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妊娠篇
命の時計
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その日、俺は仕事が手につかず、一日を終えてしまった。
仕事が終わると、美奈に誘われたが、それを断り、家に真っ直ぐ帰った。
「おかえりなさい。」
家に帰ると、お腹の大きな妻が笑顔で迎えてくれた。
「ただいま。」
俺は、日課であるキスをした。
「ご飯できてるわよ。」
「うん。
ありがとう。」
俺は、いつもと変わらぬやり取りを友梨奈とし、あたたかな食事をいただいた。
いつもと変わらない感じを心掛けたが、すぐに友梨奈は気付いたようで
「愁ちゃん
何かあった?」
と、俺に聞いてきた。
「えっ?」
「私の思い過ごしだったらごめんなさい。
なんか、元気がないと思って…」
やっぱり、女は敏感だ。
俺は、全部話してしまおうかと一瞬、思ってしまったが、すぐに翻意した。
身重の妻にそのような話をするのはあまりにも酷で、それでいて、言えば俺だけ楽になる。
つまり、逃げてしまうのと同じことだと考えたからだ。
まあ、こんな考え方をする自体、逃げてるんだけど…
俺は、大部分は内緒にしたままで、友梨奈に話をする事にした。
「友梨奈…」
「どうしたの?
言ってみて」
「もし、仕事を辞めたいって言ったら、許してくれる?」
「お仕事を?
何かイヤな事でもあった?」
「あ、いや…
ちょっと…」
当然の如く、俺は辞める理由を言えなかったが、友梨奈もそれ以上は詮索してこなかった。
仕事が終わると、美奈に誘われたが、それを断り、家に真っ直ぐ帰った。
「おかえりなさい。」
家に帰ると、お腹の大きな妻が笑顔で迎えてくれた。
「ただいま。」
俺は、日課であるキスをした。
「ご飯できてるわよ。」
「うん。
ありがとう。」
俺は、いつもと変わらぬやり取りを友梨奈とし、あたたかな食事をいただいた。
いつもと変わらない感じを心掛けたが、すぐに友梨奈は気付いたようで
「愁ちゃん
何かあった?」
と、俺に聞いてきた。
「えっ?」
「私の思い過ごしだったらごめんなさい。
なんか、元気がないと思って…」
やっぱり、女は敏感だ。
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身重の妻にそのような話をするのはあまりにも酷で、それでいて、言えば俺だけ楽になる。
つまり、逃げてしまうのと同じことだと考えたからだ。
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俺は、大部分は内緒にしたままで、友梨奈に話をする事にした。
「友梨奈…」
「どうしたの?
言ってみて」
「もし、仕事を辞めたいって言ったら、許してくれる?」
「お仕事を?
何かイヤな事でもあった?」
「あ、いや…
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