黒狼の牙 〜領地を追われた元貴族。過去の世界で魔法の力を得て現在に帰還する。え、暴力組織? やめて下さい、黒狼会は真っ当な商会です〜

ネコミコズッキーニ

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動き出す結社 混乱の帝都

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「総裁。やはりこの作戦、民に無用の死者が多く出ます。今からでもお考えなおしていただく事はできませんか……?」

 帝都某所。そこではリステルマがレクタリアと会話を交わしていた。

 これから帝都で始まる事について、リステルマはとても信じられないのだ。レクタリアがガリグレッドの策に乗ったという事実が。

 しかしレクタリアは片目だけが赤い瞳で、やさしく微笑んだ。

「リステルマ。これはあなたたち人にとって、必要なことなのです」

「わたしたちにとって……?」

「ええ。……思えばお前はいつも私に尽くしてくれているのに、この計画の先に待つ人類の展望について聞かせた事はありませんでしたね。まずはその事に謝罪いたします」

「そんな……!」

 人体に組み込むには2つが限界とされるエルクォーツを、リステルマは4つ組み込まれている。

 それはレクタリアが成した奇跡の御業であったし、そのことにリステルマは強く感謝していた。

 今でもその忠誠心は変わらないし、これからも変わらない。だからこそ、誰も知らないであろうレクタリアの真意が聞けるのは、リステルマにとって喜ばしいことであった。

「私の目的は一つ。人という種にさらなる進化を促す事です」

「……進化、ですか?」

「そう。この世界に人という種が誕生したのは、大いなる偶然と奇跡によるものでした。魔法というものが持ち込まれるまで、そもそも存在していなかったのですから」

 レクタリアが何の話をしているのかが分からない。いつの話であり、何故それを知り得ているのかも分からない。

 だが敬愛する主の言葉に、リステルマは傾聴の姿勢を崩さなかった。

「かつてはこの世界には聖魔の波動が満ち溢れていました。それは多くの種を進化させ、大いなる文明を生み出す要因にもなったのですが、一方で波動が毒にしかならない種も存在しました」

「聖魔の……波動……?」

「波動を調整するための出力端子として生み出したのが大幻霊石。ですがその管理の在り方は完全ではなく、全ての大幻霊石は砕け、扉も閉じる事となった」

 レクタリアは自分の尺度でしか話さないため、依然としてリステルマには理解が追い付かない。

 だが話の主語が想像よりも大きいというのは理解できた。

「今この時代に私が存在できている事。これも人にとっての奇跡と言えるでしょう。この計画が進むことによって、私は再び扉を開けることができるのです。そしてそれは停滞した人という種に対し、新たな進化を促すこととなるでしょう」

 話のスケールが大きく、リステルマでは全体像が掴めない。だがレクタリアが真摯に人というものに向き合っている熱意は感じた。

 決して己のエゴだけで行動している訳ではないのだ。だからこそ、自分も覚悟を決める。

「……拠点にはまだ閃罰者や閃刺鉄鷲が残っています。彼らも帝都まで来るのですか?」

「ここにはあなたがいるのです。今いるメンバーで十分、これ以上は不要でしょう」

「は……」

 レクタリアの中での自分の価値観が分かり、リステルマはいくらか安堵する。

 そう、自分は信用されているし、頼りにもされている。ならばもう、それで十分ではないか。

「まずは獣の変異体を。そして閃刺鉄鷲を使い、徐々にその規模を拡大していきます」

「そして黒狼会が疲弊したタイミングで……ですね」

「はい。そこまで計画に修正を必要とした彼ら……群狼武風の魔法使いたちには敬意を表しましょう」

 黒狼会の正体についてはリステルマたちも聞かされていた。

 初めて聞いた時は驚いたが、同時に納得もできた。自分たちの絶対的優位を崩す唯一の存在。計画におけるイレギュラー要素。決して無視できる存在ではない。

「七殺星や閃罰者の中には、彼らと立ち合いたいと考えている者もいる様ですが……」

「その自由はあります。私は止めません。それに目的である依り代と、扉への経路から離してくれれば役割としては十分です」

 言われてレクタリアはこれから始める事に思いを馳せる。

 いくつかに役割分担がされていたが、大きくは2つだ。帝都で陽動の騒ぎを起こし、目的地へ侵入しやすくするための役割と、依り代をさらい、レクタリアの元へと連れていく役割。

