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空気魔法が使える者が批判される学園!

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「何か白波うざいよな。」
「分かる!Ωグループだからって調子乗ってるよね~。」
「白亜ちゃん達強いのにね~。何であんなやつがΩに要られるんだろ。転校生達も強いみたいだし?」
「何であいつなんだろ。」
「いい加減うざいよな。」
放課後寮に戻らないでそんな会話をしている者たちがいた。

「おはよ~!今日は少し寒いね~!」
「ボクもそう思うよ。気温差が激しいな。」
いつもの会話をしながら教室に向かう。そしていつもの様に席に座ろうとすると、白波の席は落書きだらけでぐちゃぐちゃになっていた。
白波はいつもの事のように片付けて座る。中学校でも苛めを受けていたからこの程度は慣れている。どこにでもあるような苛め。
「誰!?白波君にこんな事したの!!ふざけないでよ!」
「唯軌。俺は良いから…」
「良くないよ!全然良くない!」
唯軌は凄く取り乱していた。白波は少し、いや、かなり混乱した。唯軌がここまで怒るのは初めてだったから。
「こう言うのはボクも好きじゃないな。言いたい事があるのなら面と向かって言うべきだ。」
そう言ったものの犯人は出るはずもなかった。そのまま1日が終わった。
次の日、能力の反動で体調不良になっていた白波は保健室で休んでいた。
「なぁ。白波悠哉。」
「……何だ。赤菊。」
「話があるんだ。」
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