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守りたいもの
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翌日、金曜日の朝。全員で朝食を摂り、学校や職場へと出かけていくみんなを見送る。
「銀河くん、サッカー頑張ってね」
勝ち進んでいる高校サッカーの予選は、来週末にまた試合がある。おにぎりを作ったり応援することしかできないけれど、だからこそそれをしっかりやりたい。
「おう、任せろ。杏樹はでかけんだよな、気をつけてな」
「うん、ありがとう」
一番乗りに銀河が家を出たら、次は壱星だ。今日の勤務は、朝から夕方までの当番だと聞いている。
「壱星さん、お仕事頑張ってください。あと、お気をつけて」
警察の仕事は、常に危険と隣合わせだ。いつものように、壱星の安全を願う。
「いつもありがとう。夕飯は杏樹くんが好きなの作っておくから、ゆっくりしておいで」
「お世話になります、楽しみです」
最後は彗だ。一限目から授業があるようで、壱星が出かけた後、間もなく玄関へと向かう。
「彗くん、いってらっしゃい。お勉強頑張ってね」
「ああ。なあ鈴原、今日の夜空いてる?」
「夜? うん、空いてるよ」
「よかった。ちょっと嬉しいことがあってさ。鈴原に聞いてほしくて」
「なんだろう。楽しみにしてるね」
「ん。じゃあ鈴原も気をつけてな」
「ありがとう」
今日はひとりで遠出をする予定だ。緊張の伴う外出だが、ひとりで真新しい景色を見たら、気持ちが整理できる気がしている。松山のことはもちろん、この胸にある恋心のことだって。
中部地方へ向かう新幹線に乗りこんで、杏樹はバッグから一枚の名刺を取り出す。松山のものだ。午後に時間が取れるとのことで、待ち合わせをしている。
実の父に会いに行くと言ったら、絶対に心配をかけてしまう。だから壱星たちにも、もちろん母にもこの件は連絡していない。今日はただただ、ひとりで観光に行ってみたいのだと言ってある。少しだけ顔を合わせて、大事な話をしていつも通り帰るだけ。それだけなのだから、観光となんら変わらない。無駄に気を使わせて、いいことなんかなにもない。それに、自分のことくらい自分でできる。助けられるだけじゃない、しっかりと立っていられる人間になりたいのだ。
新幹線に二時間ほど揺られ、そこからまた在来線で移動した15時頃。とある喫茶店前に立っていたら、
「こんにちは」
と声をかけられた。松山だ。杏樹はそっと息を飲み、会釈をする。
「こんにちは」
「遠いのに来てくれてありがとう。また会えて嬉しいよ。中に入ろうか」
「はい」
どこか懐かしい雰囲気のある店内の、奥のソファ席へと案内された。
「好きなの選んでいいよ」
「では、コーヒーをひとつ」
「ここはケーキもおいしいんだけど、甘いものは好きじゃないかな?」
「好きですけど……お腹が空いていないので。大丈夫です」
朝から緊張していて、朝食はいつもより少ししか食べられなかった。昼も食べていない。けれどやはり、この時間になっても腹は空いていなかった。
「じゃあ……すみません、コーヒーをふたつ」
近くにいた店員に松山が注文して、間もなくコーヒーは運ばれてきた。ひとくち口をつけ、ソーサーにカップを戻す。
「あの、先日の件ですが……」
「そんなにかしこまらないで。敬語じゃなくていいよ、親子なんだから」
「……こっちのほうが慣れているので、すみません」
「まあ、急には難しいよね。そういうのはゆっくりでいいか」
「…………」
わざわざこんなところまで出向いてきたから、快い返事が聞けると思われているのかもしれない。だが杏樹の心はずっと変わらない。
「あの……一緒に住むことは、できません。せっかくのお話でしたが……」
突然現れた実の父に、ひとつも情が湧かなかったと言ったら嘘になる。休日を利用し、初めての新幹線に右往左往しながらも、こんなに遠くまで来るくらいには。それでも、気持ちが揺らぐことはなかった。今になって親子として一緒に暮らすなんて、考えられない。なにより杏樹には、帰りたい家がある。もちろん、天羽家の兄弟たちがこの先もそれを許してくれるのなら、だけど。
「どうしても難しいかな? 気持ちが変わる可能性は?」
「ありません。ごめんなさい」
「そっか。残念だけど仕方ないよね。偶然出会うまで会いに行かなかった、罰だ」
「そんな……」
目を伏せて、松山は苦笑いをこぼす。物悲しい雰囲気に、杏樹の胸まで痛む。それほどまで切望してくれていたのだろうか。親子関係をゼロから修復したいと、本気で考えていたのかもしれない。
そんな人を、自分は何度疑ってきただろう。松山がまだただの客だった時も、雨の日に声をかけてきた時も。父親だと明かされた時だって、すぐには信じてあげられなかった。罪悪感が杏樹を苛む。
「あ、あの……一緒に暮らすことはできませんけど、またこうして会ったりはできるので」
これが、杏樹の精いっぱいの譲歩だった。これっきりの縁になんてしないから、そんなに悲しい顔をしないでほしい。そう思ったのだけれど。
「へえ。杏樹くんがこっちに来てくれるの?」
松山の返答にはどこか、棘を感じる。気のせいだろうか。
「……そう、ですね。それに、松山さん、がまた、出張で東京に来られた時も会えますし」
翳っていた松山の表情が、一瞬で元に戻る。
「確かにそうだね。ところで杏樹くん、まだ時間はある? お土産を準備していたんだけど、家に置いてきてしまって。車で来てるから、一緒に来てくれるかな。すぐそこだから」
