oh my little love

フロイライン

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振り返し

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親父さんの話があまりにもインパクトが強かったんで、その後は三人ともあまり喋らなくなった。


それでも、友梨奈さんは虫の居所が悪いのか


「話を聞くって言っても、ワタシらの方から向こうに行くわけにはいかないわよ。

こっちまで来るんだったら話を聞いてやってもいいけど。」

吐き捨てるように言った。


「でも、お母さん

お父さんも会社が大変になってるのに、現場を離れて東京に来るなんて出来ないと思うわ。」

蒼は至極真っ当な事を言った。


「まあ、そうだよな。

こっちから行ってやるべきだと、俺も思うよ。
勿論、俺も蒼も一緒に行くからさ。」


俺も良いことを言ってる。


「もう、二人共

こっちの身にもなってよね。

正直、二度と顔見るのもイヤだったんだから。」


「そんな事言うけどさあ、好き同士で結婚したんだろ?

まあ、色々あったとは思うけど、ここは友梨奈が大人の対応を取るべきだと思うよ。」


「仕方ないわね…

わかった。

で、いつ行くの?」


「多分、あんまり経っちゃうと、状況が悪くなる一方だから、早く行ってあげた方がいいと思うよ。」


「そうだな。
出来たら明日にでも行ってやるくらいの気持ちでいないとな。」


「二人共、ちょっと待って

あくまでも話を聞くだけなんだからね。

まだお金を貸すとかそういうのは決まってないのよ。

私がダメだと思ったら、そこで話は終わりよ。」


「わかってるよ。

よし、じゃあ明日に決定だね。」


俺は気合いを入れて二人に振った。

友梨奈さんは渋々頷き、蒼は…


「あの、ワタシ、行くのやめとくわ。」


「えっ、なんで?」


「仕事に復帰させてもらったばっかで、シフトの面とかでかなり無理を聞いてもらってるの。
申し訳ないけど、ちょっと今休むって言い辛くて。

それに、お母さん一人だったら心配だけど、愁ちゃんが一緒なら安心だし。

愁ちゃん、お願いしてもいいかな?」


「あ、ああ

俺は全然大丈夫だけど…」

そうは言ってみたが、本当にいいのかなあ…

なんて思いながら友梨奈の方を見ると…

目が輝いていた。

これはこれで怖い…



その後、三人で買い物をし、家に帰って少しのんびりした後、俺と友梨奈は旅支度。

蒼はその間に家事全般をやってくれた。

そして、その夜は久々にセックスをしないで大人しく寝た。

友梨奈も年長者だけあって、日頃の疲れが出てきたのか、すぐに寝てしまった。

俺はというと、何だか寝れずにボーッと天井を見つめていたが…

蒼が寝る準備を終えて寝室に入ってきた。


「愁ちゃん、起きてたの…」


「ああ。何だか眠れなくてね。」

蒼との会話は、そんなたわいもない言葉を交わすところから始まった。
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