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587. 姫は親衛隊が増えたそうです
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587. 姫は親衛隊が増えたそうです
『Vの軌跡』の放送後、反響は大きいものになった。オーディションの募集してから、すでに1000人ほどの応募が来ているらしい。今回は個人勢が条件だからな。Vtuberになったからといって、今後ずっと個人勢として活動できるかはわからないし、今ではFmすたーらいぶの知名度もかなり上がっている。企業に在籍できた方が色々サポート面でも安心だろうからな。
そしてオーディションの応募は、1次審査が書類選考と実際に配信を視聴する、2次審査がオレと立花さん、人事のマネージャーとの面接。最終審査は社長を含めた最終面接となる予定だ。
オレが面接をするはまだ先になるだろうけど、どんな人が6期生に選ばれるのか……楽しみでもあり、少しの不安もあるな。
そんなことを考えながらオレは今、事務所の最寄駅に来ている。実はある人を待っているのだが……すると駅の改札の向こうから大きなキャリーバックを引きずりながら1人の女性が歩いてくる。
「あ。神崎さん」
「お久しぶりですお母さん」
そう彩芽ちゃんのお母さんが泊まりに来ることになったのだ。なんでも家をリフォームするらしく、一週間くらい外泊が必要になった。最初はホテルに泊まると言っていたが、オレと桃姉さんが彩芽ちゃんを説得して、うちに来てもらうことになった。ちなみにお父さんは出張らしい。
彩芽ちゃんの収録や会議が終わるまで近くの喫茶店に行くことにする。部外者ではないけど、さすがに事務所に連れていく訳にも行かないしな。Vtuber事務所は意外に機密事項などが沢山あるし。それこそライバーであることを隠している人もいるだろうしな。
「すいません。本当は事務所に案内するべきなのですが。しかも彩芽ちゃんの収録や会議が終わるまで待ってもらって」
「いえいえ。お構いなく。それに神崎さんのお家に泊まっていいんですか?こんなオバサン迷惑じゃない?」
「いえ。大丈夫です。姉もぜひ泊まってもらったほうがいいと言ってますし、そもそも彩芽ちゃんは会社の指示で同居していますから」
「そう言ってくれると嬉しいわ」
すると彩芽ちゃんのお母さんはニコニコしながら、注文したコーヒーを飲む。
「神崎さん」
「はい」
「彩芽とはどう?仲良くやっているかしら?」
……え~と、どういう意味だろう。特に喧嘩もなく上手くやれてはいるけど……でも、お母さんが聞きたいのってそういうことじゃないよな?オレは少し考えてからこう答えた。
「そうですね。良い関係だと思いますよ。それにとても助かっています」
「そう。良かったわ」
彩芽ちゃんのお母さんは安心したように笑う。
「最近の彩芽は明るくなったわよね。ほら……先輩で……あのお嬢様の子……」
「クララちゃんですか?」
「そう!最近はその子の話も良く聞くようになってね?思い出した!それでクララ先輩いいなって、配信で良く言ってるじゃない?そしたらお父さんが『姫宮ましろはどうした?』って心配になっちゃってw私がそういう配信の芸なんじゃない?って言っても複雑そうな顔しててね~」
「そうですか……」
「あと、あの人は私に知られてないと思ってるけど最近は『姫宮ましろ』の朝演説も観てるみたいw……なんだっけ?『親衛隊』になってるのかもw」
え?彩芽ちゃんのお父さんが?なんか……彩芽ちゃんのお父さんが観ているとなると緊張してきたぞ……しかも『親衛隊』って。本当に入ってるなら嬉しいことだけどさ。
そんな話をしていると彩芽ちゃんの収録が終わったみたいで、彩芽ちゃんから連絡がくる。オレは席を立ち会計を済ませて喫茶店を出ることにした。しばらくすると彩芽ちゃんがやってくる。
「颯太さん。すいません遅くなりました」
「ううん。大丈夫だよ」
「お母さん。だっ大丈夫?颯太さんに失礼なことしなかった?」
「なに失礼なことって?でも神崎さんにコーヒー奢ってもらっちゃったわw」
「颯太さんすいません……」
「いやいや気にしないで大丈夫だから」
そしてオレと彩芽ちゃんと彩芽ちゃんのお母さんはオレの家に向かうことになった。良く考えたら……彼女のお母さんが家に来るんだもんな……どっどうしたらいいんだろうか?
