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その四 美女と野獣
九
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「そう嫌な顔をするなよ、田村麻呂。一刻ばかり、山の中を動き回り、そのまま都に戻ればいいだけだ。簡単な事だろう?」
空海が涼しい顔をして言った。
「つまり、それは俺を囮にして、二人を逃がすという事だろう?」
田村麻呂の言葉に空海は、「ああ」と言い頷く。
「良い案だが、囮になるのは俺ではなくてお前だな。お前の方が適している」
「なぜ俺の方が適している?」
「第一に、お前の方が体が小さい。だから逃げ回りやすい。第二に、お前は山の中での暮らしに慣れている。第三に、この案を出したのはお前だ。だからお前が囮になるべきだ」
淡々と田村麻呂が言うと、空海が言い返した。
「囮はお前の方が適している。第一に、お前は体が大きいから、村人はお前と虎殿とを間違えやすい。第二に、俺が案を考えた。俺は頭を使ったから、お前は体を使え。第三に、俺はお前に頼まれてここに居る。だから危ない橋はお前が渡れ」
空海と田村麻呂は互いに、自分の言い分を言いあい、相手の顔を見る。
最初に目をそらしたのは、田村麻呂だった。
「分かった。お前にものを頼むと、倍返しだな。今後よく考えないといかんな」
そう言うと田村麻呂は、村の奴らの声がする方へ歩き始めた。
「ちょっと待ちなよ。何故だい?何故、何の縁もゆかりもないあたしたちのために、そんな危ない事をしてくれるんだよ。あんたたちに、どんな得があるって言うのさ」
あたしは歩き出した田村麻呂の大きな背中に向かって言った。そうしたら田村麻呂は足を止め、空海を見た。
「空海、人を助けるのに理由は要るのか?」
「いいや、田村麻呂。必要などないさ。助けたいから助ける。それだけでいいのさ」
田村麻呂は、空海の言葉に頷くと、懐から革袋を一つ取り出した。田村麻呂の大きな手のひらにも余るほどの大きさだ。
「これをやる、使え。山賊どもが隠し持っていた金だ。あいつらはみな死んでしまったから、もう出所も分からん。お前たちにやったところで、誰も困らん。朝廷に納めて、お偉いさんの懐に入るくらいなら、お前たちにやるほうが金も活きる」
そう言って田村麻呂が革袋をあたしに渡した。重い。ずっしりと重い。田を五、六枚は買い、荒し子だって雇えるくらいの金だ。
何故だい?なぜこんなにも親切にしてくれるんだよっ。
「そんな・・・。こんな金を貰える理由がないよ」
力なく呟いたあたしに田村麻呂はこう言ったんだ。
「さっき空海が言ったばかりだな。人を助けるのに理由はない。助けたいから助ける。じゃあな、俺はこれから囮になって来る」
田村麻呂が山の暗闇に向かい歩いて行く。そしてたちまちに、山の中に消えて行った。
「和尚さん、田村麻呂は、いや田村麻呂様、お一人で大丈夫なのかい?村の奴らは百人はいるんだよっ」
あたしは、田村麻呂が消えていった方向をじっと見ている空海に向かって言った。
「女性(にょしょう)の体臭に興奮するという、困った性癖があるが、強さだけなら日本一だ。村人百人くらいどうにでもなるさ」
空海は両の手のひらを広げた。
火の玉が出た!
空海は火の玉を、田村麻呂が歩いて行った方へ投げつけた。
「火は人を動かす。この暗闇だ、村人くらいはどうにでもなる。では萩殿、虎殿、息災でな」
「和尚様!あたしは今までロクなことがないし、こんなにも親切にされたことが無くて・・・何と、何とお礼を言っていいのか分かりません。とにかく、ありがとうございます。本当にありがとうございます」
あたしはそう言って何度も何度も頭を下げた。それしかできる事がない。
「萩殿、虎殿、俺にはあなた方が今までどの様な道を歩いてこられたかは分からぬ。だが、この先はあなた方次第だ。どうにでもなる。今までの分、幸せになられよ」
空海はあたしたちに一礼すると、山の中に入って行った。
「おーい、こっちだぁ。こっちに化け物がいるぞぉ」
空海の声が聞こえてきた。あたしたちの居る所から全く逆方向だ。
おう、居たようだぞ!
あっちだ!
