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第97話 想いを肩に乗せて
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ジークオウルが逃げ去ったことによって、俺たちを襲ってきた家政婦たちは掛けられていたソウル・ストリンガーの効果が消えて正気を取り戻した。
彼女たちは魔法に支配されていた間のことは全く記憶に残っていないらしく、俺から全ての話を聞かされると皆驚きを隠せない様子だった。
そりゃそうだよな。気付いたら自分たちの主人が殺されていなくなってたんだから。
そんな中、アルルという家政婦(他の家政婦たちからメイド長と呼ばれていた人物だ)が懸命に手を回してくれたお陰で、アバンディラの街には今後は一切アルヴァンデュースの森の木を採らないという決まりが領主の名の下に作られて、それを厳守するようにとの通達が街中の商人たちへと送られた。今後は建築に必要な資材は他所の街から仕入れられるように、これから各地に赴いて交渉するつもりらしい。
俺たちは領主を殺した魔帝の手の者を追い払った恩人として改めて歓迎されて、夜も遅いし今日は屋敷でゆっくり休んでほしいと上等な客室へと案内された。
流石貴族の屋敷ともなると、使っているベッドも上等なもので。あまりの寝心地の良さに、俺はベッドに横になって速攻で寝てしまった。
翌日。俺たちは豪華な朝飯を御馳走になった後、家政婦たちに見送られながら領主の屋敷を後にした。
気持ち良く晴れた青空の下を歩きながら、旅人向けの商店を巡って旅に必要な物資を買い揃えた。甘い匂いに誘われたのかフォルテが屋台で売られている茄子みたいな形をした黄緑色の果物を食べたそうな目で見つめるので、たまにはこの世界の食材も味わうかということで少しだけその果物を購入した。屋台の主人曰くこれは『ワーグの実』というこの辺りでしか採れない果実で、濃厚な甘さが特徴のアバンディラの名産品らしい。今日の夜にでも、デザートとして皆に出してやるとするか。
部屋を借りていた宿に行き、停めさせてもらっていた馬車を引き取る。俺たちが不在の間も宿の主人が馬たちの世話をしてくれていたようで、馬たちは元気な顔をして俺たちを出迎えてくれた。
リュウガに運転を任せて、馬車に乗った俺たちは一路アルヴァンデュースの森を目指して進路を取る。
これで人間領ともお別れか……そんなことを考えながら、俺は窓から外の景色をぼんやりと眺めていた。
思えば、色々あった。
この世界に召喚されて、この世界の基本をフォルテに色々教えてもらいながら懸命に旅生活に慣れて。
途中で色々な街に立ち寄って、そこで色々な人と出会って、別れて、笑ったり怒ったり悲しんだりしながらそれでも前に進み続けて。
そして、今。俺は魔帝を倒すための勇者として、更なる舞台へと旅立とうとしている。
俺は……また、此処に帰ってこれるよな? 胸を張って、ただいまって言えるよな?
自分で自分に問いかけた、その時。
「おーい! おっさんたち、待ってくれよー!」
遥か後方から、聞き覚えのある声が呼びかけてきた。
何事かと振り向く俺たち。
その視界には、小さく──馬車の走行速度をものともしない脅威のスピードでこちらに向かって走ってくる黒髪の若者の姿があった。
誰か、なんて訝るまでもない。
「……シキ!?」
俺は驚きの声を上げて、御者台にいるリュウガに馬車を停めるように言った。
停車した馬車から降りる俺。幾分もせずに、微妙に息を切らした様子のシキが俺の目の前へとやって来る。
はぁ、と背中を丸めて深呼吸をして、彼は額の汗を手の甲で拭いながらぺかっと笑った。
「あー、やっと追いついた。初めてだよ、馬車と競争したのなんてさ! ははっ、お陰でちょっと疲れた」
「……何か忘れてた用事でもあるのか? わざわざ追いかけてくるなんて」
「うん。俺、君たちにすっごく言いたかったことがあってさ」
すっと背筋を伸ばしてきちんとした起立姿勢を取ったシキは、がばっと体を二つ折りにして、言った。
「魔帝を倒すっていう君たちの旅、俺も一緒に連れてって下さい!」
「……は?」
唐突の申し出に、俺の目が点になる。
