Two seam

フロイライン

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最終打者

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いよいよ咲聖は追い詰められた。


2対3

九回ツーアウトランナー無し

バッターはこの試合全打席三振の田上成樹


本人を含めて、グランド内の全員が終わりを意識した。

奇跡などという言葉を簡単に使うものではない

だが、奇跡を望むしかない…そんな場面であった。


マウンド上の榮進のエース北城は、あと一人となったが気を緩める事なく外角いっぱいにストレートを投じ、空振りを取った。


二球目はハンガーカーブでタイミングを完全に外し、見逃しでツーストライクと追い込んだ。



田上はタイムを取り、ボックスから一度出た。

二度スイングをし、屈伸運動をしてから入り直した。


(三球勝負で来るかな…

いや、慎重な榮伸バッテリーのことだから、一球外してくる…)

田上はそう思い、ボール球には手を出すまいと、高めは捨てるよう目線をを付けた。

しかし、田上の心理状態を一瞬で看破した奥田は三球勝負を選択。

絶妙なコントロールで田上の内角にストレートを投げ込んだ。

びっくりしてバットを出す田上

しかし、引きつける事なくスイングしてしまった田上のバットは、ボールを辛うじて当て、打球は力なくセカンドの正面に転がった。


しまった!


田上は咲聖の夏を終わらせてしまった事に絶望しながら一塁に向かって走り出した。


咲聖の快進撃はここに終止符が打たれた。
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