婚約破棄?その言葉ずっと待ってました!〜婚約破棄された令嬢と氷の公爵様〜

みのすけ

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婚約破棄?その言葉待っていました

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私はセレス子爵家長女アレキサンドライト。
名前は当家の家宝の宝石に由来して付けられました。
私の目の前には婚約者のトロイ・ブロウ伯爵子息が難しい顔で立っています。彼は言いました。

「アレキサンドライト・セレス、僕はお前との婚約を破棄する!」

「トロイ様、どうして急に⁈私に至らないところがありましたら…」

「君の個性のない容姿も、冴えない性格も、悪くないと思っていた。だが僕はアメリアに出会ってしまった!真実の愛を知ってしまったんだ!
アメリアと婚約するため、お前との婚約を破棄する」

「そんな…ブロウ伯爵はご承知のことでしょうか?」

「ぅん…僕に一任されているよ」


ばたん!
扉が勢い良く開き、金髪モデル体型の令嬢が小走りで駆けてきた。アメリア・ドロール男爵令嬢だった。

「トロイ様!」
アメリア様の甲高い声が響く。

「アメリア!」
トロイ様は両手を広げてアメリア様を迎え入れた。

「アメリア、今セレス嬢に婚約破棄を言い渡したところだ。これで君と一緒になれる」

「あぁトロイ様、私のために…。
セレス様申し訳ありません。貴方の婚約者を私は愛してしまったのです」

「あぁアメリア!僕も愛しているよ」

学園の渡り廊下の中心で愛を叫んでいる。騒ぎを聞いた生徒達が集まって来た。

「と言うわけでセレス嬢、真実の愛を知った僕はアメリアを選ぶ。仕方のないことなんだよ。病める時も健やかなる時もアメリアと一緒に居たいんだ。
よってお前との婚約を破棄する」

はっきりと言い切ったトロイ様の声が廊下中に響き、周囲に集まった人が騒動めく。

「セレス様、ごめんなさい。私もトロイ様を愛しているのです。どんな困難にも共に手を取り合い、助け合ってゆきたいのです」

アメリア様の肩を抱き、自信満々のトロイ様。二人の世界は全開中だ。

対して私は俯き、スカートの裾を握りしめて震えていた。

ふ……ふふ。婚約破棄?
その言葉、ずっと待ってました!!

✳︎

私とトロイ様の婚約破棄は即日速やかに行われました。

それから11日後、
トロイ様のご実家ブロウ伯爵家と、アメリア様のご実家ドロール男爵家が事実上潰れることとなりました。

しかし私は信じているのです。『真実の愛』があれば、どんな困難でもお2人で乗り越えられると……。

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はじめまして。お立ち寄り頂きありがとうございます。少し変わった婚約破棄の話に興味があれば、続きを見て頂けると嬉しいです。最初は恋愛色薄めなので、しばらくお付き合い頂けると幸いです。
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