他の連中も、ぽかんとした様子で馬車の窓からシキのことを見つめている。
シキの言葉は続いた。
「俺が授かった勇者としての力は、世の人々のためにあるものだって思ってるんだ。魔帝という悪い奴が世界の平和を脅かしているなら、俺は、そいつから世界を守るためにこの力を役立てたい。そのためには、いつまでも此処に留まってちゃいけない……だから、俺も君たちと一緒に行きたい。君たちと一緒に魔帝と戦いたいんだ。絶対に足手まといにはならないから! 頼むよ!」
シキが足手まといになるとは思っていない。
彼はリュウガと対等に張り合えるくらいだし、神から授けられたという能力もある。旅人としてかなり強い部類に入る人間だと俺は思っている。もしも本当に彼が俺たちと一緒に来てくれるのなら、こんなにも心強いことはない。
だが……彼は今まで、この街を守る勇者としての立ち位置を守ってきた。森からトレントたちが来ることはなくなったが、彼が急にこの街からいなくなったら、もしも街に虚無とかが現れた時、街の住民が困ることになるのではなかろうか。
だから──シキの申し出は嬉しいが、俺は、彼の申し出を受けてはいけないと思う。シキは此処で、これからもこの街を守る『異邦の勇者』として生きていくべきなのだ。
必死な顔をして俺を見つめているシキ。その様子にほんの少し罪悪感を感じながらも、俺は口を開く。
「……あんたの気持ちは分かった。でもな……」
「シキ! おぉい!」
意を決して言いかけた俺の台詞は、遠くからの叫びによって遮られた。
声のした方を向くと──そこには、この街の住人と思わしき老若男女たちが大勢立っていた。
ざっと数えただけでも二十人くらいはいる。ひょっとしたら見えないだけで、本当はもっといるのかもしれない。
何十メートルも離れた位置から、彼らは大振りで手を振りながら叫んでいた。
「シキ! オレたちはあんたが必ずやり遂げるって信じてるからな! 胸を張って行って来い!」
「シキさん! 今までこの街を守ってくれてありがとう! 私たちはもう大丈夫だから、これからはもっとたくさんの人たちを、貴方の力で守ってあげて!」
「勇者のお兄ちゃん、悪い奴なんかに負けないで! みんなでお兄ちゃんが悪い奴に勝てるように毎日神様にお祈りするからね!」
「……アバンディラのみんな……!」
口々に応援の言葉を叫ぶ街の人々を見つめて、シキは思いがけないものを見たような顔をして全身を震わせている。
大きく見開かれた双眸が潤んで、涙腺が決壊したように大粒の涙がぼろぼろと零れ落ちた。
「……こんな俺のために……見送りまでしてくれるなんて……!」
最後の方は嗚咽に埋もれて言葉になっていなかった。
街の人々の様子を見ていると、如何にシキがこの街で皆のために尽くしてきて、皆に慕われた勇者だったのかがよく分かる。
そんな彼らが、シキを本気で応援している──
「…………」
はぁ、と小さく息を吐いて前髪をくしゃりと掻き上げる俺。
俺には、こいつを旅の道連れにしないという選択肢は選べそうになかった。
俺はふっと笑って、シキの肩をぽんと叩いた。
「……馬車に乗れ。出発するぞ」
「……うん……!」
鼻水まで垂らしてべちゃべちゃになった顔を服の袖で乱暴に拭い、シキは俺と共に馬車に乗り込んだ。
再び馬車が走り出す。遠ざかっていく人々の声に応えるように、シキは窓から上半身を乗り出して大きく手を振りながら、精一杯叫んだ。
「みんな……ありがとう、本当にありがとう! 俺、頑張るから! また会おうな!!」
拭いたばかりだというのに、彼の顔は新しい涙で濡れている。
こいつ、いつも笑ってて悩みなんてなさそうな印象があったけど……本当は涙脆い一面がある、繊細な奴だったんだな。
「……男がぴーぴー泣くんじゃねぇよ。ガキじゃあるまいし」
御者台で手綱を操作しながらリュウガが呆れ声を漏らしている。
フォルテの膝の上に座っていたヴァイスがぴょこんとシキの膝の上に移動して、席に座り直したシキの顔を見上げながらくぅんと鳴いた。
シキはそれを見て再び涙まみれの顔を服の袖でぐしゃぐしゃと拭うと、にかっと笑いながらその頭を力強く撫でた。
こうして、シキを旅の仲間に加えた俺たちはアバンディラの街を後にした。
俺たちを乗せた馬車はほどなくして人間領を超えて、エルフ領へと入っていく。
