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先生が考える学園!

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「ねえ小澄。落ち着いて聞いて。あれは私じゃない。」
「はあ?だって見た目も声も先生でしたよ!?」
訳が分からないと言う風に荘原を見る。
「私にはね、姉がいるの。私と瓜二つな姉が。親でも私達の違いに気付かない。ただね、あいつには癖がある。髪の毛弄ってなかった?」
脅された時の事を思い出そうと目を瞑り考える。だがそんな所を意識してない限り覚えているはずがない。
「でも校内に入ったのはたしかね。私の結界を気付かず中和なんて、あいつにしか出来ない……。」
最後の方は小澄に聞こえないようにぼそっと呟いた。少し悔しそうに本を握る。その本には表紙が白紙だった。
「荘原先生。お姉さんの名前って何なんですか?」
「荘原藺。中和能力の持ち主。認めたく無いけど、私が知ってる中で一番強い魔法ね。」
驚いていた。荘原は空間を自在に操る。自分でこの学園では一番強い、と最初に豪語していたから。
「荘原先生が認める、最強…?これ言っちゃった私、殺されるんじゃ……。」
顔が真っ青になって蘭に助けを求める。
「大丈夫。ここの能力者は優秀な者ばかりよ。あんたが殺される前に全員で殺す。何の問題も無いわ。」
少し暗い顔でそう答えた。
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