶絶して、ひっくり返って。巨大タランチュラが。
思った通りだ。巨大魔蟲も、所詮は昆虫だ。熱に弱い。
炎で熱せられた熱い空気が、腹の下の気門から気管に流れ込み、身体中を駆け巡ったのだ。
熱い空気は普通の空気より軽いため、上昇する。ゆえに、魔蟲の腹の下に炎の槍を突き入れるのが、有効だ。槍の穂先で突くよりも。それに、突いたことによって傷口から体液が溢れ出れば、その体液で炎が消える可能性もある。
右、左と、炎の槍を突き出した。巨大魔蟲に。
次々と、即死した。巨大魔蟲が。
反時計回りに移動しながら、次々に炎の槍を突き入れた。巨大魔蟲の頭や胴体の下に。穂先と炎を。
七十秒から八十秒ほどの時間で、十二時の方角まで反時計回りに移動した。
二十五匹の巨大魔蟲を倒した。
これで、巨大魔蟲軍団の第一陣を全滅させた。
だが、第二陣が前進してきた。三十匹以上いる。
ふたたび六時の方角へ移動した。
第二陣の巨大魔蟲どもが、第一陣の死骸をむさぼり始めた。
素速く接近し、次々に炎の槍を繰り出した。
次々に絶命した。第二陣の巨大魔蟲どもが。
反時計回りに回りながら、第二陣の巨大魔蟲どもを、次々に絶命させた。
第三陣が現れた。今度は、四十匹以上いそうだ。
第二陣の死骸を、むさぼり始めた。第三陣の巨大魔蟲が。
二メートルの炎の槍では、長さが足りない。第三陣の巨大魔蟲を炎で倒すためには、第一陣の死骸の間に踏み込まなければならない。
それは、危険だ。巨大魔蟲の死骸で、左右に移動できないのは。
第三陣が第二陣の死骸を食い尽くし、第一陣の死骸の位置まで来るまで、待つことにした。
時間的なゆとりが、できた。
この時間を有効活用し、新しいたいまつを作り始めた。長さ一メートルほどの枯れ枝に、枯れ草を何重にも巻いた。それを、次々に作った。
たいまつを、半楕円形に二メートル間隔で地面に立てれば、その内側に入って来られなくなる。巨大魔蟲は、小さい魔蟲でも体長一メートルはあるためだ。九時の方角は、直径十メートルの巨木の幹があるため、たいまつを設置する必要はない。
必要なたいまつの数は、十五本ほどだ。
十本目を作り終えたときだった。
突然、強烈な突風が吹いた。
草むらの上空から、巨木の方角へ。
思わず、顔をそむけた。
突風が、おさまった。
目を開けて視線を向けた。
ドラゴンが着地していた。草むらの中央に。体長は十メートルはある。尻尾を除いて。
目があった。ドラゴンと。
ヤバいな、これは。
そう思った。
だが次の瞬間、思い直した。
おもしろいじゃないか。
狩るか、狩られるか。
ニヤリと、笑った。
今度はドラゴン狩りと、いこうか。
火が消えた焚き木は、自分の後方、六時の方角の焚き木だ。他の焚き木も、もうすぐ消えそうだが。
後方を振り返った。
巨大魔蟲軍団が、前進してきた。
後方中央に位置するのは、巨大タランチュラだ。三メートルはある。足も長く、頭と胴体の位置は、地面から二メートルはある。
好都合だ。
こいつが、最初の標的だ。
素速く接近した。
突き出した。炎の槍を。右足で一歩、大きく踏み込んで。炎の部分が、タランチュラの腹の下に来るように。
一瞬で、絶命した。悶絶して、ひっくり返って。巨大タランチュラが。
思った通りだ。巨大魔蟲も、所詮は昆虫だ。熱に弱い。
炎で熱せられた熱い空気が、腹の下の気門から気管に流れ込み、身体中を駆け巡ったのだ。
熱い空気は普通の空気より軽いため、上昇する。ゆえに、魔蟲の腹の下に炎の槍を突き入れるのが、有効だ。槍の穂先で突くよりも。それに、突いたことによって傷口から体液が溢れ出れば、その体液で炎が消える可能性もある。
右、左と、炎の槍を突き出した。巨大魔蟲に。
次々と、即死した。巨大魔蟲が。
反時計回りに移動しながら、次々に炎の槍を突き入れた。巨大魔蟲の頭や胴体の下に。穂先と炎を。
七十秒から八十秒ほどの時間で、十二時の方角まで反時計回りに移動した。
二十五匹の巨大魔蟲を倒した。
これで、巨大魔蟲軍団の第一陣を全滅させた。
だが、第二陣が前進してきた。三十匹以上いる。
ふたたび六時の方角へ移動した。
第二陣の巨大魔蟲どもが、第一陣の死骸をむさぼり始めた。
素速く接近し、次々に炎の槍を繰り出した。
次々に絶命した。第二陣の巨大魔蟲どもが。
反時計回りに回りながら、第二陣の巨大魔蟲どもを、次々に絶命させた。
第三陣が現れた。今度は、四十匹以上いそうだ。
第二陣の死骸を、むさぼり始めた。第三陣の巨大魔蟲が。
二メートルの炎の槍では、長さが足りない。第三陣の巨大魔蟲を炎で倒すためには、第一陣の死骸の間に踏み込まなければならない。
それは、危険だ。巨大魔蟲の死骸で、左右に移動できないのは。
第三陣が第二陣の死骸を食い尽くし、第一陣の死骸の位置まで来るまで、待つことにした。
時間的なゆとりが、できた。
この時間を有効活用し、新しいたいまつを作り始めた。長さ一メートルほどの枯れ枝に、枯れ草を何重にも巻いた。それを、次々に作った。
たいまつを、半楕円形に二メートル間隔で地面に立てれば、その内側に入って来られなくなる。巨大魔蟲は、小さい魔蟲でも体長一メートルはあるためだ。九時の方角は、直径十メートルの巨木の幹があるため、たいまつを設置する必要はない。
必要なたいまつの数は、十五本ほどだ。
十本目を作り終えたときだった。
突然、強烈な突風が吹いた。
草むらの上空から、巨木の方角へ。
思わず、顔をそむけた。
突風が、おさまった。
目を開けて視線を向けた。
ドラゴンが着地していた。草むらの中央に。体長は十メートルはある。尻尾を除いて。
目があった。ドラゴンと。
ヤバいな、これは。
そう思った。
だが次の瞬間、思い直した。
おもしろいじゃないか。
狩るか、狩られるか。
ニヤリと、笑った。
今度はドラゴン狩りと、いこうか。
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