此処から先は、人間領での常識が何処まで通用するか分からない亜人種たちが暮らす世界。
魔帝がいる魔族領がほんの少しだけ近付いたのだなと、行く手に広がる森を見つめながら俺はそう思ったのだった。
彼女たちは魔法に支配されていた間のことは全く記憶に残っていないらしく、俺から全ての話を聞かされると皆驚きを隠せない様子だった。
そりゃそうだよな。気付いたら自分たちの主人が殺されていなくなってたんだから。
そんな中、アルルという家政婦(他の家政婦たちからメイド長と呼ばれていた人物だ)が懸命に手を回してくれたお陰で、アバンディラの街には今後は一切アルヴァンデュースの森の木を採らないという決まりが領主の名の下に作られて、それを厳守するようにとの通達が街中の商人たちへと送られた。今後は建築に必要な資材は他所の街から仕入れられるように、これから各地に赴いて交渉するつもりらしい。
俺たちは領主を殺した魔帝の手の者を追い払った恩人として改めて歓迎されて、夜も遅いし今日は屋敷でゆっくり休んでほしいと上等な客室へと案内された。
流石貴族の屋敷ともなると、使っているベッドも上等なもので。あまりの寝心地の良さに、俺はベッドに横になって速攻で寝てしまった。
翌日。俺たちは豪華な朝飯を御馳走になった後、家政婦たちに見送られながら領主の屋敷を後にした。
気持ち良く晴れた青空の下を歩きながら、旅人向けの商店を巡って旅に必要な物資を買い揃えた。甘い匂いに誘われたのかフォルテが屋台で売られている茄子みたいな形をした黄緑色の果物を食べたそうな目で見つめるので、たまにはこの世界の食材も味わうかということで少しだけその果物を購入した。屋台の主人曰くこれは『ワーグの実』というこの辺りでしか採れない果実で、濃厚な甘さが特徴のアバンディラの名産品らしい。今日の夜にでも、デザートとして皆に出してやるとするか。
部屋を借りていた宿に行き、停めさせてもらっていた馬車を引き取る。俺たちが不在の間も宿の主人が馬たちの世話をしてくれていたようで、馬たちは元気な顔をして俺たちを出迎えてくれた。
リュウガに運転を任せて、馬車に乗った俺たちは一路アルヴァンデュースの森を目指して進路を取る。
これで人間領ともお別れか……そんなことを考えながら、俺は窓から外の景色をぼんやりと眺めていた。
思えば、色々あった。
この世界に召喚されて、この世界の基本をフォルテに色々教えてもらいながら懸命に旅生活に慣れて。
途中で色々な街に立ち寄って、そこで色々な人と出会って、別れて、笑ったり怒ったり悲しんだりしながらそれでも前に進み続けて。
そして、今。俺は魔帝を倒すための勇者として、更なる舞台へと旅立とうとしている。
俺は……また、此処に帰ってこれるよな? 胸を張って、ただいまって言えるよな?
自分で自分に問いかけた、その時。
「おーい! おっさんたち、待ってくれよー!」
遥か後方から、聞き覚えのある声が呼びかけてきた。
何事かと振り向く俺たち。
その視界には、小さく──馬車の走行速度をものともしない脅威のスピードでこちらに向かって走ってくる黒髪の若者の姿があった。
誰か、なんて訝るまでもない。
「……シキ!?」
俺は驚きの声を上げて、御者台にいるリュウガに馬車を停めるように言った。
停車した馬車から降りる俺。幾分もせずに、微妙に息を切らした様子のシキが俺の目の前へとやって来る。
はぁ、と背中を丸めて深呼吸をして、彼は額の汗を手の甲で拭いながらぺかっと笑った。
「あー、やっと追いついた。初めてだよ、馬車と競争したのなんてさ! ははっ、お陰でちょっと疲れた」
「……何か忘れてた用事でもあるのか? わざわざ追いかけてくるなんて」
「うん。俺、君たちにすっごく言いたかったことがあってさ」
すっと背筋を伸ばしてきちんとした起立姿勢を取ったシキは、がばっと体を二つ折りにして、言った。
「魔帝を倒すっていう君たちの旅、俺も一緒に連れてって下さい!」
「……は?」
唐突の申し出に、俺の目が点になる。
他の連中も、ぽかんとした様子で馬車の窓からシキのことを見つめている。
シキの言葉は続いた。
