引きこもりの俺の『冒険』がはじまらない!〜乙女ゲー最凶ダンジョン経営〜

ばつ森⚡️8/22新刊

文字の大きさ
33 / 119
1-2 騎士団員フェルト

閑話:ラムちゃんの結婚♡・中 ※

しおりを挟む
 実はモンスターはオスの精子の中に、妊娠可能なものが全部セットで入ってる。
 それをメスが腹の中であたためて産卵するわけなんだけど、その間に母体からの魔力が流れ込むらしい。だから、優秀なオスと魔力の高いメスっていうのが最高の組み合わせ。
 産卵までの速さはかなり速い。ゴブリンよりはオークのほうが時間がかかる。
 っていうのも内側にこれでもかってほど精液をそそがないと卵が定着しないらしい。

 だからこれからラムレイは寝ても覚めても精子を注がれ、産卵して、また次――という生活を繰り返すのだ。
 
 きちんと体内に付着すると、卵の成長が始まって、どんどん大きくなっていく。
 ゴブリンの繁殖力の低さは、基本的に彼らがそんなに強いモンスターではないこと、人間と戦いながらだってこともあるし、衛生面とかが原因みたいだけど。オークはこうして腹に宿したひとつの卵が産まれるまでにひと月かかるらしい。
 その間もずっと、オスの精子から栄養をもらって、メスから魔力をもらって、大きくなる。

 ――愛の結晶なのだ!
 
 オークの青年はラムレイが後ろ手に縛られているのが気になるようだけど、俺が「大丈夫。慣れるまではそれでいいよ」と言うと、器用にラムレイの服を脱がせながら、ラムレイの肌をまさぐり出した。

「ヒィッ……や、やめろ! わ、私を誰だと思っているんだ! ふ、ふざけ……!」

 俺は土壁から椅子を出すと、いつもみたいに背もたれに腕を置いてじっとラムレイの様子を見つめる。そもそも、あの鈍器みたいなペニスが人間に入るんだろうか。日本で見たことある特大のサイズよりもずっと大きい。

(つーか、指一本で普通にちんこくらいない……? あれ)

 オークのペニスは完全に天を仰いでいて、かわいい新妻に対する期待が窺い知れる。
 俺の種族は属性魔法が使えない仕様みたいだけど、生活魔法と呼ばれる魔術師によって簡略された魔法は使える。それでフェルトに突っ込んだときは、スライムじゃなくて〝浄化〟と呼ばれる生活魔法を使ってみた。

(なんか……よくわかんないけど、スライム入れたくなかったんだよなー)
 
 モンスターたちは俺とは違って属性魔法も使えるけど、もしかしたらモンスターでも生活魔法も使えるのでは? と、思って教えたら、使えた。
 だからゴブリンの衛生問題はかなり改善されるんじゃないかと思ってる。
 綺麗なゴブリンとかちょっと……微妙だけど。まあ、いいやつらだし、健康でいてほしい。大事だよ。
 
 で、オークだ。オークにもメス穴スライムを貸そうか? って言ったんだけど、ほかのモンスターが大切な嫁の体内に入るのがやだって言って断られた。だから、結局オークにも浄化の魔法を教えることになったのだった。
 まあ、気持ちはちょっとわかるよ……ん?

(どんな気持ちが……わかるんだ?)

 と、考えてたら、ラムレイの叫び声が聞こえてきてハッと我に返った。

「ぁ"ああッや"め、やめろおおッ」

 目を向けると、人形みたいに脚を掴まれ大きくひらかれたラムレイが尻を舐め回されてるところだった。れろれろと長い舌が尻の穴に抜き差しされているのが見える。逆さまになったラムレイは、ねっとりと奥まで舐められてビクビクと震えている。

(へえ……結構優しい。ていうか、あれ気持ちよさそうじゃない?)

 さっきまで真っ青だったラムレイも、赤くなってる気がする。
 内側を舐め回され、たまに尻からペニスまでを撫であげられて震えている。ていうか、いつの間にか普通にラムレイも勃起してる。

 ちなみにラムレイはさっき転がされてるときには気がつかなかったみたいだけど、ペニスと陰嚢も大きく改造してある。
 なんとなくだけど、オーク相手だから、そのほうが触りやすいかなと思って。
 幸せな新婚生活を演出するための努力はね、しておきたいよっていうか? 俺もラムレイが末永くこのダンジョンで子育てに励めるように考えてるわけ。

 ペニスの根本にはオークでも外せる仕様のコックリングがつけられていて……それはまあ、仕様。
 だからさっきから舐められて、ビクンッビクンッと大きく震えている。
 でも、オークがこんなに丁寧に解してるのをみてると、なんか――

(……なんか……俺のほうがひどいやつじゃない?!)

 痛がってるとことか怯えてるとことか見たかったけど……と、ちょっと思いながら、なんか嫌な汗が噴き出した。
 オークは、舌でだいぶラムレイが気持ち良くなったのを確認したのか、ついにラムレイの穴の中に指をつっこみ始めた。
 見てるだけだと、岩でも突っ込まれてるように見えるけど……なんかラムレイの様子がおかしい。

「あぁッ……ひんっ、あああ、そこ、だめッ」

 え――……気持ちいいんだ。あれ。
 オーク……! 結構テクニックがあるのでは? メスが気持ちよくなるように、気を遣っているみたいだ。もっと阿鼻叫喚みたいになるかと思ってたから、びっくりしてる。
 じっくり慣らされ、ラムレイが嫌がりながらも甘い声を上げる。しばらく、俺は一体なにを見せられてるんだっけ……とか思ってたけど――……

 だが、ついに――そのときは来た。

しおりを挟む
感想 31

あなたにおすすめの小説

平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)

優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。 本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。

一人の騎士に群がる飢えた(性的)エルフ達

ミクリ21
BL
エルフ達が一人の騎士に群がってえちえちする話。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

僕と教授の秘密の遊び (終)

325号室の住人
BL
10年前、魔法学園の卒業式でやらかした元第二王子は、父親の魔法で二度と女遊びができない身体にされてしまった。 学生達が校内にいる時間帯には加齢魔法で老人姿の教授に、終業時間から翌朝の始業時間までは本来の容姿で居られるけれど陰茎は短く子種は出せない。 そんな教授の元に通うのは、教授がそんな魔法を掛けられる原因となった《過去のやらかし》である… 婚約破棄→王位継承権剥奪→新しい婚約発表と破局→王立学園(共学)に勤めて生徒の保護者である未亡人と致したのがバレて子種の出せない体にされる→美人局に引っかかって破産→加齢魔法で生徒を相手にしている時間帯のみ老人になり、貴族向けの魔法学院(全寮制男子校)に教授として勤める←今ここ を、全て見てきたと豪語する男爵子息。 卒業後も彼は自分が仕える伯爵家子息に付き添っては教授の元を訪れていた。 そんな彼と教授とのとある午後の話。

ヤンデレ執着系イケメンのターゲットな訳ですが

街の頑張り屋さん
BL
執着系イケメンのターゲットな僕がなんとか逃げようとするも逃げられない そんなお話です

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

過保護な義兄ふたりのお嫁さん

ユーリ
BL
念願だった三人での暮らしをスタートさせた板垣三兄弟。双子の義兄×義弟の歳の差ラブの日常は甘いのです。

臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話

八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。 古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。

処理中です...