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43. 小説家さんと誕生日(後編)
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43. 小説家さんと誕生日(後編)
オレは悠理の助言通りに、真白さんとともにスーパーに買い物に行った。食材を選ぶ真白さんの真剣な顔がとても可愛くて見惚れてしまうほどだった。
そして今は、その食材で真白さんが料理を作ってくれている。
「あの、真白さんの好きなものじゃなくて良かったんですか?今日誕生日なのに?」
「北山さんの好きなものを作ってあげたいんです。ダメですか?」
「いえ……むしろ嬉しいですけど……」
可愛い……!本当に真白さんは天使だ……。
それから数十分後。テーブルの上には色鮮やかなサラダや唐揚げなどが出来上がっていた。もうこの光景だけでお腹いっぱいになるほど美味しそうだ……! それにしても、真白さんの手際の良さには驚かされるな。
「北山さん。夕飯できましたよ」
「あの、その前に、真白さん。これ……誕生日プレゼントです。」
「え?そんな……」
真白さんの誕生日なのに何もしないなんて出来ないからな。
「遠慮せずに受け取ってください。22歳のお誕生日おめでとうございます真白さん。これからもよろしくお願いします。」
オレは綺麗にラッピングされた袋を真白さんに手渡した。
「ありがとう……ございます……開けていいですか?……わぁ……可愛いエプロン。あとお花の種も。ありがとうございます!大切にします!」
「真白さんに似合うと思って選んだんですけど……。気に入ってくれたならよかったです。あっ……夕飯作る前に渡した方が良かったですよね……すいません。こういうの初めてで」
「いえ。わたしのために選んでくれたことが嬉しくて……。本当にありがとうございます北山さん!」
ふぅー……なんとか喜んでくれたみたいで良かった。こんなにも喜んでくれると贈った甲斐があるってもんだ。
それから、2人で楽しく夕食を食べ終えた。食後にはスーパーで買ったケーキを食べながら色々な話をした。
そして時間は22時。もう真白さんが帰る時間だ。楽しい時間は早く過ぎると言うけれど本当らしい……。もう少し一緒にいたかったな……。
「北山さん。今日は私のワガママ聞いてくれてありがとうございました。楽しかったです」
「オレの方こそ、真白さんの誕生日なのに何もできなくてすいません。今度はもっとちゃんとした形で祝わせてください」
「はい。楽しみにしてますねっ。……あ、あの……ですね。1つだけお願いを言ってもいいでしょうか?」
「あっはい。オレにできることなら何でも。」
なんだろ……?まぁ、真白さんのことだから無茶なことじゃないと思うけど。すると真白さんは、ゆっくりと口を開く。
「あの……これから……お名前で読んでもいいですか?」
「え?もちろん!真白さんの呼びたいように呼んでください!」
「ありがとうございます……じゃあまた明日……おやすみなさい晴斗さん?」
そう言って真白さんは部屋に戻っていく。オレは見送ったまま玄関に立ち尽くしていた。
「晴斗さん……うおおぉぉ!!!ヤバい。嬉しすぎるぞこれは!もしかしてオレと真白さんの仲が一歩前進したのか!?やったぞ!」
オレは悠理の助言通りに、真白さんとともにスーパーに買い物に行った。食材を選ぶ真白さんの真剣な顔がとても可愛くて見惚れてしまうほどだった。
そして今は、その食材で真白さんが料理を作ってくれている。
「あの、真白さんの好きなものじゃなくて良かったんですか?今日誕生日なのに?」
「北山さんの好きなものを作ってあげたいんです。ダメですか?」
「いえ……むしろ嬉しいですけど……」
可愛い……!本当に真白さんは天使だ……。
それから数十分後。テーブルの上には色鮮やかなサラダや唐揚げなどが出来上がっていた。もうこの光景だけでお腹いっぱいになるほど美味しそうだ……! それにしても、真白さんの手際の良さには驚かされるな。
「北山さん。夕飯できましたよ」
「あの、その前に、真白さん。これ……誕生日プレゼントです。」
「え?そんな……」
真白さんの誕生日なのに何もしないなんて出来ないからな。
「遠慮せずに受け取ってください。22歳のお誕生日おめでとうございます真白さん。これからもよろしくお願いします。」
オレは綺麗にラッピングされた袋を真白さんに手渡した。
「ありがとう……ございます……開けていいですか?……わぁ……可愛いエプロン。あとお花の種も。ありがとうございます!大切にします!」
「真白さんに似合うと思って選んだんですけど……。気に入ってくれたならよかったです。あっ……夕飯作る前に渡した方が良かったですよね……すいません。こういうの初めてで」
「いえ。わたしのために選んでくれたことが嬉しくて……。本当にありがとうございます北山さん!」
ふぅー……なんとか喜んでくれたみたいで良かった。こんなにも喜んでくれると贈った甲斐があるってもんだ。
それから、2人で楽しく夕食を食べ終えた。食後にはスーパーで買ったケーキを食べながら色々な話をした。
そして時間は22時。もう真白さんが帰る時間だ。楽しい時間は早く過ぎると言うけれど本当らしい……。もう少し一緒にいたかったな……。
「北山さん。今日は私のワガママ聞いてくれてありがとうございました。楽しかったです」
「オレの方こそ、真白さんの誕生日なのに何もできなくてすいません。今度はもっとちゃんとした形で祝わせてください」
「はい。楽しみにしてますねっ。……あ、あの……ですね。1つだけお願いを言ってもいいでしょうか?」
「あっはい。オレにできることなら何でも。」
なんだろ……?まぁ、真白さんのことだから無茶なことじゃないと思うけど。すると真白さんは、ゆっくりと口を開く。
「あの……これから……お名前で読んでもいいですか?」
「え?もちろん!真白さんの呼びたいように呼んでください!」
「ありがとうございます……じゃあまた明日……おやすみなさい晴斗さん?」
そう言って真白さんは部屋に戻っていく。オレは見送ったまま玄関に立ち尽くしていた。
「晴斗さん……うおおぉぉ!!!ヤバい。嬉しすぎるぞこれは!もしかしてオレと真白さんの仲が一歩前進したのか!?やったぞ!」
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