oh my little love

フロイライン

文字の大きさ
345 / 375
運命の歯車

人にやさしく

しおりを挟む
「久しぶりだね」


蒼が笑みを浮かべて言うと




友梨奈は、少し戸惑った様子で



「そうね。」


と、答えた。



昨日の夜

突然、蒼が母の友梨奈に電話をかけてきた。

そこで、久しぶりに会いたいと言ってきたのだった。

二人が話すのも、会うのも久しぶりで、友梨奈は身構えてしまったが、最終的には待ち合わせをして、会う事を決意した。


「お腹、大きくなったよね。

いつなの?

予定日」




「来月の中頃よ。」



「もうすぐじゃない!

順調に来てるの?」



「うん。

なんとかね。」


友梨奈は、ぎこちなく笑った。


二人は、カフェに入り、話を続けた。


蒼は、いつものようにコーヒーを頼んだが、友梨奈はペリエを注文した。


「妊娠してから、コーヒーがダメになってね。

スパークリングウォーターばかりなの。」


友梨奈は、ようやく普通に笑って言った。



蒼も少し笑みを浮かべると、手元にあった紙袋を友梨奈に差し出した。


「えっ…」



「ベビー服

この前、買い物しててね。

可愛かったから思わず買っちゃったの。」



「蒼…」


友梨奈は、嬉しそうにというより、申し訳なさそうな表情を浮かべ、蒼に礼を述べた。



「お母さん

旦那さんはちゃんと家のこととか手伝ってくれてる?」


「あ、うん…」


友梨奈が、またぎこちない感じになったので、蒼は笑って


「もう、ワタシは大丈夫だから。

とっくに終わってるし、今、お付き合いしてる人もいるし。

だから、変に気を遣わないで。

仲良くやってるんでしょ?」




「…

別れたのよ。

ごく最近に。」


友梨奈は、サラッと答えた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

ビキニに恋した男

廣瀬純七
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

  【完結】 男達の性宴

蔵屋
BL
  僕が通う高校の学校医望月先生に  今夜8時に来るよう、青山のホテルに  誘われた。  ホテルに来れば会場に案内すると  言われ、会場案内図を渡された。  高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を  早くも社会人扱いする両親。  僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、  東京へ飛ばして行った。

兄になった姉

廣瀬純七
大衆娯楽
催眠術で自分の事を男だと思っている姉の話

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

熱のせい

yoyo
BL
体調不良で漏らしてしまう、サラリーマンカップルの話です。

秘書と社長の秘密

廣瀬純七
大衆娯楽
社内の調査のため、社長・高橋健一はこっそり秘書・木村由紀と不思議なアプリで入れ替わることに。 突然“社長役”を任された由紀と、自由に動ける立場を手に入れた高橋。 ふたりの秘密の入れ替わり作戦は、どの様な結末になるのか?

ト・カ・リ・ナ〜時を止めるアイテムを手にしたら気になる彼女と距離が近くなった件〜

遊馬友仁
青春
高校二年生の坂井夏生(さかいなつき)は、十七歳の誕生日に、亡くなった祖父からの贈り物だという不思議な木製のオカリナを譲り受ける。試しに自室で息を吹き込むと、周囲のヒトやモノがすべて動きを止めてしまった! 木製細工の能力に不安を感じながらも、夏生は、その能力の使い途を思いつく……。 「そうだ!教室の前の席に座っている、いつも、マスクを外さない小嶋夏海(こじまなつみ)の素顔を見てやろう」 そうして、自身のアイデアを実行に映した夏生であったがーーーーーー。

処理中です...