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17. 後輩ちゃんは基本『リアタイ』らしいです
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17. 後輩ちゃんは基本『リアタイ』らしいです
オレもそれを見て同じように喉を潤していく。やっぱり美味いな。特に仕事終わりの一杯は格別だ。まぁ普段は飲まないんだけど。鈴町さんを見ると既に顔が赤くなっていた。
「大丈夫か鈴町さん?」
「はい……平気……です……ふぅー……」
全然平気に見えないんだが……初めてのお酒だろうし、何より緊張しているから酔いが回るのが早いのかもしれない。
「鈴町さん、お腹に何か入れようか。それじゃすぐに酔っちゃいそうだぞ」
「はい……」
オレはおつまみのチーズやサラミなどを皿に盛り付ける。
「ほら鈴町さんも食べな」
「ありがとうございます……いただきます……」
鈴町さんが小動物みたいに少しずつお酒を飲みながら、おつまみを食べていく。その姿にオレは自然と笑みを浮かべていた。鈴町さんって意外に食べるよな……この前のお寿司も結構食ってたし……
「おいしいです……」
「そりゃよかった。好きなだけ食べるといいよ」
「はい……ましろん先輩は……優しいですね……」
「そうか?それよりオレさ鈴町さんのことよく知らないから教えて欲しいんだけど」
これから2人で活動していくにあたって、鈴町さんのことを知っておく必要がある。まずは鈴町さんについて知ることから始めないとな。
「鈴町さんって何歳なの?オレは24なんだけど」
「今年21……に……なりました」
なるほど。まぁ年相応ではあるか。
「なんで飲酒配信やりたかったんだ?」
「ましろん先輩の……配信を見て……いつかやりたいって思って」
オレの飲酒配信なんて大分初期の頃、しかも1回しか配信してないしアーカイブももうないはず。確かボロが出そうになって桃姉さんから怒られたんだっけ……懐かしいな。もう2年立つのか。
「良く覚えてるな。あれは1回しか配信してないし、結構初期の頃だよな?」
「ましろん先輩の配信は……いつも見てるので……基本リアタイ……です」
鈴町さんは本当に『姫宮ましろ』のことを尊敬してるんだろうな……この前のVtuberになった理由も安易に聞いていたけど、スパチャをこんなにガチで陰キャでコミュ障な鈴町さんが送ってくれたのなら、相当勇気を出してくれたんだな……。配信も基本リアタイ……
「あれ?鈴町さんは今日の『姫宮ましろ』の配信見たのか?」
「はい……見てから……2度寝しました……ごめんなさい」
わざわざ配信前に起きて見てくれてたのか……なんだか申し訳なくなってくるな。そんなこんなで飲み始めて1時間ほどたったころ、鈴町さんの様子がおかしくなってきた。最初は頬がほんのり赤くなる程度だったが、次第に呂律が怪しくなってきていた。そして目がトロンとしてきたかと思うと、突然俯いた。
「鈴町さん?大丈夫か?」
「気持ち……悪い……れす」
どうやら限界がきたようだ。オレは急いでトイレに連れていき、背中をさすってあげる。
「うぅ~」
「吐くならここにしてくれよ」
「ましろん先輩……苦しいれす……その……胸……」
「え?」
鈴町さんはおそらくブラジャーのホックを外して欲しいと言ってるのだろう。しかし……そんなことできるわけがない。
「あのな鈴町さん……それは……」
「ましろん先輩……お願い……します……」
そう言って鈴町さんはいつもとは違う甘い声と涙目で訴えてきた。ダメだ。これは断れない……
「わかった……」
オレは意を決して鈴町さんのブラジャーのホックを外す。意外に……あるな……でも、別に触ったわけじゃないし、そもそも上は着ているから見えているわけじゃない。焦らなくていい。それから何度か嘔吐した鈴町さんは、ソファーで横になる。
「水持ってくるから待っていてくれ」
「はい……ごめんなさい……」
オレは台所に行きコップに水を注ぐと、そのままリビングへと戻る。
「ほら飲めるか鈴町さん?」
「ん……」
ゆっくりと体を起こした鈴町さんは、オレの手にあるコップを手に取るとゴクゴクと飲んでいく。オレは鈴町さんの身体を見ないように視線を逸らす。変な想像すると困るからな。
「ありがとうございます……ましろん先輩」
「気にするな。それより気分は?」
「だいぶ落ち着きました……」
「そうか。でも今日はもうお開きにしとこう。また明日もあることだしさ」
「はい……」
オレは散らかったゴミを片付けて、テーブルを拭いてから鈴町さんをベッドまで連れていき横にさせる。
「ましろん先輩……おやすみ……なさい」
「ああ、お休み」
鈴町さんが目を閉じて静かに寝息を立て始める。オレはその様子を見てから部屋を出ていく。鈴町さんはお酒に弱いことが判明した。緊張していたからだと思うが鈴町さんに飲酒配信はまだ無理だな……
「それにしても鈴町さん……酔うとあんな感じなのか……可愛いところあるんだな……って何考えてんだオレは」
