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同級生
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蒼を俺の実家に連れていくツアーはこちらの予想以上に上手くいき、二人してホッとした。
心に余裕の出来た俺は、蒼に故郷を案内、初詣にも出かけた。
蒼はそのどれにも強い関心を示し、一々感動したり驚いたりしていたが…
「あっ」
神社から出たところで、俺たちは二人組にすれ違いざまに声をかけられた。
「山崎?」
振り返ると、見覚えのある顔が二つ並んでた。
一人は高校三年間一緒で、腐れ縁とも言うべき男、富岡遼、もう一人は高三の時一緒のクラスだった女子で、名前はなんだっけ‥
あ、そうだ
曾村沙織だ
「おう、久しぶり!」
「なんだ、帰ってきてたんか
連絡してこいよ」
富岡は食い気味に俺に言ってきたけど、すぐに隣にいる蒼に気付き、その勢いを失った。
俺は蒼に向かって
「高校の時のツレで、富岡と
同じクラスだった曾村さん」
と、余裕こいて言ってやった。
蒼はぎこちなく、そしてぺこりと頭を下げた。
富岡も曾村も蒼の事気になって仕方ないようだったから、仕方なく
「彼女の根本蒼さん」
と、蒼の事を紹介した。
「えっ、山崎のカノジョ!!」
富岡はわざとらしいくらいに驚いて見せた。
「てか、お前と曾村って付き合ってたの?」
今度はこっちの反撃だ。
「いや、高校の時は全然‥
去年だよ、ちゃんと付き合いだしたのは」
曾村も富岡の言葉に頷き少し笑みを漏らした。
「せっかくだし、そこで茶でもしない?」
富岡は道路を挟んだところに見えるファミレスを指差して言った。
俺は蒼に視線を送ると、少し困った表情を浮かべながらも頷いてくれた。
「いいけど、お前ら、今から初詣に行くんじゃないの?」
「そんなの後からでも行けるよ。
それより、お前の話を聞きたい」
どうせ、こんな綺麗なカノジョをどこでどうやって見つけた?
お前みたいなパッとしない男が
って聞きたいんだろう。
まあ、俺もそう思ってるし、別にムカつくこともない。
心に余裕の出来た俺は、蒼に故郷を案内、初詣にも出かけた。
蒼はそのどれにも強い関心を示し、一々感動したり驚いたりしていたが…
「あっ」
神社から出たところで、俺たちは二人組にすれ違いざまに声をかけられた。
「山崎?」
振り返ると、見覚えのある顔が二つ並んでた。
一人は高校三年間一緒で、腐れ縁とも言うべき男、富岡遼、もう一人は高三の時一緒のクラスだった女子で、名前はなんだっけ‥
あ、そうだ
曾村沙織だ
「おう、久しぶり!」
「なんだ、帰ってきてたんか
連絡してこいよ」
富岡は食い気味に俺に言ってきたけど、すぐに隣にいる蒼に気付き、その勢いを失った。
俺は蒼に向かって
「高校の時のツレで、富岡と
同じクラスだった曾村さん」
と、余裕こいて言ってやった。
蒼はぎこちなく、そしてぺこりと頭を下げた。
富岡も曾村も蒼の事気になって仕方ないようだったから、仕方なく
「彼女の根本蒼さん」
と、蒼の事を紹介した。
「えっ、山崎のカノジョ!!」
富岡はわざとらしいくらいに驚いて見せた。
「てか、お前と曾村って付き合ってたの?」
今度はこっちの反撃だ。
「いや、高校の時は全然‥
去年だよ、ちゃんと付き合いだしたのは」
曾村も富岡の言葉に頷き少し笑みを漏らした。
「せっかくだし、そこで茶でもしない?」
富岡は道路を挟んだところに見えるファミレスを指差して言った。
俺は蒼に視線を送ると、少し困った表情を浮かべながらも頷いてくれた。
「いいけど、お前ら、今から初詣に行くんじゃないの?」
「そんなの後からでも行けるよ。
それより、お前の話を聞きたい」
どうせ、こんな綺麗なカノジョをどこでどうやって見つけた?
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って聞きたいんだろう。
まあ、俺もそう思ってるし、別にムカつくこともない。
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