魔道師の魔道師による魔道師の為の学園

魔法が使える者達の文化祭が盛り上がる学園！

あれからまだ数分しか経ってないにも関わらず唯軌達のグループの教室は混雑していた。
「大変お待たせいたしました。席に御案内致します。」
「メニューが決まりましたら何なりとお申し付け下さい。」
休む暇も無く、ひたすら接客をしている。白波もめんどくさいとか言ってられない位だった。藤宮は低い声を保つのにも体力を使うので男子の倍は疲れている。
そんな状況だと言うのに赤菊が全く帰ってこない。何処まで売り込みに行ったのやら。
「こ、こちらフルーツタルトと葡萄ジュースになります……。ご、ごゆっくり、どうぞ…。」
花守がいまだに慣れないのか、凄くどもる。あれでも直った方だ。最初の方は酷かったようだ。声は聞こえないし、何も無いところで躓くし、ずっと怯えてるしで、白波と藤宮が全力でカバーしながら接客をしていた。
白波も最初の方は動きが遅かったが今はきちんと働いている。
「おーっ！凄く繁盛してるじゃないか！ボクの客引きのお陰かな？」
よ う や く か え っ て き た 。