オレは鈴町さんの顔を思い出しながら、頭を掻きむしるのだった。
オレもそれを見て同じように喉を潤していく。やっぱり美味いな。特に仕事終わりの一杯は格別だ。まぁ普段は飲まないんだけど。鈴町さんを見ると既に顔が赤くなっていた。
「大丈夫か鈴町さん?」
「はい……平気……です……ふぅー……」
全然平気に見えないんだが……初めてのお酒だろうし、何より緊張しているから酔いが回るのが早いのかもしれない。
「鈴町さん、お腹に何か入れようか。それじゃすぐに酔っちゃいそうだぞ」
「はい……」
オレはおつまみのチーズやサラミなどを皿に盛り付ける。
「ほら鈴町さんも食べな」
「ありがとうございます……いただきます……」
鈴町さんが小動物みたいに少しずつお酒を飲みながら、おつまみを食べていく。その姿にオレは自然と笑みを浮かべていた。鈴町さんって意外に食べるよな……この前のお寿司も結構食ってたし……
「おいしいです……」
「そりゃよかった。好きなだけ食べるといいよ」
「はい……ましろん先輩は……優しいですね……」
「そうか?それよりオレさ鈴町さんのことよく知らないから教えて欲しいんだけど」
これから2人で活動していくにあたって、鈴町さんのことを知っておく必要がある。まずは鈴町さんについて知ることから始めないとな。
「鈴町さんって何歳なの?オレは24なんだけど」
「今年21……に……なりました」
なるほど。まぁ年相応ではあるか。
「なんで飲酒配信やりたかったんだ?」
「ましろん先輩の……配信を見て……いつかやりたいって思って」
オレの飲酒配信なんて大分初期の頃、しかも1回しか配信してないしアーカイブももうないはず。確かボロが出そうになって桃姉さんから怒られたんだっけ……懐かしいな。もう2年立つのか。
「良く覚えてるな。あれは1回しか配信してないし、結構初期の頃だよな?」
「ましろん先輩の配信は……いつも見てるので……基本リアタイ……です」
鈴町さんは本当に『姫宮ましろ』のことを尊敬してるんだろうな……この前のVtuberになった理由も安易に聞いていたけど、スパチャをこんなにガチで陰キャでコミュ障な鈴町さんが送ってくれたのなら、相当勇気を出してくれたんだな……。配信も基本リアタイ……
「あれ?鈴町さんは今日の『姫宮ましろ』の配信見たのか?」
「はい……見てから……2度寝しました……ごめんなさい」
わざわざ配信前に起きて見てくれてたのか……なんだか申し訳なくなってくるな。そんなこんなで飲み始めて1時間ほどたったころ、鈴町さんの様子がおかしくなってきた。最初は頬がほんのり赤くなる程度だったが、次第に呂律が怪しくなってきていた。そして目がトロンとしてきたかと思うと、突然俯いた。
「鈴町さん?大丈夫か?」
「気持ち……悪い……れす」
どうやら限界がきたようだ。オレは急いでトイレに連れていき、背中をさすってあげる。
「うぅ~」
「吐くならここにしてくれよ」
「ましろん先輩……苦しいれす……その……胸……」
「え?」
鈴町さんはおそらくブラジャーのホックを外して欲しいと言ってるのだろう。しかし……そんなことできるわけがない。
「あのな鈴町さん……それは……」
「ましろん先輩……お願い……します……」
そう言って鈴町さんはいつもとは違う甘い声と涙目で訴えてきた。ダメだ。これは断れない……
「わかった……」
オレは意を決して鈴町さんのブラジャーのホックを外す。意外に……あるな……でも、別に触ったわけじゃないし、そもそも上は着ているから見えているわけじゃない。焦らなくていい。それから何度か嘔吐した鈴町さんは、ソファーで横になる。
「水持ってくるから待っていてくれ」
「はい……ごめんなさい……」
オレは台所に行きコップに水を注ぐと、そのままリビングへと戻る。
「ほら飲めるか鈴町さん?」
「ん……」
ゆっくりと体を起こした鈴町さんは、オレの手にあるコップを手に取るとゴクゴクと飲んでいく。オレは鈴町さんの身体を見ないように視線を逸らす。変な想像すると困るからな。
「ありがとうございます……ましろん先輩」
「気にするな。それより気分は?」
「だいぶ落ち着きました……」
「そうか。でも今日はもうお開きにしとこう。また明日もあることだしさ」
「はい……」
オレは散らかったゴミを片付けて、テーブルを拭いてから鈴町さんをベッドまで連れていき横にさせる。
「ましろん先輩……おやすみ……なさい」
「ああ、お休み」
鈴町さんが目を閉じて静かに寝息を立て始める。オレはその様子を見てから部屋を出ていく。鈴町さんはお酒に弱いことが判明した。緊張していたからだと思うが鈴町さんに飲酒配信はまだ無理だな……
「それにしても鈴町さん……酔うとあんな感じなのか……可愛いところあるんだな……って何考えてんだオレは」
オレは鈴町さんの顔を思い出しながら、頭を掻きむしるのだった。
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