【ガチ恋プリンセス】これがVtuberのおしごと~後輩はガチで陰キャでコミュ障。。。『ましのん』コンビでトップVtuberを目指します!

夕姫

文字の大きさ
8 / 1,095

3. 後輩ちゃんは『親衛隊』らしい

しおりを挟む
3. 後輩ちゃんは『親衛隊』らしい



 家に帰り、オレはベッドに横になる。桃姉さんはそのまま他のライバーとの打ち合わせをするために事務所に残っていった。

 オレは、『双葉かのん』……いや、鈴町彩芽さんのことが気になっていた。あんなに人見知りなのにどうしてVtuberをやろうと思ったのだろうか。それが不思議で仕方なかった。

 まぁオレには関係ないけど。そう思っていたけど自然とパソコンを立ち上げて、『双葉かのん』の過去の配信を見ていた。

『双葉かのん』Fmすたーらいぶ3期生で外見は黄緑髪のゆるふわ系の妖精。コンセプトは「Fmすたーらいぶ内の風紀を守るがんばり屋の妖精」らしい。

 やはり配信中は多少なりともオドオドはしていたが、きちんと喋っている……のか?まぁコメントがあるから話しやすいんだろうな。

 やりたいことに『飲酒配信』をあげていたし、『一人暮らしは大変』と言っていたから鈴町彩芽さんは成人していることだけは分かった。チャンネル登録者は同期の3期生の中では一番少ない3万人。配信自体は問題ないがこれと言って特徴がないのも事実だな。

 そんなことを考えながら、色々な配信を見ていくといつの間にか夜まで視聴してしまっていた。そしてふとディスコードを確認すると、ちょうど『双葉かのん』の雑談配信が始まっていたのでそのまま試聴することにした。

「こんばんは~。Fmすたーらいぶ3期生、Fmすたーらいぶの風紀を守るがんばり屋の妖精『双葉かのん』だよぉ」

 コメント
『かのんちゃんおつかれさま!』
『待ってたぞ!!』
『声癒される~』

「ありがとう。えっとねぇ……早速なんだけど……実は……実はね今日はすごい嬉しいことがあったの!」

 コメント
『何かあったの?』
『どうしたの?』
『まさか……』

「うん。あのね……実はね。かのんさぁ憧れのVtuberさんがいるって話を前にしたことあったでしょ?」

 コメント
『あぁ……あれね』
『うん覚えてるよ』
『これは予想外の話w』

「かのん今日ね。事務所に行ったの。打ち合わせで10時くらいに。実はそれ間違った時間だったらしいんだけど。なんかいつもより早いなぁって思ってたんだけど、会社が言うからそんなに疑ってなくて。そして会社に着いて会議室があるんだけど、そこに入ったらさぁ……その……いたんだよ!かのんの大好きな……憧れのVtuberさんが!」

 まさか……オレのことか?

