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first love
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昼食が終わると、蒼は皿を片付け、すぐに洗い物を始めたのだが。
長い髪を括り、皿や鍋を洗う蒼の横顔をこちらから見てると、本当に凛として美しいって思った。
洗い物が終わると、俺達は小さいソファに腰掛け、昔話を始めた。
「あ、そうそう、その牧野小学校の事なんだけどさあ」
やはり、小学校時代の話で盛り上がってたんだけど、俺は話を中断して、真後ろの本棚に手を伸ばした。
「これ。」
俺は蒼に手渡した。
「あ、卒業アルバム!」
「俺が転校したのって六年の終わりくらいだったじゃん。
先生が引越した先までこれを送ってきてくれたんだ。」
「うわあ、懐かしいなあ。
ワタシは家出同然でこっち来ちゃったから、今持ってないの。」
「俺も中学、高校のは実家に置いたんだけど、小学校のは何故かこっちに持ってきてて、やっぱり良い思い出があるからかなあ。
たまに見返してたんだ。」
「ワタシも愁ちゃんとすごした二年間が最高に楽しかったなあ。」
俺達はアルバムをめくりながら思い出を語り合った。
「でも、恥ずかしいな。昔の自分の写真」
「あ、でもあらためて見返すと、やっぱり蒼は美形だよね。そりゃ、美しくなるわ」
「もう、愁ちゃん、お世辞が日に日に上手くなってるよ。」
「お世辞じゃないよ。本心だもん」
俺がそう言った後、一瞬、変な間が出来た。
そして、蒼と目が合い‥
俺は蒼にキスした。
蒼は、ビクッとして身を固くしたが、すぐに力を抜いて俺のキスを受け止めてくれた。
蒼の唇は柔らかくて温かくて、それからすごくいい匂いがした。
女そのもののキスだった。ただし、俺はこれまでに一度も女とキスをしたことがないが。
キスを終えると、俺は蒼を引き寄せてギュッと抱きしめた。
「やった、ファーストキスだ」
俺は照れを隠す為に、蒼の耳元で言うと
「愁ちゃん‥気持ち悪くなかった?」
と、まだ引け目を感じて、そんなことを聞いてきた。
「蒼、またネガティブ発言出てるよ。」
「ごめん。」
「愛してる。」
「ワタシも‥」
蒼は小さな声で言った。
長い髪を括り、皿や鍋を洗う蒼の横顔をこちらから見てると、本当に凛として美しいって思った。
洗い物が終わると、俺達は小さいソファに腰掛け、昔話を始めた。
「あ、そうそう、その牧野小学校の事なんだけどさあ」
やはり、小学校時代の話で盛り上がってたんだけど、俺は話を中断して、真後ろの本棚に手を伸ばした。
「これ。」
俺は蒼に手渡した。
「あ、卒業アルバム!」
「俺が転校したのって六年の終わりくらいだったじゃん。
先生が引越した先までこれを送ってきてくれたんだ。」
「うわあ、懐かしいなあ。
ワタシは家出同然でこっち来ちゃったから、今持ってないの。」
「俺も中学、高校のは実家に置いたんだけど、小学校のは何故かこっちに持ってきてて、やっぱり良い思い出があるからかなあ。
たまに見返してたんだ。」
「ワタシも愁ちゃんとすごした二年間が最高に楽しかったなあ。」
俺達はアルバムをめくりながら思い出を語り合った。
「でも、恥ずかしいな。昔の自分の写真」
「あ、でもあらためて見返すと、やっぱり蒼は美形だよね。そりゃ、美しくなるわ」
「もう、愁ちゃん、お世辞が日に日に上手くなってるよ。」
「お世辞じゃないよ。本心だもん」
俺がそう言った後、一瞬、変な間が出来た。
そして、蒼と目が合い‥
俺は蒼にキスした。
蒼は、ビクッとして身を固くしたが、すぐに力を抜いて俺のキスを受け止めてくれた。
蒼の唇は柔らかくて温かくて、それからすごくいい匂いがした。
女そのもののキスだった。ただし、俺はこれまでに一度も女とキスをしたことがないが。
キスを終えると、俺は蒼を引き寄せてギュッと抱きしめた。
「やった、ファーストキスだ」
俺は照れを隠す為に、蒼の耳元で言うと
「愁ちゃん‥気持ち悪くなかった?」
と、まだ引け目を感じて、そんなことを聞いてきた。
「蒼、またネガティブ発言出てるよ。」
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「愛してる。」
「ワタシも‥」
蒼は小さな声で言った。
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