 黒狼会と対峙してみたいと考えている者は、前者の役割を担う者たちであった。

「ゼルダンシアの姫、シャノーラは私に希望と障害を用意してくれました。ですが障害を乗り越えて希望を掴むというのも、人らしくて良いでしょう」

 静かにレクタリアが呟く。その時、遠くから人の悲鳴が上がった。

「……始まったようですね」

「はい。まずは帝国と……黒狼会のお手並み拝見といきましょう」
 



 
 それは突然の報せだった。リーンハルトは息も絶え絶えに教えてくれる。

「音楽祭の時にも現れた獣が……!?」

「は、はい……! 帝都の各地で突然現れまして……! 今も帝国兵や騎士たちが対応をしていますが……!」

 あの獣が街中で暴れるなんて、悪夢以外なにものでもない。

 それに騎士は広い場所に大部隊を展開させてこそ、その本領を発揮する。市街地での局地戦には向かない……とまでは言わないが、その実力の全ては発揮しづらいだろう。

 帝都の地図を広げ、現在獣が暴れている場所を教えてもらう。俺はそれを見ながら指示を出した。

「ロイ、アックス、じいさん、ガードン。それぞれ北部、東部、南部、西部に移動して対応してくれるか?」

「それはもちろんです。しかし……」

 ロイが言いよどんだところを、アックスが引き継ぐ。

「最悪、良いんだな?」

「もちろんだ。民の安全が最優先、後のことは陛下がなんとかしてくれると信じよう」

 2人が聞いてきたのは、魔法についての事だ。

 これまでは何とか誤魔化しながら使ってきたが、今はその様な事を気にしている場合ではない。指示を受けた4人は素早く移動を開始する。

「私はー?」

「フィンはここに残って、ミュリアたちと協力しながら情報の収集と分析に務めてくれ。場合によっては即応戦力として動いてもらう。しばらくはここが指令室となる。リリアーナは適宜必要に応じて遊撃に動いてもらえると助かる」

 話を振られたミュリアは驚きで両目を開く。アリアは強い興味を持った眼差しを向けてきた。 

「……どうしてヴェルトさんが、騎士様のお手伝いをするんです? それにあらかじめこういう事態が起こった時に備えて、互いに示し合わせていたかの様なやり取りですけど……」

 さすが、よく見ているな。

 閃刺鉄鷲の暗殺者たちが各地に散開しながらしかけてくる可能性はあらかじめ考えていた。俺が敵の立場なら、黒狼会に対してどう対処するか。そう考えた時に思いついた可能性の1つだ。

 そしてクインを含め、事前にいくつかのパターンを想定した対応書を作成していた。今もその対応書に基づいた動きだし、リーンハルトが来たのもその一環だ。

「騎士団や帝国兵では手が回りにくい場所もあるだろ? 何かあった時に、そういうところは黒狼会が手を貸す方向で話が進んでいたんだよ」

「えぇ!? でも黒狼会は商会……ですよね?」

「お前も黒狼会がただの商会ではないと気づいているんだろ? ま、機会があればその疑問に答えてやる。今は時間が惜しい」

 ミュリアも含め、特にこの数ヶ月は俺たちが騎士や貴族と多く接触しているのは把握しているからな。

 それが帝都の治安維持……騎士の領分に踏み込む事に繋がっているとは思っていなかっただろうが、金儲けのために連携している訳ではないというのは理解していたはずだ。

「……分かりました。それじゃ、私もここでお姉ちゃんを手伝いますね」

「助かる。俺はここで直接指揮を執る」

 現在、貴族院には覇嵐轟を衛士として派遣している。もし事が貴族街にまで及ぶ様なら、その時は俺が直接出向くとしよう。




 
 帝都の各地では突如巨大な獣が現れ、人に襲い掛かっていた。帝国兵たちは住民の避難を急がせ、騎士と共に何とか獣をその場で足止めする。

「はあああぁぁぁ!!」

 クインシュバインは既に街に出ており、第一線で獣と対峙していた。獣の膂力は人を大きく上回るが、クインシュバインは大剣で上手く攻撃を逸らしながら獣の注意を引き付ける。そして。

「今だ!」

 クインシュバインの合図で、大型のボーガンを構えた配下の騎士たちが、獣に目掛けて矢を射出する。

 そのボーガンは1回矢を装填するだけでも多大な力を要し、時間もかかるものだった。だが威力はその分凶悪だ。フルプレートの甲冑すら容易に貫く。

そしてその矢は獣をも貫いた。

「グルアアアアアァァ!!」

 突然の激痛に悶える獣を前に、クインシュバインはためらいなく駆けだす。そしてその首目掛けて大剣を振り降ろした。

 血管が断たれ、クインシュバインは噴き出した血を正面から浴びる。だが獣はその場に倒れると動かなくなった。

「おお!」

「やったぞ!」

「さすがクインシュバイン様!」

 騎士たちは喜ぶが、クインシュバインの表情は明るくない。既に民と配下たちに被害も出ているのだ。だが感傷に浸っている時間もない。

「まだ喜ぶのは速いぞ! 矢を装填しろ! 次の現場へ向かう!」

「は!」

 クインシュバイン率いる正剣騎士団は、戦場経験のある者とない者の割合が半々だ。今回が初めての実戦という者も多かった。

 もっとも、クインシュバインも初陣が獣になる配下が出るとは考えていなかったが。

「急げよ! 我らの1分1秒が、民たちの命に直結するのだ! 今こそ陛下より帝都の治安を預かりし、正剣騎士団の力を知らしめる時!」

 配下を鼓舞しつつ、脳裏に帝都の地図を広げる。こういう場合に備えて、あらかじめ黒狼会と騎士団が1次対応する区画は定められていた。

(黒狼会は騎士団ほど戦える者は多くないし、より多くの労力を強いる事になる……しかし……!)