「……はい」
切り替えが早いな、なんて思うのは傲慢か。同居はできないと納得してもらえたのなら、それに越したことはないのに。それでもざらりと残る違和感をどうにかごまかして、松山とふたり喫茶店を出た。
「銀河くん、サッカー頑張ってね」
勝ち進んでいる高校サッカーの予選は、来週末にまた試合がある。おにぎりを作ったり応援することしかできないけれど、だからこそそれをしっかりやりたい。
「おう、任せろ。杏樹はでかけんだよな、気をつけてな」
「うん、ありがとう」
一番乗りに銀河が家を出たら、次は壱星だ。今日の勤務は、朝から夕方までの当番だと聞いている。
「壱星さん、お仕事頑張ってください。あと、お気をつけて」
警察の仕事は、常に危険と隣合わせだ。いつものように、壱星の安全を願う。
「いつもありがとう。夕飯は杏樹くんが好きなの作っておくから、ゆっくりしておいで」
「お世話になります、楽しみです」
最後は彗だ。一限目から授業があるようで、壱星が出かけた後、間もなく玄関へと向かう。
「彗くん、いってらっしゃい。お勉強頑張ってね」
「ああ。なあ鈴原、今日の夜空いてる?」
「夜? うん、空いてるよ」
「よかった。ちょっと嬉しいことがあってさ。鈴原に聞いてほしくて」
「なんだろう。楽しみにしてるね」
「ん。じゃあ鈴原も気をつけてな」
「ありがとう」
今日はひとりで遠出をする予定だ。緊張の伴う外出だが、ひとりで真新しい景色を見たら、気持ちが整理できる気がしている。松山のことはもちろん、この胸にある恋心のことだって。
中部地方へ向かう新幹線に乗りこんで、杏樹はバッグから一枚の名刺を取り出す。松山のものだ。午後に時間が取れるとのことで、待ち合わせをしている。
実の父に会いに行くと言ったら、絶対に心配をかけてしまう。だから壱星たちにも、もちろん母にもこの件は連絡していない。今日はただただ、ひとりで観光に行ってみたいのだと言ってある。少しだけ顔を合わせて、大事な話をしていつも通り帰るだけ。それだけなのだから、観光となんら変わらない。無駄に気を使わせて、いいことなんかなにもない。それに、自分のことくらい自分でできる。助けられるだけじゃない、しっかりと立っていられる人間になりたいのだ。
新幹線に二時間ほど揺られ、そこからまた在来線で移動した15時頃。とある喫茶店前に立っていたら、
「こんにちは」
と声をかけられた。松山だ。杏樹はそっと息を飲み、会釈をする。
「こんにちは」
「遠いのに来てくれてありがとう。また会えて嬉しいよ。中に入ろうか」
「はい」
どこか懐かしい雰囲気のある店内の、奥のソファ席へと案内された。
「好きなの選んでいいよ」
「では、コーヒーをひとつ」
「ここはケーキもおいしいんだけど、甘いものは好きじゃないかな?」
「好きですけど……お腹が空いていないので。大丈夫です」
朝から緊張していて、朝食はいつもより少ししか食べられなかった。昼も食べていない。けれどやはり、この時間になっても腹は空いていなかった。
「じゃあ……すみません、コーヒーをふたつ」
近くにいた店員に松山が注文して、間もなくコーヒーは運ばれてきた。ひとくち口をつけ、ソーサーにカップを戻す。
「あの、先日の件ですが……」
「そんなにかしこまらないで。敬語じゃなくていいよ、親子なんだから」
「……こっちのほうが慣れているので、すみません」
「まあ、急には難しいよね。そういうのはゆっくりでいいか」
「…………」
わざわざこんなところまで出向いてきたから、快い返事が聞けると思われているのかもしれない。だが杏樹の心はずっと変わらない。
「あの……一緒に住むことは、できません。せっかくのお話でしたが……」
突然現れた実の父に、ひとつも情が湧かなかったと言ったら嘘になる。休日を利用し、初めての新幹線に右往左往しながらも、こんなに遠くまで来るくらいには。それでも、気持ちが揺らぐことはなかった。今になって親子として一緒に暮らすなんて、考えられない。なにより杏樹には、帰りたい家がある。もちろん、天羽家の兄弟たちがこの先もそれを許してくれるのなら、だけど。
「どうしても難しいかな? 気持ちが変わる可能性は?」
「ありません。ごめんなさい」
「そっか。残念だけど仕方ないよね。偶然出会うまで会いに行かなかった、罰だ」
「そんな……」
目を伏せて、松山は苦笑いをこぼす。物悲しい雰囲気に、杏樹の胸まで痛む。それほどまで切望してくれていたのだろうか。親子関係をゼロから修復したいと、本気で考えていたのかもしれない。
そんな人を、自分は何度疑ってきただろう。松山がまだただの客だった時も、雨の日に声をかけてきた時も。父親だと明かされた時だって、すぐには信じてあげられなかった。罪悪感が杏樹を苛む。
「あ、あの……一緒に暮らすことはできませんけど、またこうして会ったりはできるので」
これが、杏樹の精いっぱいの譲歩だった。これっきりの縁になんてしないから、そんなに悲しい顔をしないでほしい。そう思ったのだけれど。
「へえ。杏樹くんがこっちに来てくれるの?」
松山の返答にはどこか、棘を感じる。気のせいだろうか。
「……そう、ですね。それに、松山さん、がまた、出張で東京に来られた時も会えますし」
翳っていた松山の表情が、一瞬で元に戻る。
「確かにそうだね。ところで杏樹くん、まだ時間はある? お土産を準備していたんだけど、家に置いてきてしまって。車で来てるから、一緒に来てくれるかな。すぐそこだから」
「……はい」
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