よーし、行くぞぉ
気をつけろ!相手は化け物だぁ
村人たちが大声をあげながら、空海の声の方へ動いていく。
「後ろだぁ!お主の後ろに居るぞ!そいつだ。そいつが化け物だぁ」
空海の声。
ひええええ、化け物がいたぁ!
やれっ、こいつだ
こいつが化け物だぁ
違う!俺は化け物じゃないっ!俺は源(げん)だよっ
追い違うぞ、こいつは化け物じゃない
なら、どいつだ!
こいつか?
「そいつだ!化け物はそいつだ」
空海の言葉が走るたびに、村人たちの誰かが襲われ、悲鳴が聞こえてくる。
そのうち、空海が何も言わなくても、勝手に同士討ちを始めた。
夜が明け、明るくなるまで、そうやっているだろう。
死人が出ることはないだろうが、もうあたしたちを追いかけるような元気はないはずだ。
あたしはこの人の顔を見つめて、手を伸ばした。
この人があたしの手を強く握り返した。
「あんた、一緒に行くよ。これからはずっと一緒だからね」
この人が頷いた。
あっ、「あんた」じゃ困る。名前を呼ばないとだ。
「名前は何て言うんだい?あんたを何て呼べばいい?」
「とうの昔に名前は捨てた・・・。萩、お前が俺に名前をつけてくれ。その名前でこれから生きていく」
この人の「哀しい目」が光ったような気がした。
あたしは目を閉じて少しの時間だけ考えた。
「名前」はこれしかない。
「あんたの名前は『空麻呂』。・・・この国で一番偉いお坊さんと一番強い人の名前からもらったんだ。どうだい、良い名前だろう?」
「ああ、良いな。とても良いな」
この人の口が少しだけ上がった。目じりが下がった。頬が緩んだ。
笑った?今この人は笑ったんだ!
「今、笑ったよね?『にこっ』って笑ったよね」
「俺が?俺は笑ったのか!・・・二百年このかた、笑ったことなどなかったな」
あたしはつないでいる手に力を入れ、この人、空麻呂と一緒に一歩前に踏み出した。
あたしたちにとって、新しい人生への一歩だ。
小さな、けれどとても大きな一歩だ。
秋の夜空。
数え切れないほどの満天の星。
あたしと空麻呂がつかむ星はどれだろう?
必ずあるはずだ。
必ず。
空海が涼しい顔をして言った。
「つまり、それは俺を囮にして、二人を逃がすという事だろう?」
田村麻呂の言葉に空海は、「ああ」と言い頷く。
「良い案だが、囮になるのは俺ではなくてお前だな。お前の方が適している」
「なぜ俺の方が適している?」
「第一に、お前の方が体が小さい。だから逃げ回りやすい。第二に、お前は山の中での暮らしに慣れている。第三に、この案を出したのはお前だ。だからお前が囮になるべきだ」
淡々と田村麻呂が言うと、空海が言い返した。
「囮はお前の方が適している。第一に、お前は体が大きいから、村人はお前と虎殿とを間違えやすい。第二に、俺が案を考えた。俺は頭を使ったから、お前は体を使え。第三に、俺はお前に頼まれてここに居る。だから危ない橋はお前が渡れ」
空海と田村麻呂は互いに、自分の言い分を言いあい、相手の顔を見る。
最初に目をそらしたのは、田村麻呂だった。
「分かった。お前にものを頼むと、倍返しだな。今後よく考えないといかんな」
そう言うと田村麻呂は、村の奴らの声がする方へ歩き始めた。
「ちょっと待ちなよ。何故だい?何故、何の縁もゆかりもないあたしたちのために、そんな危ない事をしてくれるんだよ。あんたたちに、どんな得があるって言うのさ」
あたしは歩き出した田村麻呂の大きな背中に向かって言った。そうしたら田村麻呂は足を止め、空海を見た。
「空海、人を助けるのに理由は要るのか?」
「いいや、田村麻呂。必要などないさ。助けたいから助ける。それだけでいいのさ」
田村麻呂は、空海の言葉に頷くと、懐から革袋を一つ取り出した。田村麻呂の大きな手のひらにも余るほどの大きさだ。
「これをやる、使え。山賊どもが隠し持っていた金だ。あいつらはみな死んでしまったから、もう出所も分からん。お前たちにやったところで、誰も困らん。朝廷に納めて、お偉いさんの懐に入るくらいなら、お前たちにやるほうが金も活きる」
そう言って田村麻呂が革袋をあたしに渡した。重い。ずっしりと重い。田を五、六枚は買い、荒し子だって雇えるくらいの金だ。
何故だい?なぜこんなにも親切にしてくれるんだよっ。
「そんな・・・。こんな金を貰える理由がないよ」
力なく呟いたあたしに田村麻呂はこう言ったんだ。
「さっき空海が言ったばかりだな。人を助けるのに理由はない。助けたいから助ける。じゃあな、俺はこれから囮になって来る」
田村麻呂が山の暗闇に向かい歩いて行く。そしてたちまちに、山の中に消えて行った。
「和尚さん、田村麻呂は、いや田村麻呂様、お一人で大丈夫なのかい?村の奴らは百人はいるんだよっ」
あたしは、田村麻呂が消えていった方向をじっと見ている空海に向かって言った。
「女性(にょしょう)の体臭に興奮するという、困った性癖があるが、強さだけなら日本一だ。村人百人くらいどうにでもなるさ」
空海は両の手のひらを広げた。
火の玉が出た!