 コメント
『誰なの!?』
『ガタッ』
『早く教えてくれ!寒いんだ!(バッ』
『服着ろwww』

「その人は……えっと……その……えっと……あ~無理!緊張して喋れない!」

 コメント
『落ち着け。かのんたん』
『深呼吸だ!ヒッ・ヒフー』
『ラマーズ法やんけぇ!(歓喜』

「すぅーはぁーすぅーはぁーすぅーはぁー」

 コメント
『本当に大丈夫かよ』
『心配だ』
『とりあえず水飲んで来い』

「ありがと。その人は……あのね驚かないでね?ね?……その……『姫宮ましろ』さん!ましろん先輩なの!ヤバいよね!?」

 やっぱりオレのことだったか。でも男と知ってどう思っているんだろうな……少し複雑なんだが。

 コメント
『おお!ましろ姫!』
『ましろ姫だったかぁ』
『オレも好き』

「もうね。その……あの……えっと……あぁダメだぁ……ごめんなさい……」

 コメント
『おい。大丈夫かよ』
『マジかよ』
『もう親衛隊じゃんか』

「隠してたけど……かのんはましろん先輩に憧れて、Fmすたーらいぶに入ったんだぁ。もうデビューのときからずっと見ていて古参の『親衛隊』なんだよ!」

『親衛隊』これは『姫宮ましろ』のファンの通称である。デビューの時からオレを見てくれているのか……。

 コメント
『ましろ姫見てるかな』
『見てると良いな』
『今度コラボしてください』

「でも本当にすっごく素敵な人で、ずっとかのんの追いかけてきた人だったし!あと今日赤いカチューシャしてたんだけど、あれましろん先輩のグッズだったし、気づいてないかもだけど、そしていざ目の前に立ったら緊張しちゃって何も言えなくなっちゃった……うぅ……」

 すまん。それには気づいてあげられなかったぞ。

 コメント
『わかる!オレも推しの前だと緊張するもん』
『私もだよ。推し尊い』
『かのんちゃん泣かないで』
『初饒舌かのんちゃん』
『珍しい』

「全然喋れなくて……ずっと下向いてたぁ~コミュ障の陰キャ女おつ。」

 コメント
『ドンマイ。でもまた会えるよ』
『がんばれ!』
『ましろ姫とコラボとかしないの?』
『そうだよ。せっかくコラボ解禁したんだし!』
『もっと自信もとう』

「えっと……かのんなんかじゃ釣り合わないし……いきなり新人のかのんがコラボとか迷惑だと思うから……その……まだ考えられない……かも」

 コメント
『迷惑じゃないよきっと』
『そうそう。いつか実現すると良いね』
『応援してます』

「うん。かのんがんばる。まずはこの前のマシュマロ回答から始めるね」

 こんなにも身近に『姫宮ましろ』を好きでいるファンがいたなんてな。画面越しだけど、すごく嬉しそうな鈴町彩芽さんが目に浮かんでくる。なんだか不思議な気分だが、とても嬉しかった。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

俺の家に異世界ファンタジーガチャが来た結果→現実世界で最強に ~極大に増えていくスキルの数が膨大になったので現実世界で無双します~

仮実谷 望
ファンタジー
ガチャを廻したいからそんな理由で謎の異世界ガチャを買った主人公はガチャを廻して自分を鍛えて、最強に至る。現実世界で最強になった主人公は難事件やトラブルを解決する。敵の襲来から世界を守るたった一人の最強が誕生した。そしてガチャの真の仕組みに気付く主人公はさらに仲間と共に最強へと至る物語。ダンジョンに挑戦して仲間たちと共に最強へと至る道。 ガチャを廻しまくり次第に世界最強の人物になっていた。 ガチャ好きすぎて書いてしまった。

リストラされた42歳、確率の向こう側へ。~なぜか俺の選択肢がすべて正解になる件~

RIU
ファンタジー
「君には今月いっぱいで席を空けてもらいたい」 42歳、独身、社畜。会社のために尽くしてきた柏木誠は、理不尽な理由でリストラされた。 絶望の中、雨の神社で野良猫を助けた彼は、不思議な光と共に【確率固定】という異能――「無意識に正解を選び続ける豪運」を手に入れる。 試しに買った宝くじは10億円当選。 復讐心に燃える元上司を袖にし、元天才投資家の美女をパートナーに迎えた柏木は、その豪運で現代社会を無双していく。 「俺の選択に間違いはない。なぜなら、確率の方が俺に合わせるからだ」 枯れたおじさんが資産と余裕を手に入れ、美女たちに頼られながら、第2の人生を謳歌する痛快サクセスストーリー!

