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妊娠篇
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仲村家では、親子三人が珍しく揃い、夕食を一緒に食べていた。
「三人でこうやって晩御飯を食べるのも久しぶりだなあ。」
父の慶徳がしみじみ言うと、妻の澪も頷いた。
「三人とも仕事してるからねえ。
それに、美奈も、真っ直ぐ帰ってくる事も少ないし。」
「ごめん。」
美奈は、申し訳なさそうに言うと首を竦めた。
それから三人は、会話をしながら食事を続けていたが、少し間が出来ると、美奈は箸を置いて、顔を上げ、向かい側に座る両親を見た。
「お父さん、お母さん
ちょっと話があるんだけど、いい?」
少し背筋を伸ばし、あらたまって言う娘に、慶徳も澪も、何かイヤな予感がし、早く言わせようと
「どうしたんだ?
言ってみなさい。」
と、促した。
美奈は、頷き、また一呼吸入れると、落ち着いた口調で
「実は、私…
妊娠してるの。」
と、言った。
「えっ…」
父の慶徳より、澪の方が先に反応して声を上げた。
慶徳も遅れて
「なんだって?
美奈、何て言った?」
と、続いた。
「だから、私のお腹の中には今赤ちゃんがいるのよ。」
美奈は、依然として冷静な口調でそう言った。
「…
相手は?」
慶徳が恐る恐る質問すると、美奈は
「会社の同僚よ。
山崎君」
と、言ってのけた。
この後、親がどのようなリアクションをするかわかっていながら…
「三人でこうやって晩御飯を食べるのも久しぶりだなあ。」
父の慶徳がしみじみ言うと、妻の澪も頷いた。
「三人とも仕事してるからねえ。
それに、美奈も、真っ直ぐ帰ってくる事も少ないし。」
「ごめん。」
美奈は、申し訳なさそうに言うと首を竦めた。
それから三人は、会話をしながら食事を続けていたが、少し間が出来ると、美奈は箸を置いて、顔を上げ、向かい側に座る両親を見た。
「お父さん、お母さん
ちょっと話があるんだけど、いい?」
少し背筋を伸ばし、あらたまって言う娘に、慶徳も澪も、何かイヤな予感がし、早く言わせようと
「どうしたんだ?
言ってみなさい。」
と、促した。
美奈は、頷き、また一呼吸入れると、落ち着いた口調で
「実は、私…
妊娠してるの。」
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「えっ…」
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「なんだって?
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と、続いた。
「だから、私のお腹の中には今赤ちゃんがいるのよ。」
美奈は、依然として冷静な口調でそう言った。
「…
相手は?」
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