追放聖女。自由気ままに生きていく ~聖魔法?そんなの知らないのです!~

夕姫

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第4章 聖女。本の知識でダンジョン攻略するのです! 

6. ブースト

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6. ブースト



 トロールの攻撃を受けてしまったソフィアが無事で良かったのです。瞬時に魔法バリアを張るなんてさすがなのです。それにしても、なんでこんな初心者ダンジョンにこんな魔物がいるのですか……

「ごめんなさいアリーゼ様。足を引っ張ってしまって……」

「大丈夫なのです。問題はこの状況をどう打開するかなのです!」

 悔しそうな顔を浮かべながらも自分のミスを認めるソフィア。それをフォローしつつ考えるのです。

 間違いなくあのトロールが異常な強さを持っている証拠なのです。他の普通のゴブリンとは比べ物にならない程の力があるはずなのです。となると……やはりここはロゼッタ様の魔法が鍵を握るのですね。

 ロゼッタ様の放つ爆炎魔法の威力なら、あるいは一撃で仕留めることができるかもしれません。それまで何とか時間を稼がないとなのです。

 私が決意を固めてる間に、ロゼッタ様が前に出た。その手には、いつもの杖ではなく魔法石のようなものを持っています。あれは何なのです!?

「ねぇロゼッタ様。それまだ試作段階だからね!?」

「構わん。どれほどの威力か試すのじゃ!」

 そうミルディがロゼッタ様に伝え、持っている魔法石に魔力を込めていくと、ロゼッタ様の持つ魔法石が赤く光り輝きだす。そして、それは手に収まりきれないほどの大きさになるのです。

 やがて光が消えるとその形が変化していたのです。大きさ的には子供が遊ぶボールくらいでしょうか?かなり大きくなっているのです。一体これはどういうことです?

「ソフィア!風魔法で魔法バリアを頼むのじゃ!」

「はい!わかりました!」

「食らうが良い……爆炎魔法・バーニングブラスト!」

 ロゼッタ様はそのボール玉くらいの魔法石を得意の爆炎魔法に変え、トロールに向かって放つのです!そして強力な爆炎を纏ったボール玉は真っ直ぐそのトロールに直撃するのです。

 ドゴーンッ!!!!! 

 すごい音と共に、辺り一面を爆風が駆け抜け、真っ白な煙が包み込んでいく……視界が完全に遮られてしまったのです。でも間違いなく直撃したに違いないのです!

 しばらくしてようやく煙が晴れてきた時には、目の前の地面には大きなクレーターができていたのです。そしてそこに倒れ伏しているトロールの姿。その姿を確認して私は思わず叫んでしまったのです。

「おぉーっ!!凄いのです!!」

「まぁ。こんなもんじゃろ」

「凄いよ師匠!」

「さすがはロゼッタ様です!」

 頭を掻きながら照れ笑いをするロゼッタ様。いやまあ確かにかなりの威力ではあったのです。これは先ほどの魔法石のおかげに違いないのです!私はミルディに聞いてみることにするのです。

「ミルディ。さっきのってただの大きな魔法石ではないのですよね?もしかしてミルディの魔法アイテムだったりするのです?」

「うん。一応さっきの魔法石は攻撃魔法の威力を増幅させるブースト的な魔法アイテムなんだよね。まだ試作段階なんだけどさ?」

 なるほどそういうことなのですね。それでこんな威力になったというわけなのですね。しかしここまでの威力に魔法錬金出来たのは、ミルディの魔法錬金の技術のおかげなのですね。やっぱりマジカリア王国で魔法鍛冶の修行をして良かったのです

「まぁ……たぶんロゼッタ様だから暴走させずに使えたんだと思うけどね。さすがは大魔女様だよ」

「ミルディ。褒めてもなんも出んぞ?」

「素直じゃないなロゼッタ様は。アリーゼと一緒だね?」

 ロゼッタ様とは一緒にしてほしくないのです!もしかしたらロゼッタ様も同じこと考えているかもですけど。こうして私達は無事討伐に成功しました。これでやっとダンジョン攻略完了なのです!

 さて、無事(?)に初級者ダンジョンをクリアし、私たちの実力もある程度証明できたと思うのです。とりあえず街にもどらないとなのです。ここは初級冒険者ダンジョンなので、特に目立ったお宝はなかったのです。

 少し残念なのです。ちょっとだけしかアイテムも出なかったのです……

 次のダンジョンでは、財宝や武器を手に入れたいものなのですね。何事もなく私たちは初めてのダンジョン攻略を成功させたのでした。
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