異世界帰りの俺、現代日本にダンジョンが出現したので異世界経験を売ったり配信してみます

内田ヨシキ
ファンタジー
「あの魔物の倒し方なら、30万円で売るよ!」  ――これは、現代日本にダンジョンが出現して間もない頃の物語。  カクヨムにて先行連載中です! (https://kakuyomu.jp/works/16818023211703153243)  異世界で名を馳せた英雄「一条 拓斗(いちじょう たくと)」は、現代日本に帰還したはいいが、異世界で鍛えた魔力も身体能力も失われていた。  残ったのは魔物退治の経験や、魔法に関する知識、異世界言語能力など現代日本で役に立たないものばかり。  一般人として生活するようになった拓斗だったが、持てる能力を一切活かせない日々は苦痛だった。  そんな折、現代日本に迷宮と魔物が出現。それらは拓斗が異世界で散々見てきたものだった。  そして3年後、ついに迷宮で活動する国家資格を手にした拓斗は、安定も平穏も捨てて、自分のすべてを活かせるはずの迷宮へ赴く。  異世界人「フィリア」との出会いをきっかけに、拓斗は自分の異世界経験が、他の初心者同然の冒険者にとって非常に有益なものであると気づく。  やがて拓斗はフィリアと共に、魔物の倒し方や、迷宮探索のコツ、魔法の使い方などを、時に直接売り、時に動画配信してお金に変えていく。  さらには迷宮探索に有用なアイテムや、冒険者の能力を可視化する「ステータスカード」を発明する。  そんな彼らの活動は、ダンジョン黎明期の日本において重要なものとなっていき、公的機関に発展していく――。

日本国 召喚獣管理省 関東庁 召喚獣総合事案即応科。

wakaba1890
ファンタジー
召喚獣。 それは向こう側とされる所から、10歳を迎えた日本人の子供の下に召喚されるモンスターのことである。 初代天皇・神武天皇が日本を建国した際に書かれた絵画には彼は金鵄と呼ばれる金色に輝く鵄(とび)と契約したのが原初となっている。 そして、縄文、弥生、古墳、飛鳥、平安、戦国時代から近代から今に至るまで、時代を動かしてきた人物の側には確かに召喚獣は介在していた。 また、奇妙な事に、日本国に限り、齢10歳を迎えた日本在住の日本人にのみ体のどこかから多種多様な紋章が発現し、当人が念じると任意の場所から召喚陣が現れ、人ならざるモンスターを召喚される。 そして、彼らモンスターは主人である当人や心を許した者に対して忠実であった。 そのため、古来の日本から、彼ら召喚獣は農耕、治水、土木、科学技術、エネルギー、政治、経済、金融、戦争など国家の基盤となる柱から、ありとあらゆる分野において、今日に至るまで日本国とアジアの繁栄に寄与してきた。 そして、建国から今まで、国益の基盤たる彼ら数万種類以上をも及ぶ召喚獣を取り締まり管理し、2600年以上と脈々と受け継がれてきた名誉ある国家職がーーーーー国家召喚獣管理官である。

素材ガチャで【合成マスター】スキルを獲得したので、世界最強の探索者を目指します。

名無し
ファンタジー
学園『ホライズン』でいじめられっ子の生徒、G級探索者の白石優也。いつものように不良たちに虐げられていたが、勇気を出してやり返すことに成功する。その勢いで、近隣に出没したモンスター討伐に立候補した優也。その選択が彼の運命を大きく変えていくことになるのであった。

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

社会の底辺に落ちたオレが、国王に転生した異世界で、経済の知識を活かして富国強兵する、冒険コメディ

のらねこま(駒田 朗)
ファンタジー
 リーマンショックで会社が倒産し、コンビニのバイトでなんとか今まで生きながらえてきた俺。いつものように眠りについた俺が目覚めた場所は異世界だった。俺は中世時代の若き国王アルフレッドとして目が覚めたのだ。ここは斜陽国家のアルカナ王国。産業は衰退し、国家財政は火の車。国外では敵対国家による侵略の危機にさらされ、国内では政権転覆を企む貴族から命を狙われる。  目覚めてすぐに俺の目の前に現れたのは、金髪美少女の妹姫キャサリン。天使のような姿に反して、実はとんでもなく騒がしいS属性の妹だった。やがて脳筋女戦士のレイラ、エルフ、すけべなドワーフも登場。そんな連中とバカ騒ぎしつつも、俺は魔法を習得し、内政を立て直し、徐々に無双国家への道を突き進むのだった。

処理中です...