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プロローグ 出会った瞬間、世界が敵に
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最寄り駅から学校までは、上り坂だ。
その坂を、多くの男女の学生が、登っている。
眠そうな者、けだるそうな者、友人同士で談笑する者、単語帳に目を落としながら登る者もいる。
いつもの日常風景だ。
平ヶ谷悟は、駅を出てから、嫌な予感を感じていた。うまく言葉に、できないが。
なんというか、悪夢から目覚めたあとの嫌な感じと、よく似ている。朝起きたときには、そんな感じはなかったのだが。
突然、電柱の陰から、一人の美少女が現れた。長いストレートの黒髪で、黒いセーラー服を着ている。
彼女のセーラー服は、この辺のどの学校の制服とも違う。
このあたりの学生では、ない。
目が、あった。黒髪の美少女と。
彼女が、口を開いた。あやしく微笑みながら。
「待っていたわ。サトル」
知らない少女だ。なぜ彼女は、ボクの名前を知っているのか。
そう、思った。
彼女が、はにかんだ。
「あたしは、クロノミコ。ミコは、美しい湖よ」
漢字で書くと、黒野美湖か。
「さあ、行きましょう」
そう言いながら、手を差し伸べた。ミコが。
同じ学校なのか?
転校生?
忘れてしまった子どもの頃の知り合い、とかだろうか。彼女は。
そんなことを考えながら、思わず、手を伸ばした。
手が触れた。彼女の手に。
その瞬間だった。
世界が揺れた。一瞬だけ。
地震とは違う。
物理的な振動ではない。
空気の振動とも、違う。
物質ではない何かが、一瞬だけ、大きく振動したのだ。
黒髪の美少女クロノミコが、ささやいた。妖しげに、微笑みながら。
「世界中が、殺しに来るわよ。あたしと、あなたを」
その坂を、多くの男女の学生が、登っている。
眠そうな者、けだるそうな者、友人同士で談笑する者、単語帳に目を落としながら登る者もいる。
いつもの日常風景だ。
平ヶ谷悟は、駅を出てから、嫌な予感を感じていた。うまく言葉に、できないが。
なんというか、悪夢から目覚めたあとの嫌な感じと、よく似ている。朝起きたときには、そんな感じはなかったのだが。
突然、電柱の陰から、一人の美少女が現れた。長いストレートの黒髪で、黒いセーラー服を着ている。
彼女のセーラー服は、この辺のどの学校の制服とも違う。
このあたりの学生では、ない。
目が、あった。黒髪の美少女と。
彼女が、口を開いた。あやしく微笑みながら。
「待っていたわ。サトル」
知らない少女だ。なぜ彼女は、ボクの名前を知っているのか。
そう、思った。
彼女が、はにかんだ。
「あたしは、クロノミコ。ミコは、美しい湖よ」
漢字で書くと、黒野美湖か。
「さあ、行きましょう」
そう言いながら、手を差し伸べた。ミコが。
同じ学校なのか?
転校生?
忘れてしまった子どもの頃の知り合い、とかだろうか。彼女は。
そんなことを考えながら、思わず、手を伸ばした。
手が触れた。彼女の手に。
その瞬間だった。
世界が揺れた。一瞬だけ。
地震とは違う。
物理的な振動ではない。
空気の振動とも、違う。
物質ではない何かが、一瞬だけ、大きく振動したのだ。
黒髪の美少女クロノミコが、ささやいた。妖しげに、微笑みながら。
「世界中が、殺しに来るわよ。あたしと、あなたを」
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