『Vの軌跡』の放送後、反響は大きいものになった。オーディションの募集してから、すでに1000人ほどの応募が来ているらしい。今回は個人勢が条件だからな。Vtuberになったからといって、今後ずっと個人勢として活動できるかはわからないし、今ではFmすたーらいぶの知名度もかなり上がっている。企業に在籍できた方が色々サポート面でも安心だろうからな。
そしてオーディションの応募は、1次審査が書類選考と実際に配信を視聴する、2次審査がオレと立花さん、人事のマネージャーとの面接。最終審査は社長を含めた最終面接となる予定だ。
オレが面接をするはまだ先になるだろうけど、どんな人が6期生に選ばれるのか……楽しみでもあり、少しの不安もあるな。
そんなことを考えながらオレは今、事務所の最寄駅に来ている。実はある人を待っているのだが……すると駅の改札の向こうから大きなキャリーバックを引きずりながら1人の女性が歩いてくる。
「あ。神崎さん」
「お久しぶりですお母さん」
そう彩芽ちゃんのお母さんが泊まりに来ることになったのだ。なんでも家をリフォームするらしく、一週間くらい外泊が必要になった。最初はホテルに泊まると言っていたが、オレと桃姉さんが彩芽ちゃんを説得して、うちに来てもらうことになった。ちなみにお父さんは出張らしい。
彩芽ちゃんの収録や会議が終わるまで近くの喫茶店に行くことにする。部外者ではないけど、さすがに事務所に連れていく訳にも行かないしな。Vtuber事務所は意外に機密事項などが沢山あるし。それこそライバーであることを隠している人もいるだろうしな。
「すいません。本当は事務所に案内するべきなのですが。しかも彩芽ちゃんの収録や会議が終わるまで待ってもらって」
「いえいえ。お構いなく。それに神崎さんのお家に泊まっていいんですか?こんなオバサン迷惑じゃない?」
「いえ。大丈夫です。姉もぜひ泊まってもらったほうがいいと言ってますし、そもそも彩芽ちゃんは会社の指示で同居していますから」
「そう言ってくれると嬉しいわ」
すると彩芽ちゃんのお母さんはニコニコしながら、注文したコーヒーを飲む。
「神崎さん」
「はい」
「彩芽とはどう?仲良くやっているかしら?」
……え~と、どういう意味だろう。特に喧嘩もなく上手くやれてはいるけど……でも、お母さんが聞きたいのってそういうことじゃないよな?オレは少し考えてからこう答えた。
「そうですね。良い関係だと思いますよ。それにとても助かっています」
「そう。良かったわ」
彩芽ちゃんのお母さんは安心したように笑う。
「最近の彩芽は明るくなったわよね。ほら……先輩で……あのお嬢様の子……」
「クララちゃんですか?」
「そう!最近はその子の話も良く聞くようになってね?思い出した!それでクララ先輩いいなって、配信で良く言ってるじゃない?そしたらお父さんが『姫宮ましろはどうした?』って心配になっちゃってw私がそういう配信の芸なんじゃない?って言っても複雑そうな顔しててね~」
「そうですか……」
「あと、あの人は私に知られてないと思ってるけど最近は『姫宮ましろ』の朝演説も観てるみたいw……なんだっけ?『親衛隊』になってるのかもw」
え?彩芽ちゃんのお父さんが?なんか……彩芽ちゃんのお父さんが観ているとなると緊張してきたぞ……しかも『親衛隊』って。本当に入ってるなら嬉しいことだけどさ。
そんな話をしていると彩芽ちゃんの収録が終わったみたいで、彩芽ちゃんから連絡がくる。オレは席を立ち会計を済ませて喫茶店を出ることにした。しばらくすると彩芽ちゃんがやってくる。
「颯太さん。すいません遅くなりました」
「ううん。大丈夫だよ」
「お母さん。だっ大丈夫?颯太さんに失礼なことしなかった?」
「なに失礼なことって?でも神崎さんにコーヒー奢ってもらっちゃったわw」
「颯太さんすいません……」
「いやいや気にしないで大丈夫だから」
そしてオレと彩芽ちゃんと彩芽ちゃんのお母さんはオレの家に向かうことになった。良く考えたら……彼女のお母さんが家に来るんだもんな……どっどうしたらいいんだろうか?
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