空海は火の玉を、田村麻呂が歩いて行った方へ投げつけた。
「火は人を動かす。この暗闇だ、村人くらいはどうにでもなる。では萩殿、虎殿、息災でな」
「和尚様!あたしは今までロクなことがないし、こんなにも親切にされたことが無くて・・・何と、何とお礼を言っていいのか分かりません。とにかく、ありがとうございます。本当にありがとうございます」
あたしはそう言って何度も何度も頭を下げた。それしかできる事がない。
「萩殿、虎殿、俺にはあなた方が今までどの様な道を歩いてこられたかは分からぬ。だが、この先はあなた方次第だ。どうにでもなる。今までの分、幸せになられよ」
空海はあたしたちに一礼すると、山の中に入って行った。
「おーい、こっちだぁ。こっちに化け物がいるぞぉ」
空海の声が聞こえてきた。あたしたちの居る所から全く逆方向だ。
おう、居たようだぞ!
あっちだ!
よーし、行くぞぉ
気をつけろ!相手は化け物だぁ
村人たちが大声をあげながら、空海の声の方へ動いていく。
「後ろだぁ!お主の後ろに居るぞ!そいつだ。そいつが化け物だぁ」
空海の声。
ひええええ、化け物がいたぁ!
やれっ、こいつだ
こいつが化け物だぁ
違う!俺は化け物じゃないっ!俺は源(げん)だよっ
追い違うぞ、こいつは化け物じゃない
なら、どいつだ!
こいつか?
「そいつだ!化け物はそいつだ」
空海の言葉が走るたびに、村人たちの誰かが襲われ、悲鳴が聞こえてくる。
そのうち、空海が何も言わなくても、勝手に同士討ちを始めた。
夜が明け、明るくなるまで、そうやっているだろう。
死人が出ることはないだろうが、もうあたしたちを追いかけるような元気はないはずだ。
あたしはこの人の顔を見つめて、手を伸ばした。
この人があたしの手を強く握り返した。
「あんた、一緒に行くよ。これからはずっと一緒だからね」
この人が頷いた。
あっ、「あんた」じゃ困る。名前を呼ばないとだ。
「名前は何て言うんだい?あんたを何て呼べばいい?」
「とうの昔に名前は捨てた・・・。萩、お前が俺に名前をつけてくれ。その名前でこれから生きていく」
この人の「哀しい目」が光ったような気がした。
あたしは目を閉じて少しの時間だけ考えた。
「名前」はこれしかない。
「あんたの名前は『空麻呂』。・・・この国で一番偉いお坊さんと一番強い人の名前からもらったんだ。どうだい、良い名前だろう?」
「ああ、良いな。とても良いな」
この人の口が少しだけ上がった。目じりが下がった。頬が緩んだ。
笑った?今この人は笑ったんだ!
「今、笑ったよね?『にこっ』って笑ったよね」
「俺が?俺は笑ったのか!・・・二百年このかた、笑ったことなどなかったな」
あたしはつないでいる手に力を入れ、この人、空麻呂と一緒に一歩前に踏み出した。
あたしたちにとって、新しい人生への一歩だ。
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