 思い出すのは、音楽祭の時のヴェルトとハギリ。彼らは単独で複数の獣を相手取れる実力を持っていた。

 集団での行動を必要としない分、騎士団よりもフットワークも軽い。

(兄さん……予想していたパターンの1つが当たりました。どうか頼りにさせてください……!)

 兄と共に帝都を守る。クインシュバインはこんな時に不謹慎だと思いつつも、2人で力を合わせられるこの状況を嬉しく思った。




 
 獣が帝都に出没するようになって3日目。ハギリは今日も南部に現れた獣の対処をしていた。

 刀を抜き、素早い動きで翻弄しながら足を中心に斬っていく。

「そろそろかのぅ」

 四つ足を切り刻まれ、獣の動きは目に見えて悪くなっていた。そうして体勢を崩したところに首目掛けて刀を一閃させる。

「破っ!」

 多少の返り血を浴びたものの、問題なく獣を仕留める。遠巻きに見ていた住民たちからは歓声があがった。

「さすが黒狼会のハギリさんだ!」

「結構な年齢のはずなのに、なんて動きだ……」

「帝国騎士よりも強いんじゃないか!?」

「うちも黒狼会の傘下に入れてもらうか……」

 この数日で黒狼会の評判はさらに上がっていた。

 獣が現れれば通常は帝国兵や騎士が対応してくれるのを待つが、黒狼会は積極的に出向いて助けてくれるのだ。その強さにも畏怖というより、住民に安心感を与えていた。

(こういう感覚は久しいのぅ。かつて武人と呼ばれておった時に欲していたものが、この歳になって得られるとは。ふぉっふぉ、坊には感謝じゃの)

 ハギリは若かりし頃を思い出す。自分がこの世界でハギリと呼ばれる様になる前。武人として故郷で刀を振るっていた時だ。

(元々身体能力の強化には慣れておったが……それが突然使えなくなった時は動揺したもんじゃ。時を経てまたこうして昔の戦い方ができるようになった訳じゃが)

 黒狼会でハギリの過去を知る者はいない。ハギリ自身語ったことがないし、そもそも誰も聞いたことがない。

 ただその剣腕は誰もが認めるところであり、おそらく生まれた時から剣に生きてきたのだろうと思う者は多かった。

 実際、魔法なしの立ち合いで1対1でハギリに敵う者はいなかったのだ。もっとも、魔法がなければハギリは激しく動けないのだが。

(かつて使っておった絶影よりも今の方が速いの。さすがに金剛力の剣腕は振るえんが……)

 物思いに耽っていたところに1人の若者が走ってくる。

「は、ハギリさん!」

 その男は黒狼会のバッジを付けていた。顔は分からないが、ハギリは自分のところの従業員だろうと判断する。

「どうしたんじゃ?」

「け、獣が! また出たんです!」

「ほぅ……場所はどこじゃ?」

「この間、オープンしたばかりの店です! 南部の……!」

 このエリアで黒狼会が新たに立ち上げた店は1つしかない。大衆居酒屋だ。ハギリ自身視察に行った事があるし、オープン前の試食会にも参加していた。

 その店は黒狼会にとって新たなチャレンジだった。新たに多くの従業員を雇い、黒狼会自体が本格的に始めた店の1つだ。

 これまでの黒狼会は傘下の組織や商人、貴族による支援や護衛料が収入の主だった。実験的な取り組みではあったが、ヴェルトは帝都に新たな雇用を産出できると満足感を得ていた。

 その事はハギリはもちろん、黒狼会幹部であれば誰もが知っている。そしていよいよ傭兵ではなく、新たな世界で新たな組織として、自分たちらしさを失わずに生きていけると感じていた。

 若者の言葉を聞き、ハギリはすぐにその場から駆けだす。ハギリの魔法は素早さに特化した身体能力の強化。目的の場所には瞬く間に辿り着いた。しかし。

「…………」

 ハギリの目には、半壊した店と暴れる獣が映っていた。上半身が食いちぎられた従業員の身体も見える。

「い、いやぁー!」

「ひぃ! だ、だれかぁ!」

 音楽祭で見た時と同じく、獣はとても大きな身体を持っていた。戦う力を持たない者はなすすべもなく蹂躙されていく。

 そしてその光景を見たハギリは。数年ぶりとなる怒りの色を、その瞳に滲ませていた。
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