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第68壊 みんなで仲良く協力しよう②
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「――――そこまで長く動きを止められる訳じゃないが時間は稼げる......さぁ、協力してどうするか考えようか」
「待て待て待てルーク!? 何......あれ......僕知らないよ!?」
さも当然のように話を進めようとするルークに真っ先に詰め寄ったのはガリアだ。
「何って局長......俺の愛用のクギですけど......少しデカいですかね」
「少しどころじゃないだろこれはァ!! てかえ!? どうなってるの!? どこから出てきたの!? なんでこんなの持ってるの!?」
「経費で落とした特注品ですよ局長」
「局長に断りなくなんつーもん作ってんだ!? いや、危機を凌げてるから良いんだけどさ!」
「そぉですよ局長......ジブンも経費でマンガの新刊買ってる事ですし、副長のこれもお咎めなしってことでぇ――――」
「させねぇよライ!? 今サラッと己のした事流そうとしたけどそうはいかねぇぞ!?」
今にもこの三人での喧嘩が始まりそうな雰囲気ッ!!
「お前ら街の危機に何トリオ漫才してんだよ!!!! 後でしろよそんな話!!」
「壊し屋の言う通りだ。お前等冷静になれ」
一番取り乱してたガリアが何言ってんだ。
「ジブンからは良いお知らせと悪い知らせがあるんですがぁ......どっちが聞きたいですか?」
「悪い方」
「良い方」
「どっちも!」
「良い方」
「悪い方」
ルークと俺は悪い方を、ガリアとソザウは良い方をそれぞれ先に聞きたいみたいだ。フィンのどっちもはまぁ......どうせどっちも聞くんだから良いだろ......
多数決的な感じならあとプリメーラがどちらを選ぶかでどっちが先に聞くことになるのかはっきりするのだが――――
「よくも悪くもないお知らせって無い!?」
「「「ある訳ねぇだろそんなもん!!」」」
「ありますよぉ」
「「「あんのかよ!!」」」
「で、良くも悪くもないお知らせですがぁ......さっき旦那が破壊した四層の多重結界の再生がジブンと局長、副長のコントの最中に完了しました。また一からやり直しです」
これ悪い知らせじゃねぇの? 失態なんてもんじゃねぇだろ。
「良い知らせというのは......アレの弱点が判明しました」
「なにィ!? 弱点!!? あるの!?」
ライの言うミジンコ破壊者の弱点とは、本体内部にある一つの本エネルギー炉と二つの副エネルギー炉の事らしい。
全てを完全に破壊すれば、俺の勝ち......
「多重結界ですら俺壊すの結構大変だったよ? それなのに内部にあるエネルギー炉を3つ壊すなんて結構な無理ゲーじゃね?」
「可能性があるとするならば......」
「魔法を内部で爆発させる......とかになるな」
ガリアとルークの案が一番現実的だな。
となると、魔法で俺が一番頼りにしてるのは――――
「お前の出番が来るぞ。フィン」
「任せておけ! 我はまお――――ムグッ!!?」
「魔法が得意なんだよなぁー! フィンは!!」
「? そうだな。その子供の魔法なら、可能性はある」
っぶねぇぇぇ!!!! 今度ちゃんと外で魔王って言っちゃいけないって約束しとかねぇと!!
「――――それで、悪い知らせとはなんなんだ? ライ」
そういえばそうだった。まだ悪い知らせは残ってるんだった......
嫌な予感しかしねぇ!!!!
「悪い知らせですがぁ.....さっき冒険者を一瞬で塵にした砲撃の準備が始まりました......あと5分もすればジブン達も死にますねぇ」
突然、死が目前にやってくる感覚とは、こういうものなのだろう。
その場にいた全員の顔が驚きか、恐怖か、あるいはそのどちらもで固まることしか出来なかった。
「待て待て待てルーク!? 何......あれ......僕知らないよ!?」
さも当然のように話を進めようとするルークに真っ先に詰め寄ったのはガリアだ。
「何って局長......俺の愛用のクギですけど......少しデカいですかね」
「少しどころじゃないだろこれはァ!! てかえ!? どうなってるの!? どこから出てきたの!? なんでこんなの持ってるの!?」
「経費で落とした特注品ですよ局長」
「局長に断りなくなんつーもん作ってんだ!? いや、危機を凌げてるから良いんだけどさ!」
「そぉですよ局長......ジブンも経費でマンガの新刊買ってる事ですし、副長のこれもお咎めなしってことでぇ――――」
「させねぇよライ!? 今サラッと己のした事流そうとしたけどそうはいかねぇぞ!?」
今にもこの三人での喧嘩が始まりそうな雰囲気ッ!!
「お前ら街の危機に何トリオ漫才してんだよ!!!! 後でしろよそんな話!!」
「壊し屋の言う通りだ。お前等冷静になれ」
一番取り乱してたガリアが何言ってんだ。
「ジブンからは良いお知らせと悪い知らせがあるんですがぁ......どっちが聞きたいですか?」
「悪い方」
「良い方」
「どっちも!」
「良い方」
「悪い方」
ルークと俺は悪い方を、ガリアとソザウは良い方をそれぞれ先に聞きたいみたいだ。フィンのどっちもはまぁ......どうせどっちも聞くんだから良いだろ......
多数決的な感じならあとプリメーラがどちらを選ぶかでどっちが先に聞くことになるのかはっきりするのだが――――
「よくも悪くもないお知らせって無い!?」
「「「ある訳ねぇだろそんなもん!!」」」
「ありますよぉ」
「「「あんのかよ!!」」」
「で、良くも悪くもないお知らせですがぁ......さっき旦那が破壊した四層の多重結界の再生がジブンと局長、副長のコントの最中に完了しました。また一からやり直しです」
これ悪い知らせじゃねぇの? 失態なんてもんじゃねぇだろ。
「良い知らせというのは......アレの弱点が判明しました」
「なにィ!? 弱点!!? あるの!?」
ライの言うミジンコ破壊者の弱点とは、本体内部にある一つの本エネルギー炉と二つの副エネルギー炉の事らしい。
全てを完全に破壊すれば、俺の勝ち......
「多重結界ですら俺壊すの結構大変だったよ? それなのに内部にあるエネルギー炉を3つ壊すなんて結構な無理ゲーじゃね?」
「可能性があるとするならば......」
「魔法を内部で爆発させる......とかになるな」
ガリアとルークの案が一番現実的だな。
となると、魔法で俺が一番頼りにしてるのは――――
「お前の出番が来るぞ。フィン」
「任せておけ! 我はまお――――ムグッ!!?」
「魔法が得意なんだよなぁー! フィンは!!」
「? そうだな。その子供の魔法なら、可能性はある」
っぶねぇぇぇ!!!! 今度ちゃんと外で魔王って言っちゃいけないって約束しとかねぇと!!
「――――それで、悪い知らせとはなんなんだ? ライ」
そういえばそうだった。まだ悪い知らせは残ってるんだった......
嫌な予感しかしねぇ!!!!
「悪い知らせですがぁ.....さっき冒険者を一瞬で塵にした砲撃の準備が始まりました......あと5分もすればジブン達も死にますねぇ」
突然、死が目前にやってくる感覚とは、こういうものなのだろう。
その場にいた全員の顔が驚きか、恐怖か、あるいはそのどちらもで固まることしか出来なかった。
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