「俺が授かった勇者としての力は、世の人々のためにあるものだって思ってるんだ。魔帝という悪い奴が世界の平和を脅かしているなら、俺は、そいつから世界を守るためにこの力を役立てたい。そのためには、いつまでも此処に留まってちゃいけない……だから、俺も君たちと一緒に行きたい。君たちと一緒に魔帝と戦いたいんだ。絶対に足手まといにはならないから! 頼むよ!」
シキが足手まといになるとは思っていない。
彼はリュウガと対等に張り合えるくらいだし、神から授けられたという能力もある。旅人としてかなり強い部類に入る人間だと俺は思っている。もしも本当に彼が俺たちと一緒に来てくれるのなら、こんなにも心強いことはない。
だが……彼は今まで、この街を守る勇者としての立ち位置を守ってきた。森からトレントたちが来ることはなくなったが、彼が急にこの街からいなくなったら、もしも街に虚無とかが現れた時、街の住民が困ることになるのではなかろうか。
だから──シキの申し出は嬉しいが、俺は、彼の申し出を受けてはいけないと思う。シキは此処で、これからもこの街を守る『異邦の勇者』として生きていくべきなのだ。
必死な顔をして俺を見つめているシキ。その様子にほんの少し罪悪感を感じながらも、俺は口を開く。
「……あんたの気持ちは分かった。でもな……」
「シキ! おぉい!」
意を決して言いかけた俺の台詞は、遠くからの叫びによって遮られた。
声のした方を向くと──そこには、この街の住人と思わしき老若男女たちが大勢立っていた。
ざっと数えただけでも二十人くらいはいる。ひょっとしたら見えないだけで、本当はもっといるのかもしれない。
何十メートルも離れた位置から、彼らは大振りで手を振りながら叫んでいた。
「シキ! オレたちはあんたが必ずやり遂げるって信じてるからな! 胸を張って行って来い!」
「シキさん! 今までこの街を守ってくれてありがとう! 私たちはもう大丈夫だから、これからはもっとたくさんの人たちを、貴方の力で守ってあげて!」
「勇者のお兄ちゃん、悪い奴なんかに負けないで! みんなでお兄ちゃんが悪い奴に勝てるように毎日神様にお祈りするからね!」
「……アバンディラのみんな……!」
口々に応援の言葉を叫ぶ街の人々を見つめて、シキは思いがけないものを見たような顔をして全身を震わせている。
大きく見開かれた双眸が潤んで、涙腺が決壊したように大粒の涙がぼろぼろと零れ落ちた。
「……こんな俺のために……見送りまでしてくれるなんて……!」
最後の方は嗚咽に埋もれて言葉になっていなかった。
街の人々の様子を見ていると、如何にシキがこの街で皆のために尽くしてきて、皆に慕われた勇者だったのかがよく分かる。
そんな彼らが、シキを本気で応援している──
「…………」
はぁ、と小さく息を吐いて前髪をくしゃりと掻き上げる俺。
俺には、こいつを旅の道連れにしないという選択肢は選べそうになかった。
俺はふっと笑って、シキの肩をぽんと叩いた。
「……馬車に乗れ。出発するぞ」
「……うん……!」
鼻水まで垂らしてべちゃべちゃになった顔を服の袖で乱暴に拭い、シキは俺と共に馬車に乗り込んだ。
再び馬車が走り出す。遠ざかっていく人々の声に応えるように、シキは窓から上半身を乗り出して大きく手を振りながら、精一杯叫んだ。
「みんな……ありがとう、本当にありがとう! 俺、頑張るから! また会おうな!!」
拭いたばかりだというのに、彼の顔は新しい涙で濡れている。
こいつ、いつも笑ってて悩みなんてなさそうな印象があったけど……本当は涙脆い一面がある、繊細な奴だったんだな。
「……男がぴーぴー泣くんじゃねぇよ。ガキじゃあるまいし」
御者台で手綱を操作しながらリュウガが呆れ声を漏らしている。
フォルテの膝の上に座っていたヴァイスがぴょこんとシキの膝の上に移動して、席に座り直したシキの顔を見上げながらくぅんと鳴いた。
シキはそれを見て再び涙まみれの顔を服の袖でぐしゃぐしゃと拭うと、にかっと笑いながらその頭を力強く撫でた。
こうして、シキを旅の仲間に加えた俺たちはアバンディラの街を後にした。
俺たちを乗せた馬車はほどなくして人間領を超えて、エルフ領へと入っていく。
此処から先は、人間領での常識が何処まで通用するか分からない亜人種たちが暮らす世界。
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