恋演技

蛇崩 通

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第3章第4話 あぶなかった、かも

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 「姫をはなせ! 暗黒騎士ランスロットよ」
 ヨシツネ先輩が、さけんだ。
 けれど、ランスロット先輩は、ボクを離さなかった。
 抱きしめ続け、くちづけをし続けた。
 ああ。ダメ。このままじゃ、恋演技じゃなくて、ホントの恋に落ちちゃいそう。
 男どうしなのに。
 「姫を放せ! この! この! この!」
 ヨシツネ先輩は、何度もるしぐさをした。見えない剣で。
 けれど、ランスロット先輩は、ボクを離さない。
 突然、殴った。ランスロット先輩の脇腹を。ヤンキー先輩が。
 うずくまった。ランスロット先輩が。ボクから一歩離れて。痛そうな表情で。
 「新入りが、嫌がってるだろ」
 ヤンキー先輩が、吐き捨てた。
 あぶなかった、かも。あのままキスされ続けたら、ホントに恋に落ちちゃったかも。
 だけど、ちょっと残念かも。
 男どうしなのに。
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